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どうしてミュージシャン(なりたい職業)になれたのか?を考えてみる〜前編〜

先日、音楽情報サイト「バンサポ」のインタビュー記事掲載の為、知人のミュージシャンと対談する機会がありました。


そのミュージシャンの方とは数えてみればもう5,6年ぐらいの付き合いがあり、仕事の現場でも度々会う仲なのですが、


改めてのんびり音楽談義だったりお互いの経歴なんかを話したのはとても新鮮で何だか小っ恥ずかしい気持ちさえもありました。



対談を終えた後に次の予定があったので移動していたのですが、先程までの対談の内容を思い返している内に



どうして自分がミュージシャンになれたのだろうか?



という疑問を考えていました。


僕の場合はミュージシャンですが、これはどんな職種でも言える事で自分がやりたい仕事にどうして就けたのだろうか?と言い換えた方が分かりやすいかもしれません。



ここからはしばらく僕の過去のお話になってしまうのですが中学生からギターを始め、高校生になって学祭に出る為に初めてバンドを組みという至って健全な(?)楽器の経歴からスタートしました。


中学生2年生の終わり頃にギターを始めた時も父親の「何か弾けるようになったか?」をギター初日からくどくど言われ3日目にして飽きてしまい、


それから少ーーーしは触ってはいたかもしれませんが1年ぐらいはほぼ放置の状態でした。



高校生になってクラスメイトがやっていたりしたので再び気になり始めてはいたのですが、ちょこちょこ触る程度でした。


3年生の終わりになり、とても地味な生活を送っていた僕は「つまらなかった高校生活も最後に何かをしたいな、、」と漠然と思っていたところ仲の良かった友達と学祭に出ようとなりました。
学祭まで毎週の様に、時には1週間に2,3回もスタジオに入ってみんなと練習をしてました。



そして僕にとって初めてのライブは約1000人の観客の前でした。

今でもステージから見たあの景色は忘れられません。



が、、、



それぐらい濃い時間を過ごしたもののプロミュージシャンになりたいとは思っていませんでした。
もし東京ドームでライブするようなバンドになったら!?

なんて妄想した事ぐらいはありますが現実的に自分は小さい頃からの夢である考古学を突き詰めて学びたいと思っていました。



そしてその通り考古学を学ぶ為の一択で考古学を学べる数少ない大学へ進学しました。



しかし、、、



家から大学までが片道2時間半。
往復で5時間弱かかる登校時間。

夜中に宅配センターの仕分けのバイトをしていたので、


朝5時半に起床、大学へ

夜20時に大学から帰宅

そのままバイトへ

24時近くに帰宅

疲れて何も出来ず就寝

朝5時半に起床、大学へ


というサイクルを毎日繰り返している内に自分は一体何をしているのだろう。何のために生きているのだろう。と自問自答するようになりました。


おまけにやりたかった考古学を専攻できるのは3年生からだったので、


「4年間大学に通うのにやりたい事ができるのはたった2年間だけ。なんで大学は自分のやりたい事とは関係ない科目ばか単位を取らせてやりたい事を真っ先にやらせてくれないんだ。」


という疑問を持つようになってしまいました。


段々講義もまともに受けなくなり、授業中なのにサボって友達と学外へ出て遊びに行ったり、講義室の席後方の椅子を占領し横になって寝ていたりしてました。


そんなやる気をどこかに置いてきてしまった僕に「今日この後、部室一緒に行ってみない?」と声をかけてくれたの軽音サークルに入っていた同じ学部の友達でした。


ギターも少し弾けたし高校時代の学祭を無事に完遂させた事もあり「ちょっと行ってみるか。」


と軽い気持ちで部室に向かったのがこの世界への入り口となったのでした。



初めて入った部室。そこには驚きの光景が!!


なんと、、!!







先輩が後輩にプロレス技をかけていました、、、(^◇^;)




「まぁ大学のサークルってみんながワイワイ楽しむ場所だよな、、、。特に軽音楽サークルだし。」


と斜に構えていた僕でしたがその後、先輩達の演奏を見ると考え方は一転しました。


「めちゃくちゃ上手い!!!」

「こんな上手い人たちがこんな身近にいたのか!」



当時だけでなく今でも思うのですが本当にみんな上手くてなんであんなにレベルの高い人たちがあそこに集まっていたのか未だに不思議でなりません。


驚き過ぎた僕はバイトの事や行き帰りの時間の事など考えず即入部を決めてしまいましたσ(^_^;)


このサークル入部が僕の原点で、ここから音楽の仕事に就くまでの道のりが始まりました。


その道のりは後編で書いていこうと思います。


#音楽 #ミュージシャン #ミュージック #ギター #バンド #エッセイ

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