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そこまで言っていいの??今回の音源制作の裏側

最近Izakaya Fukuchansというバンドの音源をtune coreさんを通してほぼ全ての音楽配信サービスから提供させていただいております。


しかも有り難い事に多くの人に聴いていただけておりストリーミング配信だけでも嬉しいのですが、iTunesから購入していただいている方までm(_ _)m


この場を借りて感謝の言葉を述べさせていただきます。


本当にありがとうございます!!


さて今回の音源のネタばらし(と言うほど大袈裟なものではありませんが)を書いていきます。

実はそもそも売る事を主体として作っておらず、バンドを前に進めるためにこの音源を色々な使い方をする。

という考えでレコーディングを始めました。


勘違いしないで欲しいのはだからと言って手を抜いたとかそういう事ではなく、音源は良いと思えるものを三人で本気で作りました!


CDをはじめ音源を買うというのは凄く衰退している世の中、「CDを買ってもらう」という行為はあくまで副産物で音源を色々な事に使って、目的はバンドを認知してもらうという事に重きを置いています。


しかしながら流石に全く売れないというのもそれはそれでバンド活動としては困ります。


やはりレコーディング費用や今後の活動の為にも少しでも売れてくれるに越した事はありません。

正直な話、赤字続きでは良いものは作り続けられません。


音源の中身が絶対にいいものができている!!と自信を持って言えるものである事が大前提ではあるのですがここからは自分が今回打った作戦と考えをここに記していきます。



1.まず目的をしっかり置くこと

なんで音源を作るのか?それを使って何をしたいのか?
という目的設定をしっかり置きます。


ただレコーディングをする。それでは自己満足の世界です。
自分の音源を作って思い出として楽しむ分には良いと思いますがバンドを前進させたいのであれば、


そのレコーディングには何の意味があるのか?
なぜ音源を作るのか?

をしっかり考えなければなりません。

今の時代CDは売れない時代です。1000枚売れたらそれで凄い時代です。

逆に言えばCDを売る事で資金集めはできません。

それではなぜ作るのか?

音源はあくまでバンドの広告なのです。
それを使い別の場所へ誘導する為の案内状の様なものです。

こういう書き方をすると音源を軽んじてるように感じている方もいるかもしれませんので何度も書きますが、

音源は本気で良いものを作らなければなりません!!


あくまでバンドの歩を進める為の音源の使い方の話、問題なのです。

良いものを作る→共感、そして買ってくれる人がいる。


それはとても大事な事ですがもっと多くの人に自分達の作品を広める為には自分達のことを知らない人たちへリーチしなければなりません。

家族、友達が買ってくれるのは音源の良し悪しではない部分でもあるのでそこに期待してはいけません。

あくまで知らない人たちに知ってもらう事を前提に考えなければなりません。



2.その為にはどうしたら良いかを考える

これはバンドや目的によって違ってくるので一概には言えませんが知らない人達に知ってもらう為には現状配信サービスを利用しないという選択肢は考えられません。

知り合いなどから人づてに伝播していく事も考えられますが知人からその知人へ音源が広がる確率はとても低いと思います。

そもそも音楽は趣向品なので強制力が弱いのです。

友達に紹介されたからと言って好みでないものは欲しいと思わないしライブにも行きません。

その点SpotifyやApple Musicなどは人の好みに合わせてプレイリストにねじ込んでくれます。


確率は低いかもしれませんが0ではないし、AmPmのようにSpotifyの分析を行いプレイリストに入れてもらいやすい曲を書く作戦も存在します。



3.ストーリーを知ってもらう


人は経緯や生い立ちを知っている方が親近感を覚えます。

例えばスーパーマーケットで売っている野菜も「〇〇さんが荒地から畑を耕し、農薬を極力減らし作った野菜」というようなストーリーが見える方が安心するし、美味しいように思えますよね。


誰も何も知らない人がCDを作って「CDできました!」と言われてもよっぽどノリの良い人でない限りいきなりそのアーティストを応援しよう!とは思わないはずです。


なので、自身のバンドの事を紹介しつつその音源の制作過程も流し続ける事が大事です。

僕らもレコーディングの様子もSHOWROOMの自分のROOMでずっと流しっぱなしにしていたし、レコーディング後のギター入れやmix(編集作業)なども随時SNSで発信していました。


そうする事によって見ている人たちは自分が見守ってきた音源の完成版を聴きたくなるようになります。

すなわち音源をバンドだけで完成させるのではなく見守ってくれている人たちと制作を共有する事により親近感が湧くのです。


以前の記事でも書きましたが中身の見えないものを面白がって買う時代は終わっていて、人は中身が分かるものを選んで購入する時代が今の世の中です。


誰も知らないアーティストが秘密を抱えても「そんなの知らん」で終わってしまう訳です。



音源は絶対に良いものを作る事は絶対的な大前提ですが、その良い音源を無駄にしない為にも上記のような事も付随して考えていく事が今後大切なのではないかと思います。

Izakaya Fukuchans

◯Apple Music
https://itunes.apple.com/jp/album/black-album/1400588397

◯Spotify
https://open.spotify.com/artist/5SplWIsgovqbX7wjsj05Dq?si=-eKT6eWASl2VeAKbNW6JGw


#music #音楽 #band #ビジネス #コラム #エッセイ




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