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相談が苦手な人を助ける、「頼られる人」の特徴

「相談してくれたらよかったのに」と口にしたくなるとき、同時に自分の無力感を感じてしまいます。そうできたら簡単だったけど、それができないから抱え込んでしまっているわけで。

「相談が苦手です」という人と会うことは多くて、会社組織の中でも相談のきっかけを掴めずに、孤独を感じながら働いている人も多いのでは...?

かく言う僕も相談は苦手で、「◯◯について相談したいのですが」の一言をチャットに打てずに、何度も書いては消してを繰り返したことも。(ラブレターかよって感じですが)

そんな相談ベタな自分でも、「この人に話しを聞いてもらいたい」という人はいたんですね。今回は、相談されやすい、頼られやすい人に共通するポイントがあると思ったので、今日はそれを書いてみたいと思います。

1.いつもご機嫌

「話しかけやすい空気」ってあるじゃないですか。相談しやすいのは、いつもニコニコしていて話しかけやすく、快く返事を返してくれそうなご機嫌な人

一方で相談しづらいのは、不機嫌でイライラしていたり、しかめっ面でパソコンに向かっているような人。本心はそうじゃなくても、態度に出ていたら相談もしづらくなってしまいます。

忙しくても穏やかさを失わない人は、頼りにされやすいんだろうなと思います。

2.相手の話をよく聞く

どれだけ仕事が忙しくても相談をしたときは手を止めて、パソコンを閉じて話しを聞いてくれました。

当たり前じゃんって内容なのですが、「よく聞く」って意外とできてないことが多いもので、つい仕事を抱えているとスマホやパソコンを触りながら聞いてしまうことありませんか?(自分で言いながらドキッとしてまして、家の中でよくしちゃうと反省..)

相談に乗るという姿勢は、その振る舞いから伝わるものなんですね。

3.相手中心である

相談に載ることの難しさは、つい「何か相手のためになることを言わなきゃ」とアドバイスをしてしまうことだと思います。

「アドバイス」ってのが厄介で、だいだい相談に対する「早すぎるアドバイス」は刺さらない。悩みの相談は、本人の中で本当の原因にコツンと到達し、感情が解消されない限り、いくらまわりから具体的なノウハウをアドバイスされても全く何の役にも立たない、のではないかと。

相談される人は色んなことを知っているので、つい「言ってしまいたくなる」のですが、具体的な方法論を求めている時以外は、アドバイスは刺さりづらいと思います。

4.気持ちを聞いてくれる

ここは2と3に近いですが、話の中でも「自分の気持ち」を聴いてくれるかどうかです。エネルギーが必要な相談ごとは、状況をロジカルに整理すれば解決すると言うよりも、自分自身の感情がもつれて身動きが取れなくなっていることが多い気がします。

あの決定はもやもやする
あの人の行動が理解できない
自分が無力で悲しい

と、感情がざわついているのにロジックを詰め込まれても情報は入ってきません。頭では分かっていても納得ができず、気分が落ち込んでいるから行動ができない。そんなときは、ロジックの前にまず感情を吐き出させてくれるかが大事だと思います。

5.解決策を一緒に考えてくれる

とはいえ、全ての解決を相手に委ねるわけではないんですね。突き放すのではなく、相手の中から答えが出てくるのをじっと待ちつつ、一緒になってその道を悩み探してくれる

そうやって並走して一緒に考えてくれる人は、相談がしやすい印象です。

6.相談のハードルを下げている

相談が集まる人は、前段階から「相談のハードル」を下げるような振る舞いをしています。

例えば、事あるごとに「何でも相談してね」と言ったり。何かを相談したら「相談してくれてありがとう」と受け止めてもらえたり。「相談するのも自分の力だからね」とまわりに頼ることの大切さを伝えてくれたり。また、「最近どう?」と定期的に話しかけてくれたり。

ちなみに、リモートワークになってから相手の顔が見えづらいため「相談がしづらくなった」ということが少なからずあるようです。

僕も小さな心がけとして、10数名が在宅ワークをしているYELL FORでは、「5分悩んでも分からなかったら相談してくださいね」と繰り返し伝えるようにしています。

うんちと悩みは、できるだけ早く外に出してほしいのです。

7.自分の話もする

相談する側の話を聞くばかりではなく、自分の話も適度にしてくれると人間性が分かって安心します。

自分の話と言えども「自分のときは...」と武勇伝を講演形式に語るのではなく、「僕はこんな経験をしたから、こう思うかな。◯◯さんはどう思う?」とあくまで、相手の思考や感情の引き出しを開くためのきっかけの一つとして話してくれると、こちらが思ってもいなかった選択肢が見えてきてありがたいです。

8.「こうあるべき」に縛られてない

相談をしたものの、「会社はこうだから」「若手のうちはこうだから」と、“こうあるべきという正論を言われてしまったことはないでしょうか。

結論はそうだったとしても、「そうは言っても...」と消化できないもやもやを抱えているから悩んでいるわけで、”こうあるべき”の正論を言われてしまえばそれ以上先に進めなくなってしまいます。

頼りにされる、相談される人は「こうあるべき」には縛られずに、むしろAとBという対立を超えた先に答えを見出すような、そんな柔軟性があるように思います。

9.秘密を守る

これは相談に乗る人の鉄則ですが、意外と秘密にしていた話は漏れてしまうこともありますよね。

故意に漏らしたのではなく、その人の問題解決のために上司や関係各所へ情報共有をしたのかもしれませんが、その場合も「この件は共有してもいい?」と一言確認をしていただけると安心します。

10.仕事で成果を出している

会社組織の中における相談の場合、その悩みの解決を目指すには複数の関係各所への調整や上層部への提言なども必要なことがあります。

すると、組織の中で一定の影響力が必要なため、成果が出ていない人よりも、仕事で成果が出ている人に悩みや相談は集まるのではないでしょうか。

突出したスキルはなく器用貧乏タイプであったとしても。自分の現状をなんとかしてくれそうな予感を感じる人に、相談や頼まれごとは集まりやすいのだと思います。

ちなみに僕自身は、だいたいいつもこんな顔(∵)ですが、相談もいつでもウェルカムです!TwitterとかFacebookとか。悩む時間ももったいないので、適度に吐き出していきまっしょい。




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