見出し画像

第二弾『気候変動アクションガイド ビジネス版』を作りました

FUKKO DESIGN の木村です。

昨年11月に「防災アクションガイド」の展開編として、『気候変動アクションガイド』を作りました。

気候変動対策として個人が知っておくべき知識や、行うべきアクションなどをまとめています。

SNS向けに体系的にまとめたものは今まで多くなかったため、SNSやメディア、トークイベントなどさまざまな場所で紹介されました。

その中で、会社で気候変動対策を行うための企業向けのガイドも欲しいというコメントを多数いただきました。

そこで、第二弾として、企業や団体などの組織に所属する人たちに向けた「気候変動アクションガイド ビジネス版」を制作しました。

今回は気候変動による企業などに対する影響や、企業が取り組む意義、そして、企業として行う具体的なアクションなどをまとめています。

ただし、組織として気候変動対策を行うのは決して容易ではないため、社内外を巻き込みながら行っていく具体的な推進方法なども紹介しています。わずか4ページの資料ですが、実際に行動に移すための内容を網羅しています。


制作には「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)の第6次評価報告書の主執筆者の一人である気候科学者 江守正多さんや、

ESG投資やサステナビリティ経営の専門家である経営コンサルタント 夫馬賢治さんにも参加していただきました。

経営コンサルタント 夫馬賢治さん

それ以外にも様々な専門家のご意見や資料などを参考にまとめております。


KNOW 地球温暖化でビジネスはどうなる?

KNOW 地球温暖化でビジネスはどうなる?

いま気候変動で起きていること、業界ごとの影響などを紹介しています。

現状や今後、ビジネスにおいてビジネス上どのように影響が出るかを具体的に紹介しています。

また、温暖化による現象が業界ごとにどのように影響がでるか体系的にまとめました。今回特にまとめるのが大変だったパートです。現象と影響の関連性とともに、自らの業界がどのような影響がでるのかチェックしてみてください。

THINK なぜCO2排出の実質ゼロに取り組むの?

THINK なぜCO2排出の実質ゼロに取り組むの?

CO2排出の実質ゼロが必要な理由、実質ゼロに取り組む意義を解説しています。

CO2排出を減らす必要があることは理解している方が多いと思いますが、なぜ必要なのかわかりやすくまとめました。

さらに業界ごとにCO2排出の量も書いています。こちらは排出量が多い業界は減らして、少ないところは減らさなくて良いということではありません。画像にも書いていますが、すべてゼロにするという中で、自らの業界が全体の中でどのくらい排出しているか、というところで確認いただければと思います。

また、CO2排出をする際に、どのようなメリットやリスクがあるのかまとめています。自らだけでなく、CO2排出を広げるために、上司や同僚に説明する際に使える内容となっています。


PLAN どうやって実質ゼロに取り組んでいくのか

PLAN どうやって実質ゼロに取り組んでいくのか

実質ゼロに向けて必要な自社の排出量分析や、省エネ、電力、自動車の切り替えなどを紹介しています。

まずは実質ゼロにするためには自社がどの程度CO2排出をしているか把握しなければいけません。どのようなステップで進めていくか説明しています。

また、具体的なアクションは業界に限らず共通していることが多いです。中心となる省エネや自動車、電力、工場などの対策を紹介しています。農業に関しては個別に紹介しています。

CO2排出量の削減は対策としてやらなければいけないことであありますが、今後のビジネスを飛躍させるチャンスでもあります。そのような視点でも考えられるといいなと思ってまとめています。


ACT 仲間の輪を広げて自社や業界を動かそう

ACT 仲間の輪を広げて自社や業界を動かそう

アクションを推進するための社内外での取り組み方法や、情報収集方法などを説明しています。

個人の場合は必要だと思ったらすぐに動けますが、企業や団体となるとそうはいきません。そこで、どのように推進していくべきかまとめています。

まずは気候変動の話をすることから。そして、仲間づくりをしながら、リスクやメリットの話を経営層に働きかける必要があります。そのようなプロセスをまとめています。

また、気候変動の最新の情報を知りたい人向けにセミナーやガイドブックなども紹介しています。


「気候変動アクションガイド」は以上です。

印刷データ

印刷したい方はこちらのデータをダウンロードしてください

「壁に貼りたい」、「紙にして持っておきたい」など印刷しやすいデータを公開してほしいとの要望を受けました。そこで、すべてのデータをPDF化したデータを公開します。ぜひご活用ください。


クレジット

ガイドは多くの方に利用していただきたいと思っていますが、情報の正確を期するため、出典を表記してください。

出典:気候変動アクションガイド ビジネス版

※一部、行政機関や研究期間の情報などを転用しているため、データの改変などはご遠慮ください。

制作メンバー

江守正多(気候科学者)
夫馬賢治(経営コンサルタント)
岡本基良(環境担当記者)
荒木健太郎(雲研究者)
藤島新也(災害担当記者)
伊藤裕平(TBWA\HAKUHODO アートディレクター)
神之田裕貴 (TBWA\HAKUHODO アートディレクター)
木村充慶(一般社団法人 FUKKO DESIGN 理事/TBWA\HAKUHODO PRディレクター)

FUKKO DESIGN 木村充慶

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?