見出し画像

Instagramでバズったタンクトップのブランドを調査してきました!

こちらのnoteではファッション業界の最新ニュースを1週間に5本程度解説し、その先に起こり得る事や豆知識を盛り込んでご提供いたします。
先週のピックアップニュースは下記の通りです。

・Instagramでバズったタンクトップのブランドを調査してきました!
・&mallの会員爆増は売上に繋がっているのか?
・三陽商会の肝いり「EC強化」がこけています…
・どんどん上がるアパレルの参入障壁
・ファッション雑誌のバズ狙いと売上について


Instagramでバズったタンクトップのブランドを調査してきました!


弊社の若手社員(22)にたまたま教えてもらったんですが、上記のタンクトップが若い子の間でとっても流行っているようで。(タイトルで「タンクトップのブランド」とわかりやすく書きましたが、タンクトップだけのブランドではありません。)軽い気持ちでTwitterにあげたら結構拡散されたので直接お店に行ってみました!※ショップがちょうど大阪の南船場だったので。。弊社事務所より徒歩10分くらい(笑)

南船場のセレクト店「リトルスージー」がオリジナル服

その前にどんなお店なのかを確認。元々は韓国から商品を買い付けてきていたセレクトショップからスタートしていたようですが、2017年の秋冬からオリジナルをスタート。現在では上記のタンクトップがアイコン的になってるのかなーと思い、お店行って店員さんに色々とお話を聞いてみました。

お店はめっちゃ雑居感のあるビルの1室。しかも2階。こんなところにあっても集客できるんだからインターネットって偉大ですな…。(店頭にいた時間は30分程度でしたが、その間2組ほどが購入していました。平日のお昼にこんな場所で途切れずお客が来るってすごい。。

お店自体は結構せまいんですが、型数少ないから十分な感じ。上記の記事中に15型と書いてありましたが、衣料品はほんとにそのくらいの展開でした。(雑貨は豊富にありましたが。)

で、こちらが肝心のタンクトップ。置きで撮るとこんな感じで、やっぱり着てないと良さはわかりませんね。タンクトップのイメージが一番強いんですが、やはり取り扱いアイテムはワンピースもカットソーも、タンクトップのクロスしてる部分が見えやすいものばかり。肩の部分が露出したアイテムが多い印象です。タンクトップ1枚6000円でワンサイズのみの展開。カラーバリエーションは4色展開。

○少し店員さんにお話を聞いてみました!

Q.お客さんは何歳くらいの方が多いんでしょうか?

A.メインは30〜40代の方が多いです。新宿でポップアップ展開したら年配の方まで買いに来たりはします。Instagramでお店の事を知った若年層の方々はほとんどタンクトップのみ購入していきます。


Q.1日何枚くらい売れますか?

A.店頭では1日3〜4枚くらいですが、オンラインでは即完売するくらい売れます。


Q.いつくらいからタンクトップを展開していますか?

A.タンクトップを本格的に販売し出したのは今年3月からなんです。※昨年からちょこちょことは売ってたようですが。

と、実は展開しだしてから大して時間が経っていないようです。という事はインスタで最近急速に広まって今に至ると。


○バズを狙った訳ではない?
お話聞いてる限りは完全に狙ってやったという感じでは無さそうで、Instagramでの広がりはお店の方も驚かれているようです。ただ、改めてインスタの投稿見てみると、インスタ映えするのはわかります。(あまり使いたくないワードですが。。)試しに一枚購入してみたんですが(自分で着る用ではありません)、6000円と聞いても「高い」と思わなかったので本当イメージって大事だと痛感しました。※ちなみに男性で着てる人は今のところ観測されていないようです(笑)

同行してもらった弊社の若手社員(22)も思っていたより高くないと言ってましたが、タンクトップが6000円て実は結構高いですよね。価格の感じ方は主観によるものが大きいとは思いますが、「インスタで拡散されている」という事実や、着こなしている人たちのビジュアルを見ただけで自分の中で、この製品に対する付加価値が向上している事に気付きました。ソーシャル全盛の時代、どんなユーザーが普段から着ているかって改めてめっちゃ重要だと思い知らされます。ブランドがコレクションルックを感度高いビジュアルで訴求するのはみんなやってる事ですが、どんなユーザーに着てもらいたいかを明確に設計しておくとブランドイメージをコントロールしやすい訳です。よくよく考えたら布の面積はユニクロのタンクトップと変わらないんですから。。


ここから先は

4,937字 / 9画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?