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悩み、考えるうえで大切にしたいこと

こんにちは。fujitakuです。

最近、プロダクトづくりに取り組む中で悩む場面が多くあったこともあり、Twitterを見ていて、ピンと来たフレーズに出会ったので、フレーズを紹介しつつ、未来の自分のために備忘録として書いていきます。

プロダクトデザイナー 秋田道夫さんの言葉

もともと、Twitter等のSNSがあまり好きではなかったのですが、最近はいろんな方の発言を知れるので楽しめております。

中でも、プロダクトデザイナー 秋田道夫さんの言葉が何度も目に留まっていました。2022年8月の自分に最も響いたフレーズが以下になります。

悩むとは物事を複雑にする事。考えるとは物事をシンプルにする事。

秋田道夫(@kotobakatachi)

実際のTweetも引用しておく。

マインドフルという考え方

物事を難しく捉えすぎてしまったり、複雑にしてしまっているときにどのような感情になっているのか?私の場合、答えを求めすぎていたり、わからない状況から抜け出せず、不快な感情を抱いていることは多かったです。

チームビルディングの観点から、心理的安全性のつくりかたという書籍を読んだときに知った、マインドフルという考え方にも通じるなと思う。こちらの書籍はZENTech取締役・石井遼介さんが書かれているのですが、MIMIGURI安斎勇樹さんとの対談記事があるので、ここから書籍の説明を少し引用したく思います。

安斎:『問いのデザイン』は社会構成主義に基づいて書いているので、チームや組織の課題にフォーカスした内容になっています。組織がうまくいっていない状況を「関係性の問題」と捉え、正しく問いを設定し直して対話を促進していくことで、よりよい現実をつくっていきましょう……と呼びかけています。

石井さんの本の面白いところは、「心理的安全性」という集団の課題の中に自分を組み込んで、自分の行動を変えていくことで、組織・チームの課題にアプローチしようとする点だなと思います。課題の対象を、自己を含まない他者・チームから、自己も含んだシステムへと変えることで、コントロールできる量を増やしてアプローチしようと。

これは「チームを変えるには?」という問いを、「チームが変わるために、自分をどう変えたらいいか?」とリデザインしていますよね。そこは非常に、問いのデザイン的だなと感じました。

組織イノベーションを牽引するファシリテーターが持つべき「心理的柔軟なリーダーシップ」とは──ZENTech取締役・石井遼介さん×安斎勇樹対談

心理的安全性はチームに紐づく概念、心理的柔軟性は個人に紐づく概念であり、個人の行動を変えていくことでチームや組織を良くしていける。書籍では、リーダーシップとしての心理的柔軟性について、以下のような説明がありました。

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マインドフルという考え方はある種、メタ認知にも近いかもですね。悩んでいる自分を感じたら、一歩引いて考えてみる。そうすると、物事を複雑に考えて悩んでしまっている自分を素直に受け入れられる。もっというと、受け入れちゃった方が良いなと感じています。なぜなら、客観的に気持ちを落ち着かせたうえで、物事をシンプルに考えられるようになると思うからです。

チームのValue決めで悩んでいた話

最近悩んでいた事の1つに、チームのValue決めがありました。何に悩んでいたのかというと、Valueステートメントのアイデアは事前にたくさん出してもらっていたのだけど、ステートメントを絞り込んだり、絞り込む幅を決めることが出来ずにいたのです。チームメンバーが発案してくれたステートメントはどれも素晴らしく感じていて、否定することはできないなと悩んでいた。

いつも、ワークショップをやるときに発散はうまくいっても、収束が出来ていないのは良くないなと反省。収束するためのアイデアの決め方を合意しておくことが大切だなと振り返るも、どのように決めていくのが良いのか?は依然として難しいなと思ってる。探求していきたい。

さて、話を戻して、どのようにステートメントをFixしていったのか?Fixするうえでは2つのポイントがありました。

  1. 悩んだときに立ち戻れるリファレンス(書籍)を用意していた。

  2. 知人から紹介され、偶発的にウェビナーに参加した。

順に詳細を説明していきたい。

1に関していえば、及川卓也さんにハリネズミの法則を教えていただいた際に知った名著『ビジョナリーカンパニー』を事前に読んでました。ビジョナリーカンパニーでは、Value (基本的価値観)と目的は以下のように位置付けられています。

ビジョナリーカンパニーにおける基本的価値観の説明
ビジョナリーカンパニーにおける目的の説明

つまり、シンプルに考えるとMissionはValueとPurposeで定式化できるという学びに立ち戻ると、Missionはある程度トップダウンで降りてくるものとして捉えたのなら、実際に取るべき行動もそれに紐づく形で決まってくるということに気づけました。

2に関していえば、デザイナーズヒュッゲの積読消化会にて、さおりさんと雑談してるときに、たまたま『心理的安全性のつくりかた』の話になり、心理的安全性のつくりかた - Forkwell Library #3があることを知り、その場で参加申し込みをしましたね。このウェビナーの質疑応答の中で、次のような会話がされていました。

めもりーさん:「ぶっちゃけHRTって、どう思いますか?」
石井さん:「正直、行動レベルまで落とした方が良いと思いますね。」

心理的安全性のつくりかた - Forkwell Library #3

この会話を聞き、確かに行動レベルで認識を合わせるべきだなと思えた。そして、Value(基本的価値観)をマインドセットのような抽象的な概念として捉え、行動指針は別で切り出して考えればよいのではないか?と考えられ、コナン君のように全てがつながった瞬間でした。(笑)

以上2つのポイントを踏まえ、それならば、チームの行動指針とValue(マインドセット)のステートメント化する部分に関してはチームメンバーの声もある程度聞けていたこともあり、プロダクトマネージャーに一任しようと自信を持って決断できました

さいごに

悩むこと自体は悪いことではなく、自身の成長に繋がることだと思います。悩むからこそ考えられるという感覚もあります。これからも、秋田道夫さんの言葉を頭の片隅に置きながら、悩むと考えるを行き来していこうと思います。

また、今回悩んだ経験から、悩んだら外を見ることを大切にしていきたいと思えました。悩んだ際のアプローチとして、書籍は知の高速道路、雑談は予期せぬ気づきをもたらしてくれることがあるのでおススメです。

最後まで読んでいただいた方、この備忘録にお付き合いいただきありがとうございました!

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