ふっくらまくら

ここで昼寝させてください。

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結婚4年目がスタート、3年間の一部を振り返り。

私が生活のなかで大切にしたいのは、相手からもらった言葉や、そこにある体温くらいだと思う。 私の幸せはこれだな、というのを書き残しておきたい。 私がお好み焼きのバラ肉を買い忘れたとき、「夫はあんまり肉に執着がないから肉なしでもいけるな」と思い、そのまま肉なしのお好み焼きを出した。夫が歯の治療後だったこともあり「歯に詰まらないからいいね」「ハズレなしだからいいね」と食べてくれた。 肉なし→アタリなし→アタリがないということはハズレもない という発想が面白い。 夫は1ヶ月以上先

    • 子宮頚がん検診とHPVワクチン、あと献血

      先日、子宮頚がんのワクチンと検診を同じ日に受けた。 今までは大阪市内の婦人科に通っていたので、今住んでいる市では、はじめての婦人科になる。 病院選びの際は清潔感そうな雰囲気を優先した。 "レディースクリニック"ではなく"マタニティクリニック"と名乗っている場所だったので、多少場違いなのは覚悟で行ったが、待ち合い室の男性の多さにはすこーし動揺した。 大阪市内のクリニックでは見なかった光景だ。 22歳でミレーナをいれた。 24歳の今、月経らしい月経はほとんどない。 ミレー

      • 記録、メロン、犬

        夫が生まれた産院や、夫が通った幼稚園。 学校、バイト先、就職先、ありとあらゆる私の知らないところに、夫の名前が残っているんだと思うと、なんだか不思議な気持ちになる。 記録としては既に破棄されているとしても、そこに夫の名前が記された期間が、実際に存在していた。そのことを考えると果てしなすぎて、茫然としてしまう。 もしかしたら、私が全く知らない誰かの日記に、夫の名前がしたためられたこともあったんじゃないだろうか。 夫の体の中にスッとメスを入れるときっと、メロンが詰まっている。

        • 棚からモラトリアム

          高校生の頃、はじめてバイト代で買ったバッグはDIANAの白いレザーのトートバッグだった。 A4のクリアファイルが横向きに入るサイズ。 バイトの面接だったり、ちょっとよそ行きの場面では、そのバッグに黒のセパレートパンプス、白いトップスとタイトなジーンズを合わせることが多かった。 髪の毛は低い位置でひとつに結んで。 高校生の私なりの"かしこまりすぎない、きちんとした服装"だった。 もしかしたら通信制高校の通学にも使っていたかもしれない。とにかく、私にとって思い入れのあるバッグ。

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          きっと毎日が日曜日

          私のnoteのプロフィールには「ここで昼寝させてください。」とだけ書いている。 これは『千と千尋の神隠し』で、主人公千尋が湯婆婆の部屋に行き「ここで働かせてください!」と懇願するシーンのオマージュというか、そういうイメージ。 まくらを小脇に抱えて、ずかずかと他人のスペースに入り込み「ここで昼寝させてください」と、バフっ!とまくらに頭をあずけて堂々と寝たい。 そして、できれば肌掛けをそっとかけてほしい。 私の家の近くの図書館は、綺麗でコンパクト。 読みたい本がギュッと詰ま

          きっと毎日が日曜日

          水中の哲学者たち【読書感想】

          永井玲衣の『水中の哲学者たち』を読んだ。 映画にもニュースにもならない私たちの日常の、些細な生の実感だったり、人と関わろうとするとき、確かにそこにある小さな勇気や覚悟みたいなものをすくいあげて讃えるような、やさしい文章だった。 今の世の中は、というか、世の中というのは、私が生まれるずっと前から"考えないままで生きる仕組み"がすっかり出来上がってしまっている。 「どうして」と考える人に対して「そんなことを考えるなんて現状に不満なんですね、あなたのお悩みはコレですね」と、その

          水中の哲学者たち【読書感想】

          ハンバーガー襲来、その他

          夕方の情報番組で、大須にあるハンバーガーショップが紹介されていた。 肉汁溢れるパティとチーズが、砂糖でてかてかにコーディングされたドーナツに挟まれていた。「あかんやろ!」と言ってしまいそうになるほどのインパクト。 でも、私はマクドナルドのマックグリドルが好きなので、甘いバンズ+パティの組み合わせには肯定的だ。 「胃もたれしない人からすれば、さぞかし美味しいだろうな〜…」と、テレビの中のバーガーに羨望の眼差しを送る。 ふと夫を見ると、すんごい怪訝そうな顔をしていた。 …体

          ハンバーガー襲来、その他

          小さい頃の勘違いに「"横須賀"を海外だと思っていた」というのがあるのだけど、私だけかしら。ヨコスカって、アラスカみたいな響きだし。

          小さい頃の勘違いに「"横須賀"を海外だと思っていた」というのがあるのだけど、私だけかしら。ヨコスカって、アラスカみたいな響きだし。

          地盤をつくる

          先日、桃を食べた時に「桃って柔らかい桃と、かたい桃の2種類あるよね」と夫が言ってきて、ついつい「ええとこの子ですな〜」と思った。 実際、声に出して言ったはず。 私の実家でもフルーツはよく食べさせてもらったと思うけど、桃に関しては、種類の違いに気づくほどの回数は食べてない。 夫の口ぶりから「知識として知っている」というより「何回も食べた経験から気づいた」という感じがした。 果物や旅行の話は、実家の経済感覚や本人の体験がよく表れるよな〜と思う。 そういうことに関して、コンプレ

