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第三章 絶望の中の一筋の光?お菓子屋さんになりたい/なんでも屋さんの日常

*この話は3章に分かれています。こちらは最終章、第三章です。
 同じヘッダーのお話が続きです。第一章はこちら↓


 希死欲求を乗り越えというか飛び越え、家出まで行動が一気に加速してしまったふうか。しかし家出の前に母とはひと悶着が待っていた。無事に家出を決行するのか。そして家出のその先に希望はあるのか。

第三章①家出ってそんなに簡単じゃない

 やっとこさ家出の決意が固まり、家出するということは死ぬことはなくなったふうか。しかし、家を出るということは、部屋を出るということでもある。そしてそれは、家族との接触を避けては通れないことを意味する。全ての家出の支度を整え、後は部屋で食べていた林檎を片付け、家出を宣言するのみである。でもなんといえばいいのか。何を話して何を話さないか。これ以上干渉されないようにするにはどうするか。パートナーに相談して、発する言葉を決めた。

 ガチャ。と部屋を開けるとなんと目の前の廊下に母。おっとこれはいきなりのバトル開始(戦闘シーンのBGM)
 先手は母。「どこ行くん」

想定外の質問である。私は〈出ていく〉〈帰ってくる〉ということだけを伝える予定であった。軽くスルーしてとりあえず林檎を冷蔵庫にしまう。
『○○。出ていく。』とだけ答え、いそいそと靴を履く。

「ちょっと、大丈夫なん?」
と若干心配する母の声。

しかし惑わされない。私は効くかどうかわからない余計な一手を打つよりも、確実に効く一手を選ぶタイプ。
『大丈夫』
超絶無難である。大丈夫かと聞かれて大丈夫と返すと、人は特に次の言葉はなくなるのである。事情をそれ以上聞かれることもなく、無事に脱出。家族の行動範囲からいち早く抜けるために自転車を漕ぎ漕ぎ。しかし私のHPは、パートナーの言葉で1ほど回復していたものの、このやりとりですでに0.1くらいである。チカチカ。そんなに早くもないスピードでとろとろと自転車を漕ぎながら、私の新たな宿屋を目指した。

②希望の光はお菓子屋さん

 そうしてどうにか私はオアシスへ到着。まずは連絡しつつ、泣く。はい、どんぞこぉ~出てきたけどどうする?何する?何もする気なんてない。ってかなんて言って帰ればいいの?
 思い切りよく出てきてしまったが、鉄砲玉なので全くそのあとのことは考えていなかった。とりあえずパートナーに電話しながらぐずぐずし、コンビニで買った昼ごはんも泣きながら1時間くらいかけて食べ、YouTubeを見ては泣き、インスタを見ても泣いていた。もはや何をしても泣けるのだ。そんなボロボロ状態で数時間過ごし、ふと、インスタのリールに素敵なお菓子が出てきた。手作りのそれは、シンプルな包装に身を包み、素朴ながらも品の良さがにじみ出ている。

食べたい。でも小麦が食べれない。

 とにかく食事制限をできるだけ破らないようにがモットー。四六時中甘いものに飢えている私は、ビターで濃厚なテリーヌショコラ、ガトーショコラ、フォンダンショコラが大好きである。この子たちは割と糖質を少なく作ることもできるので、その点も私に合っている。

私も作りたい。

 こう思ったら妄想大好きな私は止まらない。いつも妄想だけで活動していると言っても過言ではない。なんでも屋さんも妄想からつま先が出ている程度にすぎない。すぐに実装モデルを考え始める。私が困っていることは何か?食事制限中の身では食べられるファストフードがない。しかも、和食がメインだとどうしてもそれなりの値段がする。しかも、量が多い。私はそんなに量は必要ではない。むしろ血糖値を考えると量より回数が必要なのだが、なかなかそれに見合ったものはない。というかコンビニで買うのもさすがに飽きる。そしてなにより、店舗が少ない。年末年始では空いている店もない。急遽外食せざるを得なくなった時が、本当に大変だ。できるだけ控えたいのに、小麦を食べるか。身銭を切るか。
 そして最終的にはいつもこうなる。

