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家族とのコミュニケーション

今日は「家族とのコミュニケーション」というテーマでお話します。
前回も「家族コーチングで気づいたこと」というテーマでお話しましたが、最近いろんな家族に関わらせていただいたり、自分自身も家族の課題に向き合ったりして、いくつか気がついたことがあります。

家族の関係性を豊かにしていくというのは、自然と出来ていく部分ももちろんあると思います。作物を育てるときに、ある程度自然に育つところってありますし。
でも、意識的にアクションを起こして、手入れをして育てていくという要素も大いにあるんじゃないのかなと思っています。家族に限らず、関係性を良くするためにできること、意識するといいと思うことはいっぱいありますが、その中のいくつかをお伝えしようと思います。


コミュニケーションの量

植物も太陽が当たる時間と当たらない時間、どちらも必要ですよね。
何らかの関係性がある人とコミュニケーションの量、コミュニケーションする時間はある程度必要です。どれだけ大切な関係だったとしても、何の連絡も取らずにいるとやっぱりその関係性は残念ながら薄れていくんじゃないのかなと思ったりします。
これは我が家、福田家にもいえるんですが、僕は5人兄弟で、あんまり頻繁に連絡を取らないんです。でも妻の方は連絡をとるんですよ。それで二つの家系のコミュニケーションの取り方の違いを身近に感じて、いい悪いではないんだけど、ある程度の頻度で連絡を取ることは、関係性を維持するために必要だよなと思います。年に1回も連絡をとらなくなっている時、かつてあった関係性の太さみたいなものは、薄れてしまうんじゃないのかと思います。
植物も日光が当たらなくても、当たり過ぎても良くないですよね。連絡をとる時間と少し離れる時間、どちらも大事で、日差しがない時間があるから、日差しがとても大事に感じられますしね。
あとは、仮にコミュニケーションを取ってなかったとしても、お互いがお互いを思いやる時間、コミュニケーションを尊ぶ時間があればまた違うのかもしれないですね。今でこそ連絡って簡単に取れますし、コストもかかりませんけど、かつて連絡が取れなかった時は多分、もっと折に触れて思い出したりその関係性を尊ぶ時間みたいなものがあったのではと思うんです。そうだとしたら、コミュニケーションを直接取っていなかったとしても、相手のことを考えているような時間が十分にあったんじゃないかなと。文通とかもそうですよね。
今は、電話なり、メールなり、パッとできるのにしないというのは、基本的には相手のことを考えている時間すら取れていないということなのかなと思います。

コミュニケーションの質

2つ目です。コミュニケーションは量だけじゃないですよね。
僕の直近の課題は次男との関係性だったりします。家族に自分の感情をぶつけたり、怒鳴ってしまったりすることは少なくなってきたんですけど、どうしても次男にはやってしまうことがあって。
この間、次男が学校で虫捕りをしたんですよ。親の許可があれば家に持って帰って育てていいですということで、小さなバッタとコウロギを持って帰って帰ってくることになりました。
で翌日学校に行ったら、どうやらバッタがいなくなったようで、次男の中ではコウロギが食べたんじゃないかという説になったようです。
その日の夜、ご飯を食べているときに、次男が僕に「コウロギさんがバッタ食べちゃった」と教えてくれました。すごく悲しそうなので、「悲しそうにしているね、どんな気持ちなの?」と聞いたら、ボロボロ泣き始めちゃったんですよね。きっと彼の中でバッタへの想いや、育てられなかったことへの残念さとか、充分に聞き取れなかったんですけど、そんな気持ちがあって、そこに触れることができて。悲しいことに素直に涙することができる関係もいいなと、ほっとしたような、心が洗われるような気持ちになりました。
次男がギャーギャーと、自分勝手に感情を爆発させていると思える時、僕の心がざわざわっとして怒ってしまいます。一方で、次男がしっとりと感情を出せる時は僕も同じように受け止めて感情を出せる。同じ「感情を出す」ということなのに受け止め方が全然違ってくるんですね。
そうやって子どもの感情につられている自分もいるんですが、それだけじゃなくて、僕の中に、感情をあんまり出さないように我慢していた時期あったのも関係していると思います。だからこそ、それをやっている次男に怒りが湧くし、気持ちを受け止められた時はすごく嬉しい。
大事な関係性において本音が出せるとか気持ちを話せるとか、そういうコミュニケーションの質的な部分って、とても大きいんじゃないのかなって思っています。

コミュニケーションの背景


3つ目です。量や質もすごく大事ですが、そもそもその土台となる部分のお話です。
コミュニケーションはその話の中身だけでなく、どんな状況で話をしたのかも大事で、中身そのもの、コンテンツではなく、コンテキストと言われるその周辺の部分が大事です。
昨日次男が話をしたそうに話かけてきたので、ここはしっかり聞く場面だなと思って、洗い物をやめて、目線を合わせてどうした?と聞きました(普段はながらで聞いちゃうけど)。
内容はなんてことない内容だったんですけど、そうやって話を聞いてもらう次男が嬉しそうにしているところを見て、僕も嬉しくなりました。
そうやって、自分の時間を子供のために使えた時って、心と心が通わせることができて、自分自身に帰ってくるんですね。
何を話すか、どんなことを話すかだけじゃなくて、どうやって、どんな状況で話を聞くかということも大事だなと思ったわけです。
ということで、今日はコミュニケーションの量も大事、質も大事、そしてコミュニケーションの中身だけではなくて、そこの背景にある状況もとても大事というお話でした。


こうやって何にも出来事がない時から、大事な人との関係性を育んでいくことが大事じゃないかなと思っています。今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。また。

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