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先週のショートショート【23年09月03日~09月08日】

■2023年09月03日(日)
自分でお題を考える。「皿」。自分で考えたお題はアイデアが浮かばないとすぐに変更したくなるが、ぐっと耐えて辞書を引く。受け皿という言葉を見て立ち止まる。金継ぎと組み合わせると、なにかできないだろうか。ということで、老人小説を書いた。タイトルは「受け皿」。最初は違う展開を考えていたのだが、金継ぎしたものは電子レンジで使えないと知り、方向転換したのだった。

■2023年09月04日(月)
妻からのお題は「エアコン」。睡眠ガスや毒ガスが出てくるエアコンの話を書こうと車中で考えていた。20時10分くらいまでかかって書き上げる。しっかり考え抜いていないときは長くなりがち。今日も900字。あとから読み返したら、どこを強調したいのか、よくわからなかった。話の構造は私の好きな循環ものになっている。タイトルは「交換」にした。

■2023年09月05日(火)
妻からのお題は「洗濯ばさみ」。働き者の洗濯ばさみという構想を作り、ざっと書いてみる。30分ほどで書き上がった。私の場合、「なぜか意識のある〇〇」を乱発しすぎているきらいはある。タイトルは「夜の痛み」。タイトルだけちょっといい。

■2023年09月06日(水)
妻からのお題は「催促」。なにを催促されたら面白いか。思いが千々に乱れ、なかなか設定が定まらない。とりあえず催促屋という商売を設定した。アイドルの昔話を取りあげたのだが、これがふさわしかったかどうかはよくわからない。タイトルは迷った末、「口約束」にする。朗読した結果、「オチがわからない」とYumikoさんとkeikoさんからダメ出しが出る。書き直し。

■2023年09月07日(木)
妻からのお題は「電話帳」。明治二十三年から存在する不思議な電話番号の話を書く。不安だったので、もうひとつ、夜中に黒電話が鳴る話を書く。妻から返信。後者のほうがまだマシらしい。「夜中の声」というタイトルでアップロードする。自分でもいまいち納得いかず。

■2023年09月08日(金)
妻からのお題は「収穫」。どういう方向から書けばいいのか迷う。家庭菜園かなあ。家庭菜園がどんどん広がっていく不気味さを書きたかったのだが、うまくいかない。土壇場でオチの方向性を変える。非常にくだらない。「お裾分け」というタイトルにする。

■まとめ
週末に妻と喧嘩してもうショートショートにはかかわらないと宣言される。三日間ほど自分でお題を考えたが、お題を考えるのもむつかしい。今週はどうもこれという作品がない。スキの数でいえば、「夜の痛み」「交換」「口約束」あたり。「口約束」がなんとか読めるものになったのは、Clubhouseでダメ出ししてもらえたおかげで、ありがたかった。やはり生の感想をもらえる朗読の場は大切です。
最近よく考えているのは最後の一行でその世界が閉じるか開くか、どちらにせよ、きちんと「終了感」が出ること。出だしと終わりの一行はとくに大事だが、大事だと思っているだけで、実作で結果が出ていない。

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