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先週のショートショート【24年06月23日~06月28日】

■2023年06月23日(日)
妻からのお題は「肩たたき」。私は肩が凝らない体質で、肩たたきのよさがわからない。下手でもある。肩たたきが下手な人の話を書こうかと思ったが、べつに面白くもないので却下して、肩たたき券かインフレ化する話を考えていたら、こんなふうになった。なんか足りない気がする。なにが足りないのだろう。タイトルは「脹らむ財布」にした。

■2024年06月24日(月)
妻からのお題は「トライ」。いっそのこと学習塾でなにか書こうかと思ったが、やはり無理だった。チャレンジ、挑戦、大食いと連想をつなぎ、大食いの話を書いたが、妻からは「凡jという一言が帰ってきた。うん。極めつきの「凡」である。正直、いろいろ考えて力尽きた。「チャレンジャーたち」というタイトルでアップロードする。

■2023年06月25日(火)
妻からのお題は「隔月」。なかなか強敵。雑誌の隔月刊化の話を書いたが、妻にボツを喰らう。甘いと思っていたところをずばりと突かれた。書き直したがダメ。10分ほどで代替の作品を仕上げる。こっちは「ぬるっと面白い」という評価。ほんの短いものだが、今日はこれでいくか。「一括」というタイトルにする。

■2023年06月26日(水)
妻からのお題は「地元」。シンプルなアイデアを考える。年老いた都会が「閉じる」話。話者は三十四年ぶりに杉並に帰省したオレ。短いのになんだかゴタゴタしている。妻に指摘され、冒頭を変更。「閉じていく」というタイトルでアップロードした。

■2023年06月27日(木)
妻からのお題は「ストレート」。一時間くらい考えて投げ出した。無理だ。なにも思いつかない。次のお題は「ネーミング」。これはなんとかなるだろう。見込みだけで、正体のわからない新製品のネーミングをする会議の話を書く。「よくできました」というタイトルでアップロード。朗読したら、新製品の機能が弱いと言われた。

■2023年06月28日(金)
妻からのお題は「辞典」。以前「辞書」で一本書いていた。辞書と辞典、同じようなものではないかと思うが、挑戦してみることにする。学校で国語辞典を貸し借りする話を書いた。妻からは「要素が多すぎる」と返信が来た。「調べないままの言葉は消えてしまう、というのはまあ面白い。こに辞書をかすだの恥ずかしいだの入ってややこしいしつまらなくなる。」なるほど。あと、学校とか家庭を舞台にするな、あなたには書けないという余分な一言も付いてきた。余分じゃないかもしれないけど。とりあえず、「辞書を貸す」というタイトルでアップロード。書き直して、「言葉狩り」というタイトルにする。反語的活用。

■まとめ
ケアレスミスに近い失敗が多かった。オチになってない、要素多すぎ、構成ミスなど。書けば書くほど下手になっていく。練習にもなっていない。原因を考えてみた。短い話ならなんでもショートショートと呼べると思っているのに、なにを書いてもいいという思い切りが足りない。いつの間にか蓄積してきた固定概念みたいなものに縛られている感じ。あとの問題点は「なにを面白いと思うか」だ。面白いと感じるゾーンがとても狭くなっている。言葉を変えるとなににも興味が持てない。頭が「老化」もしくは「劣化」しているのかもしれない。そろそろ止め時かなあ。

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