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ワーキンググループの立ち上げで抑えておきたい6+3つのポイント

2年ほど前に「ワーキンググループ」についてこんな記事を書きました。

検索流入があるのか、過去に書いたnoteの中で一番読んでくださる方が多いです。(それぐらい、ワーキンググループが期待以上に「うまくいかない」ことに悩んでいる人が多いのかな)

夏頃に部門横断のプロジェクト支援をするにあたり、「ワーキンググループをどうしたらうまく立ち上げられるか」を考えるべく改めて読み返してみました。

前回はうまくいかないワーキンググループを見直すと言う観点でポイントをあげましたが、今回は「ワーキンググループを立ち上げる上で大切なこと」という観点で、追加で必要だと思った3つのことを書いてみたいと思います。

出来るだけ早く、小さな成功体験をする

ワーキンググループの目的は、その組織の中で「過去に実現できなかった」ことが期待されている場合があります。未知なる取り組みをしていることも多く、プロジェクトを進めるに当たり「本当にこの方向でいいんだろうか」「この取り組みに意味はあるんだろうか」とメンバーから不安の声があがってきたり、「業務時間を使ってやってるけど、意味あるの?」と周囲から批判的な声も聞こえてきます。

不安や批判のさざなみに後退・停滞しないように、できるだけ早い段階で「成功体験」をグループ内で共有することが大切です。

例えば「社内のナレッジ共有の仕組みをつくる」ことを目的にしたワーキンググループの場合。自発的にナレッジが蓄積されるには仕組みだけでなくシェアの文化情勢も必要ですが先が長いため、3ヶ月後には小さな社内勉強会を開催し、「ナレッジを共有することで生まれるいいこと」を体感していただく。勉強会によって「あの会によって自部署のこんな課題が解決されました」という事例なんかが生まれたら最高ですね。ワーキンググループにもはずみがつくはずです。

バイオリズムを理解する

人が集まって作られるワーキンググループなので、人に好不調の浮き沈みがあるように、チームにも調子のいい悪いのバイオリズムがあります。ずっといい調子で最後まで向かうことはそうそうなく、大抵は浮き沈みがあり、途中で離脱するメンバーも生まれてしまいます。大切なのは、メンバー離脱などで沈んだ際に、それにつられてグループ自体が停滞しないこと。

途中で抜けるメンバーもいる、浮き沈みがある。ただ、「そういうものだ」という前提でいることで、メンバー離脱のショックや沈むような出来事を緩和することができます。

最後までやり抜く意志を持てているか

最後に「気合と根性や〜〜!」な項目をあげてしまいましたが、なんだかんだ、グループメンバー、リーダーの立場にいる人が、最後までやり抜こうと。その意志を持てているかどうかはとても大事だと思います。活動にはエネルギーが必要で、その向かう方角が組織の力学と間逆な場合、起こそうとする変化が大きいほどに風当たりは強くなります。

だからこそ、最後までやり抜く。その意志を持てているか、活動内容に対する納得感があるかどうかは、途中で暗礁に乗り上げずにゴールまで進めるかを大きく左右します。

「何のために、この活動をしているんだっけ?」に、自分の言葉で答えることができるか。もし、どこかに違和感を感じているのなら、紙に書き出したり、人に話したりして、その違和感の正体を明らかにしてみる。できることなら、違和感が解消するように周囲に働きかけること。

自分がワーキンググループを管轄する上司の立場であるのなら、メンバー、特にリーダーが「自分の意志とつながった状態で活動に取り組めているか?」を観ること。どこか不安・不満がある様子なら、1on1などのタイミングで本人の話に耳を傾けてみると、ワーキンググループを阻む何かが見えてくるかもしれません。



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