見出し画像

それではいつも通りの一句 ^^;(相変わらずの駄作)

意外とそういうことってありません?^^;

【属人給に不満をもつ社員対応は?】

まぁ、これも地味に大火事ではないけど、くすぶった社員トラブルでありますね。

まず、大雑把に言うと、給与は仕事給属人給に分かれます。

仕事給は仕事そのもの対して支払われる給与です。
基本給、職務手当、資格手当などです(ただ基本給も年齢的要素を加味すると、完全な仕事給とは言えない部分もありますが、ここでは仕事給の範疇で扱います)

それに対して属人給とは、本人の属性に対して支払われるもので、仕事とはほとんど関係がないものです。
家族手当、住宅手当、通勤手当などです。

仕事給でも、その評価について、あれこれ不満が生じやすいものですが、属人給は仕事とは関係ないところで給与が決定されるので、なおのこと不満が生じやすいものです。

属人給は、廃止する方向の会社も増えていますが、残っている会社も少なくありません。それでは今回は、属人給が、社員間の不満でくすぶっているときの対応を考えましょう。
 
(1)まず何も言わず同調する。共感する。
会社側に面と向かって「属人給反対」と言える社員の方は少ないと思いますが、声の大きさはともかく、批判的な声は少なくないと会社側は思っておいた方がいいです。

そして「属人給」に批判的な声、相談があったら、まずは同調しましょう。

だいたい多いのが(言葉はよくありませんが、リアリティを出したいので、ご了承下さい)

なんで、あの人はたいして仕事もできないのに、家族手当や住宅手当なんかで、私より給与が高いんですか?」の相談です。

そこはただ同調すればよいです。

同調するのは「あの人は仕事もできないのに」の部分ではなくて、
 「家族手当や住宅手当で給与が高い」の部分です。
これは、ほぼ事実であろう事柄だからです。

答え方はこうです。

「個別の内容はお答えできないけど、同じように仕事をしていても、結果的に家族手当、住宅手当で給与が高くなる方も、会社の規則上あるかもしれないね」

理不尽だよねー。その気持ちわかりますよ」

と伝えましょう。
 
(2)仕事で評価していることを説明する
(1)で話をしたうえで、「とは言っても」いきなり社内制度を変えたり、属人給を廃止したりすることができないことは、相談者もわかっています。

なので、属人給によって給与が高くなる社員がいることを会社として認めつつ、相談に来た本人に「〇〇さんの仕事ぶりは、会社として評価しています」を伝えるようにしましょう(ある程度、評価できる社員に限りますが...)
 
(3)属人給を支給している理由を説明する
(2)の本人の仕事を評価した上で、「属人給」を現在、支給している理由を簡単でもよいので説明しましょう。

もちろん、以前から「規則」が存在していたため「簡単に変えることが難しい」でもよいでしょうし、現在はともかく、以前は、本人の私生活の部分(属人的要素)まで含めて会社が面倒をみるという考え方があったので、その流れで、「属人的手当」が支給されていたことが普通であったこと、などでもよいです。

同一労働同一賃金の考え方が出てきてから、「属人給」の見直しを考えている会社は多いものの、現有社員の方の既得権もあり、なかなか急には変えられない事情も説明してもよいでしょう。
 
(4)将来的には「廃止」の方向を伝える(会社的に可能であれば)
会社的として可能であれば、「いつ」とは名言せずとも、将来的には「廃止」も検討している旨は伝えてもよいでしょう。

もちろん現在「属人給」を得ている社員への配慮も行った上で、です。

「家族手当なくなるんだってよ」「住宅手当廃止とか困るー」と社内で無用な混乱は招かないようにしなければなりませんが、仕事給での支給が今後進むのは、世の中の流れとして当然でしょうから、世の中の流れと会社の今後の方針を伝えると、相談者も腑に落ちるでしょう。
 