ないなら作ってしまえばいい。

 信じれらるだろうか。これが午前中には死にたいと言っていた人の発想だと。自分でもこの変わりようにはあきれるというかなんというか。申し訳ない。私のことを心配してくれている人に、手を差し伸べてくれている人に。こんな幸せな妄想できるんかいっと総ツッコミを食らいそうである。しかしこれが事実。朝は本気で死にたかったひとが、今は全力でお菓子屋さんを実装することを考えている。鬱は怠けとか、気の持ちようとか、言われるけれど、こんなの見たらそう思うよなと納得せざるを得ない。しかし、どっちも本気である。だからやばい、のだけれども。

どうせ稼げない。なら人という財産を築くしかない。

 結局、鬱は私的には治らない。今絶賛谷底にいるわけだが、ここから浮き上がれても、またいつここに戻ってくるかはわからないのである。もちろん対策はするが。それでも今回また戻ってきてしまった。こんな調子だから、フルタイム勤務は諦めている。その時点でバリバリ稼ぐのは、今の日本社会では難しそう。だったら、好きなことやったほうがよくない?そして、お金以外の財産、私の場合は「人とのつながり」「おたがいさま」を築いていくしかないのである。

 今回の10月半ばからの長い闘いも、たくさんの人にお声掛けいただいた。実際にご飯に行った人だけでも5人くらい、1on1はゆうにその倍を超える。さらに、TwitterやLINEでもたくさんの人に励ましてもらった、応援してもらった。それでも治らないことの辛さもある。焦りもある。けれど、支えてもらえていることは、確実に私の中で最後の一歩を踏み出さないストッパーや、時には浮上を手伝ってくれていると感じています。本当に皆様いつもありがとうございます。そんな皆さんと出会えた、つながりを築けたことが、私の一つの才能、取柄なんだと言われて、そうなんだよなと再確認した一日でした。きっと私も皆様に何かを与えたり、お返ししたりできているから続いているのだと、言われて、そうかもしれないと信じてみています。
 なかなか暗い話しかできていませんが、やっぱり私は面白いことがしたい。なんでもできるはず。これで死んだらただの悲劇になってしまうので。私はこの状態からでも喜劇を描けるということを証明できるように、もう少し闘います。

 …ちなみに今も、私は家出中。どうやって帰ろうか。どんな顔?なんて言う?テンションは?いろいろ不安は尽きませんが、少なくとも出ていった時よりは晴れやかな気持ちになって帰るはず。
 今まで一人になることが怖かった。思い切ってすぐ死ぬんじゃないかと。でも、今回は家出してよかった。一人でもここまで立ち直れるということが、また一つ、私の中の成功体験になったから。小さな希望を上手に見つけて、とりあえず三日は生き延びます。応援してください!

最後までお読みいただきありがとうございました☺️

チップとは?

 自分を甘やかすためにもお金がいる。お金がいるのに鬱だから働けない。どうする?とりあえず自分の持てる(持ってるかも不明な)文才を駆使して、noteにして、チップをもらえたら、その分だけ自分を甘やかそう。
 想定外の出費は、想定外のチップで。そうすれば、罪悪感なく甘やかせて、生き延びるのでは?そんな思いつきでnoteをしばらく書きます。

 また、みなさんのお話を聞いたり、noteにしたり、なにか私ができることをする代わりに、サポートしていただくことも可能です!その場合はTwitterかInstagramに DMしてください📩なんでも面白そうならやります。PayPayで送金していただければ嬉しいです🙇‍♀️

 下のサポート(アプリ版では表示されないため、webより閲覧してください🙇‍♀️)より皆様からいただいたチップをもとに、自分を甘やかしてきたいです。甘やかした後、精神がおさまれば、再び「なんでも屋さん」として、新しい働き方、生き方を表現しつつ、日常の中の小さな困りごと、ワクワクを叶えるという面白い仕事を創っていきます。私のペースで。なんでもない私たちが、ちょっとでも生きやすい社会に。

また、お会いしましょう🫡
今回のnoteを書く気力をくれた、私の最大のパートナーであり最大の被害者であり最大の支援者の彼へ感謝😌


応援されて生き延びたいと他力本願のふうかです。ゆる~く生きたいだけなのに、なぜこんなに大変なのか?情緒不安定な毎日=「なんでも屋さんの日常」と、みんなのリアルな話=「なんでも屋さん@オンライン」をどうぞお楽しみください!PayPayでのサポートはこちらのIDへ:fuka88726