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「自分のタイミングで楽しめばいい」ONE PIECEを2年絶って価値観が変わった話

私は漫画『ONE PIECE』が大好きです。数年前からファンレターを書こうとしているのですが、思いがあふれ紙面におさまりません。どうしましょう(笑)。

そこで今回は、ONE PIECEとの思い出や現在の心境をまとめてみたいと思います。

※約2年前に書いた文章を加筆修正しています。

◆小学校で流行っていたONE PIECE

ONE PIECEという言葉をはじめて聞いたのは、たしか小学校2年生くらいのときです。

当時、クラスの男の子たちの半分以上かほぼ全員が「ワンピース、ワンピース」と言っており、服の話で盛り上がってる...…?  と不思議でした(笑)。のちにアニメのことだと知り、そんなにおもしろいの? と観始めました。

アニメではちょうどサンジが登場するあたりでした。

当時はまだ原作も読んでいないし、小学生なので携帯電話ももっていません。予備知識ゼロ、ネタバレ一切なしでルフィのゴムっぷりを体感できたわけです。

もー、衝撃というか爆笑というか(笑)。クラスの男の子たちがONE PIECEの話ばかりする理由に納得しました。

子どもって得体の知れないものに夢中になったりしますよね。私もONE PIECEの“意味わからん魅力”にすっかりハマってしまいました。

◆原作にのめり込んだ学生時代

そんな私は、ほどなくして原作の存在を知ります。途中からだと、悪魔の実などよくわからないところがあり、最初から物語を追いたくなりました。

はじめて単行本を買った日のことは、今でも憶えています。当時、通っていたスイミングスクールの帰りに、本屋さんで単行本を買いました。

家族から「ONE PIECEってけっこう続くっぽい」と聞き、数週間か数か月は迷った気がします。

けれど、やっぱり読みたい、ONE PIECEの世界をどうしても知りたい!! と思い、1巻と2巻を購入。

そこからONE PIECEとの生活がはじまりました。家族や友達とうまくいかないとき、学校の課題が全然できなくて落ち込むとき、ONE PIECEがずっとそばにありました

順風満帆とはいかない10代から20代でしたが、ONE PIECEを読んでいたから、なんとかやってこられたような気がしています。

▼尾田先生の絵をみてると、不思議と元気がでてくる

▼当時買った超たのしいファンブック(BLUEもいいよ)


▼尾田先生のストーリーテラーっぷりに度肝を抜かれる本

◆ONE PIECEを手放そうと決めた日

そんなONE PIECE世代の私ですが、実は一度、単行本を手放しています。引っ越しの際、80巻をこえても終わる気配がせず、びびってしまったのです。

まだまだ増えそうなONE PIECE。引っ越し先はあまり広くないので収納方法に困ったら、無理なしまい方をして本を傷めてしまうかもしれない。

この世界にONE PIECEが好きな人はたくさんいる。ほかの人に読んでもらったほうが本も浮かばれるんじゃなかろうか……。私は決断を迫られました。

いま引っ越し先に持っていくと二度と決断できない気がして、私はONE PIECEを手放しました。

◆自分にとってどうしても必要な漫画

ONE PIECEを売ってから、2年がたったある日。何かが足りないというか、心が満たされないと感じるようになりました。心にぽっかりと穴があいたような感覚です。

そのとき、自分にとってONE PIECEがどれほど大きい存在だったかに気づきました。手放してからさらに20巻が増えていたONE PIECE。

自分が売ったのとまったく同じものは、もう手に入らないのはわかっています。それでも、やはりまた原作を読みたい。

ページをめくるたびに感じる、あのワクワクをもう一度味わいたいと思ったのです。

一念発起して大好きなONE PIECEを置くためにできることはすべてしよう、と決めました。

これ以上捨てたら困るレベルまで、物を捨てたり売ったりしてスペースを確保し、ONE PIECE全巻を再び購入します。

▼気がつけば108巻……!

◆ONE PIECEの楽しみ方は人それぞれ

漫画を売って買い戻した。ただそれだけの話なのですが(笑)、ONE PIECEと別れた2年は、自分にとって重みのある時間でした。

2年前の私は、ONE PIECEのおもしろさを知ってほしくて、身近な人につい勧めてしまうことも……。でも人からの勧めって、意外に心に響かないんですよね。

人は自分でこれだ! と感動しないと情熱を注ぎ続けられないと、今ならなんとなくわかります。

だからONE PIECEの愛し方はそれぞれでいいし、皆がONE PIECEを好きじゃなくていいと思うようになりました。

私のようにコミックス大好き人間もいれば、ジャンプ勢もいる。知識王や考察マニアもいれば、電子書籍で最近読み始めた人もいる。

ましてや皆が全巻をそろえられる環境にいるわけでもないですよね。受験や子育て、介護などの事情から、好きでも読む時間がなくなった人もたくさんいると思います。

人には人のタイミングがある。感動のスイッチも人それぞれ。自分が「いま読みたい」「いま触れたい」と思う時期がきたら、そのときに楽しめばいいと思います。

大好きで仕方のないONE PIECEと、2年離れたことで冷静になり、あらためて他人との違いを尊重しようと思うようになりました。

ワンピ絶ちという2年の修行(?)は、ファンとしての在り方を考えるいいきっかけになったと感じます。

ただ、もし訳あってONE PIECEを手放して後悔している人がいたら、この記事を思い出してほしいです。

そしてどうしても、と思ったら買いなおすことをおすすめします。きっとあなたにとって、ONE PIECEは大事な宝物だから。

▼冒険を復習するなら、公式サイトが便利↓

これまでのストーリー | ONE PIECE.com(ワンピース ドットコム) (one-piece.com)

TVアニメ『ONE PIECE』25周年特設サイト (one-piece.com)


※本記事は、アマゾン・アソシエイトプログラムを利用しています。

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