(5)インセンティブ的な要素を取り入れる
属人的な要素に不満を持つ方は、ある程度「自分の仕事に自信」がある方が多いものです(それが会社の評価と一致しているかはどうかはともかく^^;)。

今すぐに「属人給」を変えることは難しくても、可能であれば、「インセンティブ」的な給与を取り入れてもよいでしょう。

属人給を、即「廃止」などは難しいもの。それであれば、何か「仕事給」での手当などの支給、あるいは、期ごとの「社長賞」(ネーミングはいろいろ考えて)の創設も一考の余地があります。
 
【まとめ】
属人給は、結構、不満が出がちではありますが、とは言ってもすぐに給与制度を変えるのは難しいはずです。

とにかく、まずは「共感」です。
「納得できないよね」「理不尽に思うよね」の部分です。

とはいっても、そこを批判したところで、今度は社内の雰囲気がおかしくなるので、共感、同調した上で、現実的な今後の方針や、インセンティブ的な手当てを設けられたら、この手のトラブルは、軽減されるはずです。

それでは、また ^^ /


【今日の要約】「私は忙しいから、要点だけ読みたいっ」と、
お急ぎの方&せっかちな方^^; は、こちらをどうぞ^^

今回、属人給に対する社員の不満とその対応方法を述べた。

属人給は個人の属性に基づく給与で、仕事の成果とは関係がないため不満が生じやすい。不満を持つ社員には、まず「納得できないこと」に共感を示す。会社の規則や評価を説明し、将来的に属人給を廃止する方向を検討していることを伝えるのもよい。

インセンティブの導入を検討することも有効な対応策


▼今日の内容に関連して、音声配信もしています^^; 
自ら「ふくちゃん」という恥ずかしさ。。。^^;
あくまでお堅い仕事を払しょくし、お堅い文章になりがちな「労務トラブル」「法的な話」を分かりやすく伝え、親しみやすさを出す「キャラづくり」なのでお許しを。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
こそっと書いている ^^; 姉妹ブログ
「処遇改善加算」のことだけを書いているブログ
(だいぶマニアック)
※ まだ構築中のため出来は粗い・・・ 鋭意改善中

「社会福祉法人」のことのみ語るブログ
(こちらは、まだまだ工事中)・・・鋭意改善中


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
■ここから下は宣伝(笑)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

・令和4年12月21日発刊
 採用がうまくいく社員100人までの会社がやっていること

 もしよろしければ。いかがでしょう^^;
・令和5年 3月14日重版(二刷)
・令和5年1月29日 令和5年5月30日
 amazonランキング「人事・労務管理1位」

・令和5年12月21日 発売より1年継続
 amazonランキング「人事・労務管理100位以内キープ

すごいでしょ 笑

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

令和4年1月16日発刊
職場の問題・トラブル 77の解決法

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「採用がうまくいく社員100人までの会社がやっていること」
メディア等掲載状況
<メディアの皆様、ご紹介いただき本当にありがとうございます!>

12月28日(水)プレジデント・オンライン様
休憩室に電子レンジがない・・・・
なぜか社員採用に失敗してしまう中小企業が見落としている6カ条


1月18日(水)東洋経済オンライン様 1回目
採用難でも好人材が応募してくる会社のひと工夫


1月25日(水)東洋経済オンライン様 2回目
「採用面接で聞きづらい質問を聞くテクニック」


2月1日(水)東洋経済オンライン様 3回目
前職を短期で辞めた応募者を中途採用する注意点


1月26日(木)ライフハッカージャパン 様
印南敦史の「毎日書評」
応募がこない・・・中小企業が採用で
成功するために忘れてはいけない「3つの視点」


2月28日(火)ライフハッカージャパン 様
印南敦史の「毎日書評」
【音声配信】
♯175 応募がこない・・・中小企業が採用で
成功するために忘れてはいけない「3つの視点」


3月25日(土)ダイヤモンド・オンライン 様
採用面接で応募者に嫌われず
「仕事の能力・積極性・協調性」を見抜く方法【質問集付き】

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?