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『DOLBY ATMOS 立体音響』でのレコーディングに大興奮です!!

昨年のグラミー賞の受賞曲は、ほぼ立体音響によるレコーディングが行われていたくらいアメリカでは主流となっています。今回『DOLBY ATMOS 立体音響』での収録を取り入れました。これにより音を三次元的に構築することが可能となり、新たな音楽表現の可能性を秘めています。

日本でもサカナクションなどが積極的にこのシステムを取り入れていたり、一番馴染みの深いのは映画などのサラウンド音響などでも知られますが、純粋な音楽という分野ではまだまだ発展途上の段階であるといえるでしょう。

今回は千葉県にある『Whu nuts?』音楽スタジオの協力を得ることができ最高のレコーディンング環境で進めることができました。

ここの音楽スタジオは国内でも有数の広さや天井の高さを誇り、床のフローリングの反響や壁に敷き詰めらたレンガが作り出す酸素に至るまでの全てが緻密に設計されています。

エンジニアの狩野さんは、ピアノ調律のみならずヨーロッパの名だたるピアノの制作を手掛けられた方で、今もこのスタジオ内にスタンウェイからヴェーゼルドンファー、ファツオリ、ペトロフ、ベヒシュタインに至るまで沢山のピアノが揃っています。

それらのピアノが奏でる音がピアノの種類のみならず、年代によっても個性があるのは考え深く、その時々を彩どりながら数々のピアニストが弾いてきたと思うと色々なことを想起させてくれます。

ピアノのレコーディングひとつとっても様々で、年代や構造の違いによる低音や高音の出る箇所をしっかりと見極めてマイクを配置する高い知識と経験、そしてその技術には本当に感銘を受けました。

世界を渡り歩いた職人魂を見た気がしました。

そして、このスタジオの特筆すべきもう一つの点は、音楽スタジオに農園が併設されているところです。

ここで作られる無農薬野菜による美味しい料理の数々が、アーティストのパフォーマンスを最大限に発揮し、よりクリエイティブな作業を実現させる。そんな思想をもとに元バレエダンサーのオーナーさんが運営されています。

地ビールの麦のみならず、自家製ワインを作るためのの葡萄まで植えられているから驚きです‼︎

本当に贅沢で素晴らしい環境でモノづくりが出来る稀有な場所です。また5月中に再来して、残りのレコーディングスケジュールもこなしていく予定です。

また、この場所で素晴らしい収録と美味しい料理、そして何より贅沢な時間と空間を満喫できるのが楽しみで仕方がありません。


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