見出し画像

子どもに頼ることは迷惑なのか?

今日は息子とのやり取りについて考えたことをシェアしていきたいなと思っています。

息子とのやりとり

最近 、とても大切な友達が関わっているプロジェクトに呼んでもらいました。
準備をしていて、仕事が上手くいって欲しいっていう 願いもすごく強くて、久しぶりに具合が悪くなるくらい緊張しちゃったですよね。やりがいだったり、いい格好しなきゃいけないっていう見栄みたいなものもあったり。
でもまあその緊張は、僕の中にある恐怖心から逃げずにいるからだとか、大切に思っている仕事で失敗したくないからだって思って、なんとか折り合いをつけて進めていました。
いよいよ本番前、最後の流れの確認などをやっている時に息子が学校から帰ってきちゃったわけですよ。
本当だったら僕は一人で自分の世界に入って準備したかったので、息子が帰ってきたときに、そんなにイライラしたわけじゃないんですけど、でも少し掻き乱された部分はあって。
今までも自分の思い通りに行かなかった時に、イライラを子供にむけてしまうということを繰り返し繰り返し繰り返してきて。今も時々やらかすんですが。
そのときは自分を見つめていたこともあって掻き乱されたことにも気づいていたし、息子の行動自体は僕を掻き乱そうと思ってやったわけではないと分かっていて。
イライラみたいなものは落ち着いて、いいチャンスかもしれないって思ったんです。自分の緊張している姿を子供にみせちゃ行けないって思う人も多いと思うんですけど、すごくナイーブな状態になっている自分を子供に見せることができるってすごいチャンスかもしれないってその時思ったんですよね。
息子は息子で帰ってきて、そのとき何かやろうとしてたみたいなんですけど、
「ちょっといいかい。少し話せる?」と呼んで
「実はこれからすごい大事な仕事があって緊張しちゃっているんだよ。君がサッカーの試合の前に緊張しちゃったりするのに少し似ているかもしれない。だから応援してくれる?」と言いました。
そうしたら、キラキラの笑顔で「がんばってね」ってハグをしてくれて応援してくれたんです。
その時すごく嬉しかったし、僕自身の緊張がちょっと解けた瞬間だったんですよね。
何よりそのニッコニコのキッラキラの笑顔ですよね。僕が自分の弱さをみせて彼を頼った時、すごく喜んでくれたんですよ。
これって結構大事なことじゃないかと思っていて。

頼ることは迷惑なのか

親と子供って、親がパワーを持っているので、ついつい自然と親が強くて、子供が弱くてみたいなことが起こりやすい関係性なんじゃないかなと思うんです。
そこで子供に親の弱さや完璧じゃないところを見せるのは、勇気がいるけど大事じゃないかなと。
そして子供に頼るということもです。
僕は仕事上、訪問診療で在宅でのお看取りとか、人生の中でも重要な場面に立ち合わせていただくことって結構ありました。患者さんを支えていて本当に素晴らしい家族だなって思う時も、なかなか家族関係がうまくいかなくて、病気云々だけじゃなくて困難な状況になっているケースも見てきました。
病気の始まりのところ、病気の宣告をされてこれからどうするという時に、やっぱり「家族に迷惑かけたくない」っていう方が多いんですよね。
家族に迷惑をかけたくない、負担を掛けたくないというのは僕の中にもあるし、大切な家族を大切にしたい思いが、そういう気持ちにさせるんじゃないかなと思う一方で、家族側の立場になって見ると、大切な人から頼ってもらえないことって結構悲しいことにもなるんじゃないかなと思うんです。
状況によっては確かにいろんな負担が家族にかかることもあると思います。ただ、必ずしも家族に頼るっていうことはすなわち迷惑であるということでもないと思うんですよね。
今回僕が感じたのは子供を頼った時に彼の中で、頼ってもらえた喜びというのが湧き起こってたんじゃないかなっていうふうに、彼のそのキラキラの笑顔から感じたんですよね。
何を言いたいかというと、家族だからこそみせられない弱さとかあると思います。それは家族としての関係性っていうものがあるから。一方で自分の弱さを適切に適度に伝えることで、相手には頼ってもらえたことに対する喜びというのもあるかもしれないな。お互い助け合って生きて行こうぜっていったら軽くて嫌ですけど、深いところで、気遣いあって話をするだけじゃなくて、心を開きあって話し合える関係を作っていけたらいいよなって思います。

家族の対話とシステムコーチング

僕のうちもまだ充分できているわけじゃないけど、我が家でもいろんな対話をしていきたいと思っています。でもなかなか家族だけでそういうことってできないんですね。
僕は最近「システムコーチング」といって、ひとりひとりでなくて、「 何かしらの関係性があるグループ」というのを一つの「システム」と捉えて、アプローチしていくのものを学んで実践しています。システムコーチングは家族にもアプローチします。
僕も家族の間に、前に立ってというか、ご家族の対話を促す存在になっていこうと。焚火があってパチパチといい感じの空気の中でポロリポロリ本音が出ていくような空間ってありますよね。ぼくが焚火みたいな感じでね。ちょっとだけ人の心を温めながら、お互いの本音がポロッと出るようなそんな空気を作っていける人になりたいなと思っていて、コミュニケーションとかシステムコーチングっていうものを学んでいます。
だいぶ話があっちこっちいっちゃいましたが、そんなふうに僕は家族の対話を大切にしてそれを仕事にしながら、自分の家族に対しても実践してやっていきたいなーなんて思っている、そんなお話でした。
今日はここまで、遠くないうちにまた。

この記事が参加している募集

#これからの家族のかたち

11,413件

noteでサポートいただいた金額は、必ず違う誰かにサポートいたします。