綾原颯夏

住まい: 東京都多摩地区行き23区外 趣味: 西洋占星術(勉強中)、読書、クラシックコ…

綾原颯夏

住まい: 東京都多摩地区行き23区外 趣味: 西洋占星術(勉強中)、読書、クラシックコンサート、ワイン、旅行 職業:労務系事務、コピーライター(卵) 投稿テーマ:心が揺さぶられた時の心情系 更新頻度:月1からお願いします。

最近の記事

思い出せない思い出たち

なんで離婚したの? そんな言葉が学生時代ずっと悩んでた。 離婚する理由が思い出せない。きっと説明したと思うけど小さかったからちゃんとした理由を10数年経った今でも知らない。多分これかなというのはあるけど、本人たちに聞いてない。どっちにしても辛いから。 捨てられた。嫌われたんだ。と思い、自分が”良い子”じゃないからだ。両親は離婚したんだとずっと自分を責めて、責めて、辛くて、全てを疑った。 自分は両親の子供じゃないのではないか、とか今目で見えてる世界は嘘なんじゃないかまで、全

    • 父と娘の手紙

      父と母が別れ、生活ルーティンが変わった。 母が出て行った。母に捨てられたのだ。 父が仕事から帰ってくると、出迎えるようになった。それは「よかった。帰ってきた。」と安心から来るものだと思う。 私は父に捨てられないよう、「良い子」でいることを心掛けた。迷惑ならないよう、煩わしくないよう、心掛けた。できることは自分で。 父も変わった。休みの日は正午まで寝ていたのに、朝から起きて一緒に買い物に出かけることが多くなった。前までは、遅く帰ってきて機嫌が悪く、ちょっとしたことで声を荒

      • お母さんが出て行った日

        両親が離婚してからの生活がところどころ忘れてる。 10歳だった私は、流されるまま過ごすしかできなかった。何も考えられない。どうすることもできない子ども。 数日だったか、数ヶ月だったか忘れたけど、離婚すると言われてからもいつも通り家族で過ごしていた。お父さんは仕事が遅くなることが多かったからいつも一緒にご飯を食べることがなかったし、それもいつも通り。朝もお母さんが起こしてくれて、ご飯を食べて学校へ。帰ってきて友達と遊びに行って帰ってご飯食べて寝て・・・ だから嘘だと思った。

        • 「ごめん」が嫌いになった日

          両親が離婚した日のことを今でも覚えている。 当時10歳になったばかりの女の子だった私は、お母さんが大好きで、お父さんはちょっと怖い。毎日学校に行くのは楽しかったし、夏休みは家族旅行も行ってた。 正月。元旦の日だったと思う。休みの日の朝のように、毎年の通りお母さんが起こしに来てくれた。起きて、ダイニングに行くと毎年並んでいるはずのお節料理がない。あの丸い両方細くなってるお箸も並んでない。 お母さんがリビングに行ってしまった。後ろ姿はかろうじて見える。お父さんが私の近くに座

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