疲れ果てた心が行き着いた美しいオアシス

 2020年の3分の1以上が過ぎたのだが、2019年は今更振り返ってみても、大きな変化のあった年だと思う。中でも私の中で大きかった変化が「ジャニーズにハマる」という事態。これまでの私からすると考えられなかった。
 今日の私は、あんなに癒されることがあるだろうかと、今は特にこのご時世も相まって、日々感謝をさせていただきながら、その美しいフェイスと引き締まった肉体を拝見している。この上ない有り難さに涙腺が緩むほどだ。

 ジャニーズの皆々様に興味関心を抱くようになったきっかけは、昨年の6月頃か。親友と家でFNS歌謡祭を観ている時だった。親友はジャニーズが好きで、当時の私は全くといって良いほど興味がなかった。どちらかというと「あんなに無意味にカッコつけて恥ずかしくないのだろうか」という疑問のほうが大きく、斜に構えて観ていた部分があった。その私が、今こうしてジャニーズの皆々様への感謝を伝える文面を書こうと思うようになるなんて、本当に信じられない事態だ。

 FNS歌謡祭でジャニーズのターンになり、親友に「ライブに行くとして、誰のうちわ掲げる? 2枚までいいよ」と言われ「1枚もねぇよ」と思いながらも「中丸くんかな」と朝の情報番組で好感を持っていた中丸さんのお名前を上げさせていただき「あと一人どうしようか」と考えていた頃、関ジャニ∞の皆さんが登場した。そして、目に入ったという理由だけで「じゃああと1枚は横山くんで……」と失礼ながらも軽い気持ちで選択をさせていただいたのだが、再びテレビ画面を見たときに、身体中に電流が走り画面から目を離せなくなってしまった。

 そこにあったのは、スッとした首筋に映える、限りなく美しい喉仏。そのホトケさんの持ち主は一心不乱にドラムをバッシバシ叩いている。ホトケのセクシーさに撃ち抜かれたと思ったら、あまりのフェイスの美しさに、私は一瞬にして心を奪われていた。

「ねえ、2枚とも……大倉くんにしても良いかな……」

 大倉忠義さん。喉仏は顔を表すのか知らないが、お顔までが劇的に整い散らかしている挙句の高身長。そんな世にも美しい塊が、弾ける笑顔で歌い、激しすぎないちょうど良い程度で踊り、ウケ狙いとかでなく心の余裕をぶちかましながら普通に話している。こんなに尊いことがあるだろうかと、あって良いものだろうかと、私は驚いたのだった。この尊さに、なぜこれまで気づかなかったのかと自分のセンスのなさに心底ガッカリした。

 大倉さんという存在の尊大さに気づいた私は、それからさまざまなジャニーズの皆々様の動画や雑誌、テレビ番組を拝見し、大倉さんのみならずジャニーズの皆々様の存在にも徐々にハマっていくようになった。
 ジャニーズというこの尊すぎる集い。存在だけで人の心を明るくさせる。人の心を癒す。なんたる集団なのだろうか。私の大好きなお笑いは、その面白さで心を猛烈に晴れやかにさせるが、癒し効果はなかった。むしろ、面白くなかった途端に残念な気持ちになることさえあった。
 しかし、このジャニーズの皆々様はどうだろうか。まずガツガツしていない感じがとても良い。ここでハネてやろうという命がけの気概も見えないので観ていてヒリヒリしない。それゆえ、面白いとか面白くないとかいう世界線の上に立っていない。ジャニーズの皆様がいるその空間はヒーリング効果抜群、心を穏やかにさせることこの上ない。

 考え屋の私が、水曜日のダウンタウンを観ていても「これは……人と人との脆すぎる関係性を浮き彫りにしている……」などと無駄で的外れなことを考えてしまうこの私が。思考の全てを捨て去り、ただその美しい姿を微笑みながら見守ることができる。こんなコンテンツがこれまでにあったろうか。

 綺麗で美しい方々は、心にとんでもない余裕がある上に心までも清潔な方が多い。そんな方々が繰り広げるトーク番組は癒しof癒しコンテンツでしかない。そこで展開されるお話というのは、毒にも薬にもならないような、ただただこの混沌とした世界をひたすらに優しくさせる話だ。人生の何のタメにもならず、良い。「可愛い」「かっこいい」「楽しい」で全てが完結するこの世界。「面白い/面白くない」「タメになる/タメにならない」の観点でみる必要がない。こんなに和やかな世界があるのかと、私は感動した。心と身体が信じられないくらいに休まる。休まり尽くす。ぐっすりと眠りにつける。

 トーク番組はもとより、歌番組となれば彼らの本領発揮ゾーン。癒しと興奮が融合する素晴らしいコンテンツだ。ご飯を食べていても、箸が動かない。休まる休まる。食欲よりも何よりも、ただ「見たい」、「見させていただきたい」という欲求が勝つ。しかもすごいのが、癒されつつも確実に女性ホルモンが活性化しているのを感じるということ。身体の全てが整う。
 そして彼らは本当に洗練されている。テレビの向こう側にいる多くのファンへの心遣いも忘れない。目の前に見えない、何千人、何万人の人の心へ笑顔を贈っている。

 ジャニーズの皆々様に好感を持つようになってまだ10ヶ月そこらの私が、こんなに上から目線で語ることではないというのは重々承知している。ただこの、私の心に起こった小さく大きな変化をここに記しておきたいのだ。
 担当とか、結婚したいとか、会いたいとか、同担拒否とか、ない。ただただ、その存在、この世に居てくださるという一種の奇跡に、心の底から敬意を表したい。

 この世知辛い世を生き抜く上では、汚く醜い毒素が心の底にヘドロのように溜まってしまう。けれどもこの世には、ジャニーズの皆々様の弾け輝く笑顔と整った美しいフェイスという究極のオアシスが存在する。厚く感謝申し上げる他あるだろうか。

 今うちわを2枚渡されるとするならば、1枚目は無論「大倉さん」、2枚目は「ジャニーズの皆々様」としたいのだが、こんなことが許されるだろうか。反則だろうか。と、どうでも良いことを考えながら、このオアシスにジャバジャバ浸り、彼らの美しい笑顔と歌声に包まれながら、永遠に眠っていたい。

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