          桃と桃を交換

          義実家のお盆、桃をお供えに用意したのだが、お義姉さんのところも桃を持ってきていて、被ってしまった。 帰りには桃と桃を交換するという、なんだか面白いことになった。 実は先週、母親が家に来たときに、桃をお土産に置いて行ってくれた。 桃を剥くのははじめてだったので、力加減がわからず時間がかかり、すこしぐちゃっとした桃になってしまった。 そのおかげで、コツはなんとなく掴めたので思い切って今回は桃と生ハムのカプレーゼに挑戦した。自分の身の丈に合わないことをしているような気恥ずかしさ

          母が来た!

          大阪から母と姉が会いに来てくれた。 夏休み中のどこかで愛知に来るとはきいていたが日程は未定のままだった。昨日の深夜、日付が変わる15分ほど前に急遽「明日のお昼はどう?」と連絡が入り決定した。 母と姉は青春18きっぷを使ってきたらしい。 「難波まででる必要ないし意外と快適」とケロッとしていた。 近所でランチした後、私の家に招いた。 家に帰るまでの道でカマキリを発見し、姉と母は「見て見て!信号渡ってる!頑張れー!」と嬉しそうにスマホで動画を撮っていた。歩行者信号が赤に変わっ

          平和を祈るための言葉が足りない

          米国が、日本人に向けて、広島で生活していた民間人に向けて原爆を投下した日。人類史上初の都市に対する核攻撃。 ぼんやり生きてきた私にとって、戦争は遠い昔か、遠い国の話だった。 2022年、ロシアのウクライナ侵攻からだろうか、戦争が自分の身近にグッと迫った気がした。 さらに、イスラエルによるパレスチナ人虐殺。 国家主義、軍国主義、植民地主義、ファシズムとは何だろうか。自分でも読めそうな本を読んだ。日本を戦争に導いた当時の政府に嫌悪感を抱いた。 しかし、どうやら国家主義や軍国

          平和を祈るための言葉が足りない

          時間への抵抗【メモ】

          あくまで自分用のメモ。 前回投稿した舞台の感想の中で「正確に一分一秒を刻む時間も現実である一方で、心の中に流れる不確かな時間を描くことこそが"写実"だと私は捉えていた」と書いた。 実際、オーランドの本文中に出てくる文章はこうだ。 私はこの時間に対する捉え方にとても共感した。そして今日、たまたま『学校で育むアナキズム』を読んでいて、似たような文章を見つけた。 こちらのほうが、やさしい文章だし、学校生活という視点から語られているので理解しやすくて良いなと思った。 これを

          時間への抵抗【メモ】

          オーランド【舞台感想】

          高校生の芸術鑑賞以来、はじめて舞台を観るという、完全に舞台初心者の感想です。 客席から見える舞台は想像以上に小さくて「このスペースでオーランドの世界が繰り広げられるのか」と思うとワクワクした。 舞台や演劇のセオリーを全く知らないままだったので、開幕してしばらくは戸惑ったが、徐々に「抽象性が高いのか」と飲み込んだ。 衣装や舞台の装飾も最低限で、身体表現の限界に挑んでいるという印象もあり、もはやスポーツだなと。 主演の宮沢りえから溢れる可能性には敬意を示したい一方、自分自身

          オーランド【舞台感想】

          ありあまる富/愛するということ

          高校生の頃、福祉科の先生が池田晶子の本をすすめてくれたことがある。かれこれ7〜8年はスルーしていたのだが、図書館で『絶望を生きる哲学』を見つけ、はじめて読んでみることにした。 ちなみにその先生は私たち生徒に「しなやかになりなさい」と教えてくれた人。 本の中の池田晶子の言葉は「政治家がスローガンを絶叫する時代は、よくない時代だと思う。政治家の本来は、複雑な利害関係の調整以外ではないのだから、スローガンの絶叫により切り捨てられるものが、多々あるに違いない。」や「議論を打ち切る

          ありあまる富/愛するということ

          年上夫の切り札「俺が子供の頃はなかった」

          私と夫は、親子でもおかしくない年齢差がある。 (夫の年齢を伏せるのは、プライバシーの観点もあるけど"年の差を数字にすると、途端にセンセーショナルな印象になるから"という理由が大きい。) 食べるものに関して保守的な夫は、まず韓国料理を好まない。ニンニクや辛味が苦手なのもあるが、そもそも挑戦したがらない。 「俺が子供の頃はなかった!」と主張してくる。 私だってエスニック料理はバインミーくらいしか食べたことがないし、海外旅行も興味がない。未知の料理に対する挑戦心の低さは、夫と変

          年上夫の切り札「俺が子供の頃はなかった」