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うっかりStable Diffusionにはまってしまった

Google ColabからWebUIを動かせるってんで、試しに触ってみたらこれがまた面白いんだわ。画像生成系AIはMidjourneyが出た時にちょこっとやってみてさっぱりわからんくてあきらめてたんだけれども、偉大な先人たちが素晴らしいプロンプトを作ってくれていて、それを真似しながらあれこれやってみたら、これがまた楽しいのなんの。 画像をぽいっと作るのも楽しいんだけれども、ある画像をベースに別のプロンプトで絵を描かせるimg2imgも楽しい。寝食を忘れてしまうくらい、プロ

    • LangChainでWikipediaは扱いづらいかもしれないよ、という事例

      はじめにしばらく前になるのだが、LangChainのv0.0.107がリリースされたとき、toolにWikipediaが組み込まれたという話が出てきた。 ちょうどserpapiの月の無料枠が上限に達していたので、Wikipediaを利用してみようと思い、早速試してみた。しかし、これが予想以上に難しいもので難儀した。もしかすると、自分の使い方が悪いのかもしれないもしそうであれば、指摘いただけるとうれしい。 やってみたことこれまでしつこく、Wikipediaのナポレオン戦争の

      • 自己改変するAI~プロンプトでプロンプトを改善できるか?

        はじめにふたつの実験により、自然文から必要な情報を抜き出して構造化データに変換することに成功した。 そこでふと疑問がわいた。今回は自力でプロンプトを改善したが、所望の結果が得られない場合、プロンプトを改善してくれるプロンプトを書くことはできないだろうか?もしうまくいくならば、プロンプトエンジニアリングももうちょい手抜きできるのじゃないだろうか? これは自らpythonコードを修正している例だが、これをプロンプトに対して適用することはできないのだろうか? さっそくやってみ

        • LangChainを使って自然文の入力を構造化データに変換する実験(2)プロンプトの改善

          はじめに前回、自然文から情報を抽出して構造化データに変換する実験を行った。 なんとなく想定の結果が得られたものの、どうもいまいちしっくりこない感じが否めない。そこで、もうちょいプロンプトを改善できないか、少し試してみた。 実験前提 前回利用したのは以下のコードである。毎回コード全文を示すのは面倒なので、以降、このコードの中からtemplateの箇所のみを変更して結果を示すこととする。 # 環境変数の準備import osos.environ["OPENAI_API_K

        うっかりStable Diffusionにはまってしまった

        • LangChainでWikipediaは扱いづらいかもしれないよ、という事例

        • 自己改変するAI~プロンプトでプロンプトを改善できるか?

        • LangChainを使って自然文の入力を構造化データに変換する実験(2)プロンプトの改善

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        • LangChain
          4本
        • ChatGPT
          9本

        記事

          OpenAI APIとStreamlitで傾聴ボットを作ってみた

          はじめにOpenAIのAPIからGPT3.5系のモデルが使えるようになったということで、以前いろいろ試してみていた「ボットに役割分担をさせる」をもう少し突っ込んでやってみようと思い立った。 役割を明示するとChatGPTがしっかり応じてくれる、という現象は各所で報告されている。深津式プロンプトがもっとも有名と思うが、こちらの記事が非常に参考になる。内容も面白いし、ChatGPTが役割を演じてくれている様子も興味深い。 以前から、傾聴はボットでもそれなりに有効に機能するので

          OpenAI APIとStreamlitで傾聴ボットを作ってみた

          LangChainを使って自然文の入力を構造化データに変換する実験

          はじめにOpenAIのAPIを使って、LangChainからいろいろできるのはわかってきた。 この記事を拝見し、たしかに自然文の入力から構造化データが得られたらとっても便利だな、と思い、あれこれ試してみることにした。 実験の設定一定のまとまりの自然文から、所望の情報を抽出してJSON形式に構造化することを目的とする。今回はWikipediaのナポレオン戦争の項目から文章を拾い、その中から情報を抽出してJSONにしてみる、ということを試みた。 実験実施実験その1~入力文章

          LangChainを使って自然文の入力を構造化データに変換する実験

          ChatGPTは自己批判ができるか

          はじめにChatGPTは「人間のフィードバックによる強化学習(RLHF)」を利用していると聞く。自身の出力に対して何らかのフィードバックを得て修正していく、という仕組みである。ということは、ChatGPT自身に自己批判をさせることで自ら出力を修正していくことはできるのだろうか? この着想は下記の記事をもとにしている。 こちらの記事では最大で5階層の意識を設定しているが、今回の実験では3階層とした。特に名称はつけていないが、直接思考、批判思考、統合思考の3階層である。 実験

          ChatGPTは自己批判ができるか

          ChatGPTに複数の役割を演じさせる

          はじめにどこで読んだか忘れてしまったが、創作のアイディアに関して複数の視点からChatGPTに意見を述べさせる、ということをやっている人がいた。前回の映画の感想実験で、それぞれのスタンスを明示することにより複数の視点からの意見を述べさせることができることがわかった。ならば、ある意見を批判的に検討する、ということもできるのではないか。 実験の設定小説の舞台設定を検討する、という設定とした。設定する役割はアイディアを出す作家とそのアイディアを検討する二人の編集者、(今回は出番が

          ChatGPTに複数の役割を演じさせる

          ChatGPTと映画の好み、そして人物設定の謎

          はじめにChatGPTに会話文を生成させることができるのはなんとなく見知っていた。そこで、ある映画に関して、複数のスタンスを設定し、会話をさせたらどうなるかを試してみた。 そうしたらちょっと面白い結果になったのでここに示しておきたい。 使用したプロンプトまず初めに初期設定をする。 #指示:これからあなたにある映画のタイトルを提示します。この映画について、5人の意見を述べてもらいます。5人の設定は以下の通りです。出力は以下に示す制約条件に従ってください。#制約条件:・ひとり

          ChatGPTと映画の好み、そして人物設定の謎

          ChatGPTを使った物語創作実験

          はじめにこの記事がめちゃくちゃ面白く興味深かった。感情の模倣がChatGPTでできるなら、ある感情を喚起するような物語をChatGPTに書かせることができるのでは?と考えた。以下はその実験記録である。 実験の意図今回の実験のポイントは「読者の感情を喚起できるかどうか」である。登場人物の感情の発露ならばおそらく容易であろう。しかし、登場人物の感情の発露を受けて、読者は必ずしもその感情と同一の感情を喚起されるわけではない。 例えば、悪人が懲らしめられて怒りの感情を表現するとき、

          ChatGPTを使った物語創作実験