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先週のショートショート【06月13日~06月19日】

■2022年06月13日(月)
妻からのお題は「足跡」。考えているうちに眠くなる。外出先でいくつか書きかけては挫折。帰宅して「乗り間違え」というのを書くが、「よくある話」と言われる。まったくその通りだ。これが最後だと思い、「行きつ戻りつ」を書く。「もう時間がないんでしょ」と言われる。そうなのだが……。

■2022年06月14日(火)
妻からのお題は「物差し」。最初は気分によって伸び縮みするモノサシの話を書こうと思ったが、またタヌキものか宇宙人になりそうな気がしてやめる。店やジャンルによって尺度がまちまちの世界を書く。タイトルは「一センチ」とする。タイトルだけうまくできた。「面白いんじゃない」という反応をもらってアップロードする。今日も時間ぎりぎり。

■2022年06月15日(水)
妻からのお題は「本棚」。超整理法的な本棚というのを最初に考え、だんだん発想をホラー寄りにしていく。わりと無理なく書けた気がする。タイトルは「本食い」。

■2022年06月16日(木)
妻からのお題は「トランクルーム」。喫茶店で「大切なコレクション」を書く。妻から「ボツ」の返信。ごちゃごちゃしていてなんだかわからないとのこと。帰宅して、「神社がいっぱい」を書く。同工異曲だったので、これも「うーん」という返信。「お宝」を書く。「苦しい」との返信。「トランクルーム」を書くが、もはや錯乱している。ダメだ。800編目、難しいなあ。一番ショートショートっぽい「お宝」を選ぶ。

■2022年06月17日(金)
妻からのお題は「蛇口」。蛇口がヘビになるという話を書きかけるが、安直すぎので取りやめ、家庭菜園のプランターに蛇口が生える話を書く。1時間で書けた。タイトルは「ドリンクバー」とする。

■2022年06月18日(土)
お題は「レンズ」。なにも思い浮かばず、レンズマンのWikipadiaを読みふけったりする。いかんいかん。老眼に対する愚痴を書き連ねるうちに話ができた。愚痴の部分を削って完成。タイトルは「オプション」。なにか似たタイトルを以前につけたような気がして探してみたら「隠しオプション」だった。しかも、肝心の映像が文字に隠れるというアイデアは、以前、「アナログ」という作品で使っている。だんだん同工異曲になってくる。今日も時間ぎりぎり。

■2022年06月19日(日)
妻からのお題は「レッスン」。なんのレッスンにしようか。よく知っているものとして、小説を題材にしてみる。するすると書けるが、長くなる。タイトルは「小説のレッスン」とする。妻からめずらしく「面白い」という反応が来た。

■まとめ
私のショートショートはだいたい600~1200字くらいの長さ。アイデア出しも入れて2時間くらいで書く。長さと面白さはとくに相関しない。1300字を越えると、これでつまらないと許されないなと思い、ちょっと緊張する。今週は「本食い」と「小説のレッスン」が印象深かった。妻にお題を出してもらうので、数時間前にはまったく頭のなかになかった事象が20時には出現している。毎日のことだが、奇妙に感じる。

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