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思い出せない思い出たち

なんで離婚したの?
そんな言葉が学生時代ずっと悩んでた。

離婚する理由が思い出せない。きっと説明したと思うけど小さかったからちゃんとした理由を10数年経った今でも知らない。多分これかなというのはあるけど、本人たちに聞いてない。どっちにしても辛いから。

捨てられた。嫌われたんだ。と思い、自分が”良い子”じゃないからだ。両親は離婚したんだとずっと自分を責めて、責めて、辛くて、全てを疑った。
自分は両親の子供じゃないのではないか、とか今目で見えてる世界は嘘なんじゃないかまで、全てを否定して、全てを疑った。

自分を責めすぎて、辛くて、誰にも言えない日々が数年。辛すぎてどうしたらいいかわからず、この世界を自分から終われせれば辛さは終わるんじゃないかと思った。そしたら少しは両親に何か感じさせるものがあるのかなと思うこともあった。

両親が離婚して数年が経って、自分も身体だけが成長しているように思う日々を過ごしながら、たまに母親と会った時にいつからか母親とどう接していたかわからなくなった。

何を話していたのか、どう接していたのかがわからない。小さい頃どんなことしてたかな。思い出せない。何してたんだっけ?

お母さんと過ごした日々の思い出はいつの間にかどこか遠くに消えていった。

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