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弱肉強食学園 GOWANDA‼︎第八話

〜ep8:放課後バトル〜

《前回までのあらすじ》

庵は北斗の拳が大好き
詳しくはep1〜6を読んでね!7は気が向いたらでいいよ!

 ワンダは朝から憂鬱だった、
一昨日の昼休みからずっと庵がワンダについてまわり、昨日も授業時間以外は北斗の拳の話を聞かせてきた。
もうお腹いっぱいだ、

ピンポーン

はぁ、また院子か、、、いや、まてよ、院子はインターホンなんか押さず勝手に入ってくるぞ!!
まさか、これは!!

「ワンダくん!!迎えにきたよ!!」

ワンダの予感は的中した!

庵だ!!ちくしょう!初めての友達だから、昨日は断れず、ずっと話を聞いていたが、今日はもう無理だゼ! もう北斗の拳の話はいっぱいだ!今日はちゃんと言おう。

ワンダは準備をして、家をでた。

「おはようだゼ!庵!実は今日は話があってさ、」

ワンダは切り出そうとした。すると庵は
「いや、実は今日は僕も別の話があってさ・・」

いつになく真剣な表情だった。
ワンダは察して、先に話すように促した、すると庵は

「まぁ、学校に向かいながら話そうよ」

そう言って、いつもとは違う真剣な表情のままの庵をみてワンダは

これはいつもとは違うバトルもののテンションだゼ!! これを待ってたゼ!

そう思った。

「ワンダ君、いよいよ、明日から放課後のバトルが始まるよね?」

ワンダはすっかり忘れていた!

「君は説明も何も受けてないようだから詳しくは僕が教えてあげるよ。少し長くなるかもしれないけど、最後まできいてくれ」

ワンダは少しあらたまってワクワクしながら聞く態勢をとった

「まず、この放課後バトルの仕組みだ、この仕組みは、だれかれかまわず勝負を吹っかけていい話ではないんだ、僕らはE組だからバトルを仕掛けられるのは、一つ上の組、つまりD組の者だけに限られるんだ、そして、一つ上の組の者を5人倒す、または負けを認めさす、と上のクラスに上がれるんだ。けど、5人倒すまけを認めさせたからってすぐに上がれる訳ではなくて、その状態を維持したまま半月に一回開かれる昇格会に出ることが条件なんだ」

「その状態を維持?」

ワンダは聞き返した、すると庵は応えた

「そう、これがなかなか難しくて、例えば、ワンダくんがD組の奴を倒したとする、でも、これは紙一重の差だなと思われたりすれば、倒された相手はこの半年間にはリベンジが可能なんだ、だから相手を倒す時は、とてもかなわないと思わせるぐらいの圧倒的な力で倒さないとだめなんだ。」

ワンダはまた質問した
「上の組の奴は下の組の奴とやるメリットはあるのか?」

庵は応えた
「まぁ、それを気にするのはまだ早いけど、特にないよ、でも下の組の者から仕掛けられたら応えないといけないのがルールなんだ、ちなみに半年の間に5人にやられたら下の組に落ちるんだ。ちなみに言っておくけどこの組分けは入学の時のバトルで決められた組分けだからそうそうひっくり返る事はないんだよ。」



ワンダは気付いた

「ちょっと待ってくれ、ちょっと待て、もしかしてE組って1番弱い組って事なのか?上の組がD組って1番下の組がE組なのか?」

庵は呆気にとられた
「えっ、そうだよ、だって教室ボロボロじゃん、で、昼食もアレだろ、君がE組に居るのも入学式のバトルにでてないから当然だし、、、、上の組に上がると、扱いが全然違うよ、あっ、あと2年になるまでにC組にまで上がれなかったら他の学校の普通科に編入させられるから気をつけてね。ちなみにこれも校長は考えてウチの学校にも普通科を作ろうしてるんだけど、なかなかね、上手くいかないらしくてね。校風がなくなるとかのクレームがでてるみたいで、、」

ワンダは呆然としてる。
「俺が・・・1番下・・の・・組で、上に上がるには半年に一回?」

そんなワンダを見て、庵が少しニヤつきながらこう言った。

「ワンダくん、実はもう一つこの放課後バトルで手取り早く上に駆け上がる方法があるんだ。」

ワンダはすぐに教えろと表情でうったえた、待ってました、と庵がその方法を言った


「昇格会を待たずに上の組に行く方法それは上の組の25人全員を倒す事」

それを聞いて、ワンダは笑った。

「はははは!なんだよ、簡単じゃねぇかよ!いいぜぇ!肉強学園、すぐにA組まで行ってやるゼ!」

その言葉を聞いて庵は確信した、この男は確実に何かしらの力を持っているのだと、でないと、この自信はおかしいと

「ん?」

ワンダが何かに気付いたように庵の方をみた、

「庵は入学のバトルってやつにでたんだよな?それでE組って事は弱いのか?」

庵は笑って応えた
「君よりは弱いかもね。」

ワンダは不思議そうに庵を見つめ
「・・・そっか」

いろいろ言いたいことがあったがやめた、とても庵が弱そうにもみえないし、何か事情があっての事があると思うが庵が何も言わないならそれでいいと思った。

主人公らしくなってきた。

そんな話をしてる間に学校についた。

つづく