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【MY VALUE】創設メンバーインタビュー:代表理事・片野

1987.4.30生まれの頑固なA型。
雀部小学校→日新中学校→福知山成美高校→関西大学文学部卒業。
シナジーマーケティング→スポーツナビ→ヤクルトスワローズ→FanCircle→プラスクラス・スポーツ・インキュベーション。

今回は福知山ユナイテッド立ち上げの発起人。
代表の片野(かたの)を取材しました。

「福知山ユナイテッド」の発起人の片野さん。
ずばり、立ち上げのきっかけを教えてください。

僕は社会人になってからこの13年間、プロスポーツにビジネス、事業の面から全力で携わってきました。


自分がスポーツに育ててもらったし、恩返ししたいと思っていたので。
そうして全力を注いできた中で、自分の強みやできること、やれることっていうのがなんとなく、見えてきたんです。
それと同時に「自分はどれだけ、スポーツ業界に貢献できているのだろう」って、これまで頑張ってきたやり方に行き詰まっていたところもありました。

うん。(間をおいて)

そういう時に、僕は高校生の時に亡くなったじいちゃんとばあちゃんのお墓に行くんです。しんどい時とか、悩んだ時、自分が見えなくなった時に。

ご自身の在り方を見つめ直したい、と思われるタイミングがあったんですね。

そう。そして、そのタイミングでこれまで僕がなぜスポーツを頑張ってこれたのか、振り返って考えてみたんですよね。そうすると、じいちゃんとばあちゃんの存在が頭にあって。
どこの家族でもそうだと思うんですけれど、子供が頑張っていることに対しては家族は応援するじゃないですか。僕の場合はじいちゃん・ばあちゃんが特に応援をしてくれていて。
スポーツの細かいルールは分からなかったと思うんですけど、何も言わず、多くは語らずに、ただ支えてくれていたんですよね。

例えば僕が綾部でサッカーをしていたころは、試合日に車で2時間かけて会場まできてくれていて。当時、じいちゃん・ばあちゃんは農業をしていたんですが、わざわざ農作業の服装から着替えて、差し入れをしてくれてたんですよね。
じいちゃんやばあちゃんから、そういう応援の愛をもらったから僕は頑張ることができたし、 そういう応援の愛にふれることができる子どもたちを1人でも増やしたいな、と考えて、子どもたちのためになるこの活動をすすめていく、という決意がかたまりました。

片野さんのパワーの源は、お祖父様やお祖母様の愛情だったんですね。

はい。そうやってもらってきた愛に対して「恩返しをしたい」というのが1番大きいですね。応援してくれる温かさが近くにあるのはいいことだと思うし、そういう環境を作っていける活動にしたいと考えています。

そういう環境、というのは具体的にどんなことでしょうか?

家族からの応援ももちろんそうですが、福知山という街全体がもそういう雰囲気・世界観になれば、福知山に住む子どもたちは今よりももっとポジティブな気持ちをもって生きていけるようになると考えています。
近所の方、近くのお店の方、地域の企業の方、周りの方に支えてもらうという経験や、そういう周りの方の期待に結果で報いれたときのうれしさ、それを感じられる身近な部活動という環境をなくしたくないです。守らなくてはいけないと感じています。

今回立ち上げた活動では、部活動の地域移行に伴う支援事業という側面を持つ一方で、複合型スポーツの(複数のスポーツ経験ができる)環境を整える、という側面も大きな意味を持っていると思います。ご自身も複数のスポーツ経験があるのでしょうか?

そうですね。
父の影響で、陸上、空手、サッカーの3種目をやってました。
陸上は、トライアスロンをしていた父に誘われたことがきっかけですね。いつの間にか、走ることが習慣になっていました。

いや、習慣というよりは、父から特訓を受けていましたね。



よく土師川(はぜがわ)の堤防を一緒に走っていました。その後、5歳から空手を10年続けました。
そして小学1年生のころにサッカーを始め、結局その後大学まで続けました。一番長く続けたのはサッカーです。



サッカーを始めたきっかけは何だったのですか?

それも父です。今となっては、人見知りだった僕のことを思ってサッカーに連れ出したのかもしれないなと思います。そのころの僕は、初日、車の中から出るのも拒んだくらいの引っ込み思案でした。

今の片野さんからは考えられないですね。笑
片野さんご自身が空手・陸上・サッカーという複数のスポーツを通じ、学んだことはどんなことだったのでしょうか?

まずは、それぞれで得たスキルの応用です。
例えば、陸上で身についた体力はスポーツ全般に応用することができました。また、空手で得た体幹や柔軟性も、さまざまなスポーツを行う上で土台となりました。サッカーをしたことでチームワークやコミュニケーションの方法を学びました。
また、幅広いスポーツの楽しさを知ることができたことは、僕の人生を豊かにしてくれたと思います。
スポーツという共通の趣味があることで、友人や会社の先輩・後輩、上司などとの仲はより深まりましたし、オリンピック・パラリンピックの際にも様々な競技を楽しむことができるようになっています。

ご自身がお父様に作ってもらった環境で得た経験を活かして、子どもたちの部活動の環境整備をすすめていく、ということですね。
子どもたちを取り巻く環境が変化している今、周りの大人、特に親御さんにはどういう思いを抱かれていますか?

子どもたちの「きっかけ」を作る環境を一緒に作ってほしいと思います!日々子どもたちに接するのは親や先生です。そうした子どもたちにとって「1番身近な大人」の方々には、自分の価値観だけで子どもたちの判断軸を狭めないでほしいと思っています。
さっき話した3競技で、結局僕はサッカーを続けました。父親がしていた陸上や空手ではない種目を選びました。
初めは父はサッカーのことはそこまで詳しくなかったと思いますが、様々なことを調べ教えてくれ支えてくれました。
また、母も自分の時間を割いてサッカーの送り迎えをしてくれたり、体のことを気遣ってくれていました。
その子が向いているものや能力、本人の興味は親の目だけじゃわからないものもあるかと思いますし、学校で教えていることだけが全てじゃないと思います。
新型コロナウイルスの影響や技術の革新などさまざまな要因によって
すさまじいスピードで時代の変化が起こっているなか、今後の「福知山ユナイテッド」の活動を通して、子どもと一緒にさまざまな価値観を知っていただけたらうれしいです。

最後に、子どもたちに一言お願いします。

最後は自分が選ぶ、ということを意識してほしいです。

どの部活動に入るのか、どれくらいの時間を費やすのか、誰と一緒にやるのか、何を目標にするのか、挑戦するのか、諦めるのかー
そしてどう生きていくのか。

みんなが今後自分の道を選ぶための「きっかけ」は、この福知山ユナイテッドでできるかぎり用意します。周りにいる大人が相談にものってくれるでしょう。

ただ、無限の可能性がある自分のこの先を決めるのは自分次第。
自分で決断していける、大人になってほしいです。

僕も、自分の夢に向かって頑張ります。
一緒に頑張りましょう。


福知山ユナイテッドについてもっと知りたい方は👇
http://fukuchiyama-united.club

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