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【未来の教育 No.3】未来を強制発想するツール「HiNT for 2050」

みなさんは、何年先のことを考えて自分の仕事・勉強・キャリアを考えますでしょうか?1,2年先だと、とあるスキル・資格を身につけるだけかも知れません。5年先まで考えると、だいぶ自分のキャリアを考えることが出来るかなと思います。

これを、10年、20年くらい先まで考えることが出来るとだいぶ「自分の在りたい姿」を思い浮かべることが可能なのかも知れません。

ちなみに私は60歳の時の「自分の在りたい姿」を考え、39歳の時に大学院(知識科学)に進学しました。20年先の在りたい姿を描いたときに、大学院進学という一見大きな一歩が、とても簡単に踏み出さねばならない第一歩に感じられたことを覚えています。

そのような未来を考えられるツールが、今回紹介するこちら「HiNT for 2050」です。
(前回も少し触れましたが、今回はもうちょっと深掘ります)

HiNT for 2050 No.002
HiNT for 2050 No.011

ちなみに完全版は下記のURLに置いてあります。
下記URL内の下に「HiNT for 2050」というPDFがありますので、よろしかったらぜひダウンロードください♪


では、前回のnoteと同じく

  1. 仕掛け

  2. エッセンス

  3. そこで得られた効果

の順で説明していこうと思います!

①仕掛け

2050年のありうる姿を15枚程度描いたものが「HiNT for 2050」です。

こちら、生徒になんとか未来を考えてもらう方法が無いかと思い、作ったものです。

中学生・高校生だと生きている期間もまだ13~17年くらいですし、まずは大学に入ろうかなって考えるくらいが精一杯かと思います。その経験を一歩超えるべく、まずはこのようなカードを使い「10,20年後の社会ってこうなっている可能性があるんだよ」というのを学んでもらいます。そして、前回のnoteでも書いた、社会人のオトナの人たちとその可能性に関して議論します。

そして最後、このHiNT for 2050を使った議論の後に、自分が思うありたい未来の姿を描いてもらいます。現状に囚われない、未来志向のアイディアを創ることが出来たら素晴らしいと思います。

②エッセンス

2つあり、一つ目が人生経験がまだ少ない生徒が強制的に未来を考え、未来を自分ゴト化するということです。日々勉強や部活動、塾などに忙しく、大学受験に向けた準備で頭の中は一杯かも知れません。

そこで、この授業では大学受験までのレールから一度離れてもらい、未来を考えてもらいます。

それをどうやって達成するか?ですが、下記のような質問を社会人のオトナと共に実施します。

その世界では、人々はどのような生活をしているか?
そこにはどんな仕事があるだろうか?
そして、その世界では自分は何をしているだろうか?
その自分は、他の人にどのように役にたっているだろうか?

これらを実施することで、未来を他人事ではなく自分ゴト化します。さらにtipsでいうと、人々はどのような生活をしているかの中に「お父さんやお母さん、お兄さんや妹はどうしているだろう?」であったり「友人とどのようなことをして日常を過ごしているだろう」といった、いわゆる「日常」と「大切な人」を未来を考える思考の中に入れていきます。

自分だけだと、結構他人事になってしまうのですが、友人達と日常をどう過ごしているか?大切な人は、その世界で幸せだろうか?などなど考えることで、自分ゴト化してもらいます。

二つ目が、この議論が盛り上がる要因でもある、普段テストしている国数英理社のような「正解」がないことです。
どんな未来もあり得ます。誰も将来の事なんて分かりません。
だからこそ、自分の作りたいことを考え周りのみんなと話していく。

正解がない問いだからこそ、盛り上がります♪

③そこで得られた効果

効果としては4点あります。

  • 強制発想法に豊かな想像力を育む

  • 未来を考えることで、ポジティブになる

  • 自分の意見に自信をつけていく

  • ロジカルシンキングが身につく

です。

まだ15年しか生きていないのに20年先を強制的に考えることで、想像力が一気に高まります。HiNT for 2050の理解がそれを左右するので、宿題として授業前に読んできてもらうようにしています。

未来の可能性を見つけることが出来ればポジティブになります。
そして議論するほどに自分の意見が深まっていき、その成長を感じつつ自信をつけることが出来ます

そして自分の意見を上手く説明する為には、なぜそう考えたのか?という因果関係を説明することにもなります。

特にオトナはそこを気にしますよね(苦笑)
なので、やればやるほどロジカルに考えることが出来るようになります。


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以上が、HiNT for 2050を使った授業の効果でした。

このHiNT for 2050、これを使うだけでも充分だと思うのですが、一つ問題は「生徒が疑問を持った時に、先生が答えることが出来るか?」です。
ICT、AI、メタバース、Web3など、ICTを活用した世界観や仕組みは非常に多様かつ複雑になってきており、技術的すぎる説明は必要ないとしても、簡単に説明することも結構難しかったりするかと思います。
こちら、私なら一応背景も含め説明できますが、いずれこのnoteでHiNT for 2050を1枚ずつ説明するのもいいのかなと思っています。
もしご要望あらばぜひコメントください!

今日も読んでいただきありがとうございました。
ぜひ、ご感想ありましたらお聞かせ願えればうれしいです。
合掌。

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