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先週のショートショート【07月11日~07月17日】

■2022年07月11日(月)
妻からのお題は「立ち話」。いくつか冒頭を書き出しては消しを繰り返す。立ち話から始まった行列が無意味に伸びていく話にした。タイトルは「行列」。ちょっと不思議感が足りないかなあ。ありそうだもんなあ。

■2022年07月12日(火)
妻からのお題は「準備運動」。朝、公園にいったら、正体不明のグループがいる。延々と準備運動をしている。あれはなんだ……なんだろうと考えつつ書いていった。「明日こそ」、一見ポジティブにみえるタイトルだが、私がそんなものを書くわけがない。

■2022年07月13日(水)
妻からのお題は「追い抜き」。車かなあ、役職かなあ。いろいろ考えるが、どうもピンと来ない。困ったまま、高速道路でどんどん車を追い抜いていく人の描写を書き始める。最終的にその部分はぜんぶ削除したが、URO(未確認ランニング物体)の話になった。タイトルは「追い抜かれる」。よくある話ということでボツになる。迷走が始まる。歩くのが遅い人の話を書くがうまくいかない。「飛び級」というのを書いた。タイトルのままの作品である。もうなにが面白いんだかよくわからない。

■2022年07月14日(木)
妻からのお題は「ゼリー」。なにか不思議な話を指向したが、ひとつもものにならなかった。日常にありそうななさそうな境界線の話に落ち着く。タイトルの「inゼリー」もよくない。妻の指摘で始まりとじいちゃんとお母さんの性格を修正する。

■2022年07月15日(金)
妻からのお題(今週の課題)は「コレクション」。ショートショートらしいお題だけに、力が入って難しい。最初は奇矯なものを考えたが、まとまらない。ガチャをコレクションしている父が終活に入る話を書く。タイトルは「父の書斎」。約1時間かかる。

■2022年07月16日(土)
妻からのお題は「綿棒」。範囲が狭い。音を上げて「四つ角」に変更してもらうが、こちらも難しい。あまり自分のこと書いちゃダメなんだけど、四つ角に立つとどうしてもどの方向に行っていいのか、迷う。迷った人から電話がかかってくる話にする。書き上げて思ったが、この話、話題に出て来るだけで、四つ角関係ないな。タイトルは「突然の電話」にする。

■2022年07月17日(日)
妻からのお題は「依頼人」。最初に考えたのはなんでも屋。家の片付けを依頼される。家を片付けるにつれ、依頼人が変容していく。タイトルは「囚われの家」。妻からは「雑」という感想が来る。あ、これは改稿しても無理だなと思い、次へ。宇宙人を介護する「老老介護」を書く。これも芳しい感想は来ない。依頼人といえば、探偵だ。ひさしぶりに探偵事務所を出す。あえて目黒考次郎は封印。歳を取らない女の子の話、タイトルは「可愛すぎる依頼人」。はじめて「めちゃ面白い」という感想がくる。

■まとめ
すらっと書けたのは「明日こそ」しかなかった。なんとかなったのは「行列」と「父の書斎」。「inゼリー」もすこし気に入っている。さんざん苦労してどうにか着地したのが「可愛すぎる依頼人」。ショートショートはいくら書いても慣れない。だんだん道が狭くなってくる印象すらある。あ、そうだ。ピリカ夏グランプリに応募した「あなた売ります」は落選しました。不思議系はダメなのかね。

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