インド大横断の旅 18日目

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ついに1月が終わります。。。早かった。。
明日の早朝の電車でアフマダバードを発ち、最終地点、ムンバイに向かいます。本当にあっという間。

昨日は晩御飯にバーガー3つとピザを食べました。500円くらい。油分と辛いソースの効力で便が少し緩くなりましたがまだまだお腹は壊しません。意外と大丈夫なのか?

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今日は、コルビジェのケンドラ美術館に行きました!

見覚えないですか?
そう、上野の国立西洋美術館とチャンディガールで見た市立美術館。コルビジェが提唱した「無限成長美術館」つまり、どんなに収蔵品、美術作品が増えても、建築自体が拡張し無限にアートを展示できる美術館の1つ。
実は、この考えの美術館は世界で3つしかありません。
日本の国立西洋美術館
チャンディガールの市立美術館
そして、アフマダバードのケンドラ美術館。
制覇してしまった。。。

プランや大枠は酷似した作りですが、行ってみるとそれぞれ全く別のコンセプトが伺えました。


建築自体は1954年に竣工。70年近くまえの建物。
補修が行き届いていないのか、結構ボロボロ。。。樋に穴あいてる〜


この美術館と他のそれとの違いは、ピロティ中心部に中庭があること。

綺麗。本当は上部に飛び出してる樋から雨水が落ち、中心の池に水が溜まる計画ですが、よくみると後付けでパイプくっついてます。しかも丸柱に支柱が刺さってる。。。レンガレベルから赤く塗り始めてるのもなんだがチープに見えて残念。

中庭自体はとても気持ちいい。

メインエントランスのスロープ。

完全なロの字プランなのがわかります。ほかの美術館とは全く違う印象。

いやあ、やっぱ樋が。。。

切り取られる空。本日も晴天。
暑いです。今日も半袖。

内部はノーフォト!と強めに言われてしまったので撮れず。。。
断面的にはおよそ2800ほどの天高と5000ほどの天高で構成されていました。プランは割とシンプル。ただ、管理が行き届いていないため、中も結構ボロボロ。でもそれが逆にいい廃墟感というか笑

展示品もアフマダバードの歴史的な芸術や宗教、建築などの展示で、背景の建築もあいまって遺跡を巡っている感覚でした。
ジョーダン邸やサラバイ邸の模型もあった。警備員に頼み込んだけど、さすがに実物は見れませんでした。残念。
展示されているこの美術館の模型は、拡張している様子が表されていました。ロの字にピロティ付きのボックスがまとわりついていくような模型でした。

職員階段。

ピロティ、3000もないぐらい。

中庭を見る。外環境を取り入れるのは中々いい。
インドの建築をみていて、日光に当たる部分は大きな日差しが付いていたり、ポコポコとバルコニーが付いていたりとしていたんですが、中庭を大きく取っているのは見ていないなあと。
しかもシンプルな外装。

野良犬多い。
あとはやはりハイサイドが内部にだいぶ効いてました。中庭からの採光も取れているのでここもやはり自然光のみ。

自由に行き来できるのはワンフロアのみで少し残念。上階はオフィスや収蔵庫。高さ1900ぐらいのひっくい階段がおもしろかったな。

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この美術館のすぐ脇に、ドーシ設計のホールがあります。

Tagore Hall バルクリシュナ・ドーシ
メモリアルシアターとのこと。
なにやら人だかりが。。。

レリーフのような外装。なんか不思議なタイル割ですね。

裏側。簡易的な庇やトタンが貼り付けられてます。インド人らしい。

側面は装飾ではないが、デザインが多く施されているのに対して、立面は割とシンプルな作り。

近づいていくとわかるんですが、外壁面から後退してエントランスがあります。

4000ぐらい後退してたかな?

大きく勾配かかってます。これも排水は側面に落として、池に溜まるような計画。

https://architexturez.net/doc/az-cf-168251
こちらで模型写真や簡単なプランが見れるんですが、平面図にケンドラ美術館が書かれていて、拡張していく先にこのシアターがあるような位置付けに感じれました。やはりかなりリスペクトしている。

内部。大きな壁画とお面がかかっています。
先ほどの人だかりは劇団の人たちらしく、中で練習するからホールは見れないとのこと。。。残念。。。

外部側面の衣装が反転したような構造体。

客席の階段も表しになっています。ホワイエに抑揚が出ていて良いです。

さっきのURLに内観写真も載っていましたが、結構すごそうでした。残念。


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この後、コルビジェ設計の繊維工業会館という建物に向かったのですが、アポイントメントが必要だった。。。ここにきてリサーチ不足。情けない。。。
門番がオーナーにメールしてみなとアドレスを教えてくれたのですが、やはりダメでした。。。

遠くからチラッと見える外観。かなり楽しみにしていただけにダメージがでかい。検索してみるとわかるんですが、大きなブリーズソレイユが斜めについていて、長いピロティでそこにアプローチしていく。写真で見るだけでも楽しそうなのに。。。サヴォア邸をダイナミックにしたような印象。いつかリベンジしよう。

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続いて向かったのが、チャールズコレア設計のクリケット専用スタジアム。
厳重な警備。。。たくさんの警備員。。。
ダメ元で見せてと言ったら周り歩いてもいいけど中には入らない、写真も撮っちゃダメ。
今日そんなんばっかだな。

周りを歩いていく中で少し写真撮っちゃいました。ごめんなさい、警備員さん。

かなりダイナミックな構造。

ここも客席表し。太い登り梁と、斜めの柱。ヨーロッパの構造家ですか?大胆。


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今日は結構撃沈したなあ。。。
明日早朝出発なので早めに宿に戻って準備します。
次乗るのでインド最後の列車か。。。



続く。、

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