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「集団の一部」から「必要な個人」へ

このnoteでの最初の投稿でこの歳で新しくバンドを組んだ事を発表しました。
そこには「今までスタンダードでなかったものをスタンダードへ」に変えたいという思いを書き綴りました。


もちろんそれは嘘偽りではなくその信念に基づいて活動をしていくのですが個人的にはもう一つの理由もあったりします。

それは、


「集団の一部」から「必要な個人」へ


シフトする為でもあります。



現在音楽の仕事というのはミュージシャン側が飽和状態にあると言えます。


アーティストサポート、レコーディング、レッスン、デモンストレーションなどミュージシャンとして様々な仕事がありますがどの仕事も仕事の数よりもそれをやりたい職業ミュージシャンの方が数が多く、供給に対して需要が多くなり過ぎています。


一昔前であれば能力の差である程度淘汰されていたものが最近では多くのミュージシャンが専門学校や海外の名門音楽学校を出ていて平均よりも高い位置で演奏能力をクリアしているので結論「仲が良い」や「昔からの付き合い」、「頼みやすい」という理由で仕事を得るパターンが増えています。


もちろんこれ自体は悪い事ではなくむしろそういったつながりは仕事をしていく上で大切な事なのですが長い目で見た時にそれだけでは線が細い状態にあって、


例えば服を作って売っているのだけれども社会全体の服の質や良さが高くなっていて、知り合いが「友人のあいつが作った服だから」という理由で購入したとしてそれが続くだけでは商売になりません。


知人から良い商品であると広めてもらうだけではなく物であれば「黒い服であればあのブランド!」とか、人であれば「あの技術を持っているのであればあの人だ!」という個人が持っている得意分野を際立たせていく必要があります。


現代では子供が目指す職業のYoutuberなどは一昔前では考えられなかった職業ですが立派な仕事として成り立っています。


また動画サイトから引っ張り上げられ有名になっていく人もたくさん出てきていますがネットから社会の現代だからこその話です。


一昔前では当然だった右倣え右より個人の得意分野がいかに際立っているか?が重要視されてきているように思います。
自分を磨く為に「転職」が当たり前の事になってきているのも裏付けているのではないでしょうか。

それは自由な事をして生きていける時代に変わってきたという見方もできますが、しかしながらそれは同時に、


「個」がしっかりと明確なビジョンを持って行動しなければ何にも得られない時代



とも捉える事ができます。


「集団の一部」から「必要な個人」への現代の流れはある意味で厳しい時代でもあるので自分自身は「何ができて」「何がしたいのか」というのをしっかり見つめ直す事が必要になるのではないかと僕は思います。


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