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デジタル書斎の知的生産技術

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クリエーターは知的価値を創造し、その価値を社会に訴求していくプロフェッショナルです。知識が豊富だけではクリエーターといえません。知的価値を生み出す知的腕力が必要です。知的腕力とは…
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2020年5月の記事一覧

ディジタル書斎6 情報の分析

ディジタル書斎6 情報の分析

  情報収集の次の段階は、情報の分析ですが、これは訓練が必要なプロセスです。統計分析、キーワード分析、ネットワーク分析…いずれもツールとそれを使いこなすスキルが必要です。それ以前に重要なことは、問題意識の視点です。収集の段階でも重要と言いましたが。此の視点があれば分析は人に頼めますから。といっても何も出来ないのも可笑しいですね。数値データはExcelが使えればかなり高度な分析が出来ます。ブレインワ

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ディジタル書斎5 情報の収集

ディジタル書斎5 情報の収集

この表題はあえてディジタルと入れていますが、本質的に,知的活動にディジタルとアナログの境界はありません。ディジタルとアナログは単なる工学的な信号処理とそのデバイスの違いだけです。文具がディジタルかアナログの話でしょう。純アナログで生活している人はいません!見ているテレビもディジタルです。
というしょうもない話はおいて、本質的な知的生産技術の話をしましょう。知的生産技術は目的ではありません。あくまで

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デジタル書斎4 どこでも書斎

デジタル書斎4 どこでも書斎

デジタル書斎はネット空間にありますから「どこでも書斎」です。海外旅行の長いフライトの時間も有効に使えます。積読の雑誌を読むなどは適しています。行く前にたまった雑誌から興味を引いた記事を切り分け、すでに紹介した,端をカッターで切りそろえて、スキャナーのIX500で読み込ませpdf化したものを,iPadに移しiBookで読むようにして持参しました。GEの戦略、エコ企業100、日本を救う中小企業100

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デジタル書斎3 情報収集の習慣

デジタル書斎3 情報収集の習慣

デジタル書斎の構築の基本的なハードウエア、ソフトウェア、紙資料の電子化について1と2で解説しましたので、今回はいよいよ本質的な知的作業について話しましょう。
知的創造で最も重要な事は、興味の対象、即ち研究対象を明確に持つ事です。学術研究者にとって、研究テーマとの出会いが運命を決めると言ってもいいでしょう。それが金鉱脈であれば、結果も出ます。其の為に、数多くの論文を読みます。その時間が長い。特に博士

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デジタル書斎2 ペーパーレス

デジタル書斎2 ペーパーレス

前回はデジタル書斎に必要なハードウエアとそれに関連するソフトウェアを紹介し、その延長で散らかる紙のpdf化も少し取り上げました。
既に製本されている報告書等については捨てるのが一番ですが、それでも電子化して保存したい向きは、LION PAPERCUTTER PCA4-PNというカッターを購入して背を5-8ミリ程度切り落としてIX500でスキャンすれば簡単にpdf化できます。10ミリ厚くらいまでは一

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デジタル書斎1 ハード・ソフト

デジタル書斎1 ハード・ソフト

書斎を持つ、これは夢かもしれません。私も40歳くらいの時、家を新築して無理をして四畳の書斎をつくりそこで数冊の本を執筆しました。執筆はパソコンでしたが論文のコピー、新聞のスクラップ、雑誌の記事、参考資料はすべて紙でした。それから20年以上たってICTの発達がやっとデジタル書斎の実現の水準に到達しました。今は、技術とコストに制限はありません。やる気だけになりました。これから何回かに分けて、私のデジタ

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