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イベントレポを極める!〜目的別使える構成4パターン〜

先日、「編集者視点で文章の質を高める!わいわい赤入れワークショップ」なるイベントに参加してきた。

今回、ワークショップの題材になっていたのは、「イベントレポート」。

運営スタッフ兼参加者が書いた「とあるイベントレポート」の原稿に各自赤入れをしていき、それをグループ(3~4人+ファシリテーターとして運営スタッフ1名)で共有、この原稿をよりよくするにはどうすればいいか、ということをグループでディスカッションし、最後にグループの代表者がその内容を発表して全体で気付きをシェアするという形で進行した。

私のいたグループでは、文章の目的によって、どういう構成にするかが変わるのでは?という話になり、ファシリテーターの方が「目的別構成4パターンっていうレポートにしても面白いかもしれないですね」とおっしゃっていて、一番印象に残っていた。

文章の「目的」によって、「構成」は変わる

ワークショップに先立ち、運営スタッフの方から、編集とは何かという話があった。そこで編集とは、読みやすくすることだけでなく、そのメディアに合った「いい文章」に近づける行為だというお話があった。

そこで、今回のワークショップのイベントレポを、執筆者別・目的別に4パターンに分けて、必要な構成を整理し、それにそって情報をまとめてみることにした。

主催側が書くイベントレポートの目的は「次の集客」

主催者が書くイベントレポートの目的は、次のイベントの集客、これに尽きる。こだわるとすれば、どのような参加者を集めたいか、その量と質だろう。

パターン①主催者レポ:誰でもウェルカム!とにかく参加者を増やしたい!

→イベントの様子を具体的に伝えて、参加イメージをわかせ、参加ハードルを下げる

① イベントの概要(日時・場所・内容)

仕事終わりでも参加できる、平日の夜19:30~池尻大橋駅徒歩10分の場所にて開催。軽食も用意し、ドリンクを飲みながら、食べながら少人数でワークショップ。

② 参加状況(参加者数・参加者の多様性)

マンションの一室、友達の家に集まったような気楽な雰囲気の中、スタッフ4名と参加者10名程度でスタート(遅れてきた方もいた)。まずはスタッフの方が自己紹介。続いて参加者が自己紹介(普段の仕事・参加理由など)していく中で、いろいろな立場の人(仕事でライター・編集・広報をしている人だけでなく、趣味で書いている人など)がいることがわかった。実際に、このワークショップに参加するためにfacebookを始めたという方も。

③ 会場の雰囲気(写真で楽しさを伝える)

④ 参加者の感想

イベントでの出会いで、普段の仕事を肯定できた

よい文章を書くには「目的の整理」と「構成の検討」が重要だと再確認

赤入れとは何かを改めて考えるきっかけに

編集のポイントは、生き方や職業で変わる

⑤ 次回イベント予告

パターン②主催者レポ:いいライターとつながりたい!人数より質の向上

→何ができるか、参加したらどうなるか、具代的な学びを伝える

① イベントの概要(内容・日時・場所)
② 参加状況(参加者数・参加者の専門性)
③ ワークショップの成果

★実際の赤入れ原稿で、これはというものを写真で見せる
★どれだけスキルアップできたか、ワークのBeforeAfterなどを写真で見せる

④ 参加者にSNSでのレポを課し、記事からリンク
⑤ 関連講座紹介

参加者がイベントレポートを書く目的は、学びのまとめとその共有

一方、参加者がイベントレポートを書く目的は、学びの記録にある。それを誰の為にやるかでまとめ方が変わってくる。

パターン③参加者レポ:自分のために、とにかく記録を残したい

→参加の目的は何か、それを果たせたか記録する

①イベント参加の理由とその成果

★自分の実力を確かめたい(自己流の編集はどのくらい通用するのか?)
→赤入れ実践、グループディスカッションで自分の視点が割と通用することを確認できた
★ゆるくつながりできればいいな(少人数のワークショップに期待)
→自己紹介でどんな方が参加しているかわかり、ワークショップを経て、フリートークの時間に同じグループの数名と名刺交換できた。また、その後twitterで感想を書いたり、スタッフや他の参加者のツイートを確認、いいねやフォローでゆるくつながった。

②イベントで体験したこととその学び・気づき

★ ワークショップのよかった点
・題材がイベントレポートで普段の仕事にリンク
 (イベントレポの目的を再確認!次のイベントの集客!)
・いろいろな視点を共有できた
 (自分の現在地、他者と比べてどの点ができる・できないを確認した)
・自分が無意識にやっていたことを他人に言語化して話すことで、自分のやり方を整理できた
・話し合っている中でさらに気づきがあり、理解が深まった
 (目的により、足りない情報があれば追加するのも編集の役割。誰に何を伝えたいかを意識しながら書くことが大切)

★フリータイムのよかった点
・初めて会う人と話す中で、自分について説明する中で、自分が好きなことは、自分が行ったりやったりしたことをまとめること(特にイベントレポ)と再認識できた。また話した相手からそれなら、「旅レポとかいいのでは?」とアドバイスもらった
・グループワークをした後なので、自然な形で名刺交換でき、普段の仕事についてなど情報交換できた

パターン④参加者:同じような課題を持った人に向け、学びをシェアしたい

→一番の学びに絞って書き、できればその学びを実践するところまで見せる

①イベントでの学びをポイントを絞ってまとめる

★よい文章を書くには「目的の整理」とそのための「構成の検討」が大切
★誰に何を伝えたいのか、その相手に具体的にどうなってほしいかを整理してから書く

②その学びに基づき実践した成果物まで見せる

→目的別構成4パターン(本記事)

運営スタッフの皆さまへ

以下、勝手にイベントの振り返りです。
今後の運営の参考にしていただければ。

★友達の家に集まった感じでアットホームな雰囲気がとてもよかった!
★軽食よりお菓子とかの方が良かったかも?ワークショップで箸を使って食べるのは難しい
★軽食なら、ワークショップ後に食べながらフリートークタイムという形に振り切るのもあり?
★ファシリテーターが入ってワークを進行してくれたのはありがたかった。
★他の人の赤入れを見せ合う時間をちゃんと設けられたら良かったかも?
★4人+ファシリテーターだと多い?1グループ3人くらいがちょうどいいか
★「書く」ことを学ぶ講座なら、イベントレポを書くところまでセットにし、それを受講者間でシェアして、さらにフィードバックし合えるような、イベントが終わった後も、自然にゆるくつながれる仕組みがあればいいな(無料のワークショップだからそこまでは難しいか?)

などと色々いいつつ、とても楽しく充実した時間となりました。
また興味のあるイベントがあれば参加します!ありがとうございました。

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