第1回 社長の理念はぶれない北極星
こんにちは、深見です。
前回は、日本には中小企業がたくさんあって、中小企業の社長がレベルアップすると、多くの関係者に良い影響を与えられるのではと考えてみました。
今回から何を考えるとよいのかを考えてみたいと思います。
今回は「理念・ミッションステートメント」について考えてみたいと思います。
【今日のまとめ】
①良い理念は従業員の自立的な判断を促す指針となるので決めるべき。
②人を動かす理念は個人の存在目的と合致するもの。
③理念と組織行動様式を合わせるのが社長の役目である。
①良い理念は従業員の自立的な判断を促す指針となるので決めるべき。
皆さんの勤めている会社には、理念・ミッションステートメントはありますか?
大企業だと多くの企業が、何らかの形で理念を決めている(場合によってはたくさんある)ことが多いです。
一方で中小企業では、あったりなかったりまちまちです。
今までM&A目的で中小企業のインタビューを十数社していますが、明確に理念を答えられた会社は、2~3社程度でした。
当たり前ですが、理念は、会社設立時の絶対的登記事項ではないのでなくても会社としては成立します。
しかし、私はどんな小さな組織もっと言うと個人であっても理念(信念)を持つべきだと思います。
なぜなら、理念が困ったときの北極星になるからです。
話がそれますが、北極星は常にほぼ真北に位置する星座です。
羅針盤が普及する以前の船乗りが正しい方向に進むために、常に意識・信頼していたものだといわれています。
日々の従業員の意思決定は、それぞれの従業員が思考を尽くしています。
すべての事案が、メリット・デメリットの結果のYesかNoで決められればいいですが、ビジネスにおいてそのような場面は少ないです。
そんなとき、意思決定で困った従業員のよりどころとなりえるのが理念です。
最後の一手として、社長の理念に沿った意思決定をすることにより、意思決定の質を上げることとと、負荷を下げることを同時に達成しています。
理念が、従業員の行動にしみついている企業は、従業員が自立的に判断しやすい環境が整えられてといえます。
②人を動かす理念は個人の存在目的と合致するもの。
それでは、良い理念とは何なのでしょうか?
私の好きな組織論の書籍である、
「ティール組織 フレデリック・ラルー著 英治出版」
では、「理念・ミッション・ステートメント」はとも「企業の存在目的」言い換えられています。
人を動かす理念のポイントが端的にまとまっていますね。
まず、存在目的=理念・ミッションス・テートメントは、従業員に感動と指針を与える必要があります。
言い換えると、感動と指針が読み取れない理念は人を動かしにくいということになります。
また、それが(存在目的が)行動や意思決定を左右するほどの力を持つ必要があるとも言っています。
組織における個人の行動や意思決定を左右するほどの力を持つためには、従業員個人の価値観(存在目的)の多くに重なるものなのであると思います。
会社の存在目的に従うことにより、自身の存在目的を達成することになれば、仕事を通じてある種の幸福感を得られます。
そのような環境が構築されれば、従業員のモチベーションは上がり、組織として発展していくと考えています。
③理念と行動を合わせるのが社長の役目である。
最後に、いくら良い理念でも実践が伴わなければ、ただの絵に描いた餅です。
自社の理念と、会社の意思決定方法、行動様式、組織管理、人事管理をもう一度照らし合わせてみてください。
それは理念に合致していますか?
存在目的に耳を傾け続けることが、より浸透する存在目的になると考えています。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!!
今回は、概念的な部分が多く、伝わりきっていない部分も多いかと思います。
ティール組織に関しても十分説明ができていません。
ティール組織は、私は究極の組織だと考えていますし、ティール組織を中小企業で成立させることが私の人生のチャレンジです。
皆さんはどのように考えますか?
皆様のご意見や批判でさらに良い思考ができると思っています。
コメントよろしくお願い致します。
それでは、今日からもよい人生を!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?