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熱意は細部に宿る

19回目の投稿になります。人に本気である事を伝えるのって難しいなあと思ったので、書いてみました。
ご覧下さい。

本気度が分からない

大学4年生の時。僕自身、就活を続ける中で自分がどう進むべきか分からない時がありました。そこである大人に人生相談をした所、ある一言を言われました。

「藤田君は、やる気はあるんだろうけど、本気度が分からない」

要は勢いだけで、中身が伴っていないという事を僕に伝えたかったのだと思います。やりたい事があったとしても、どのような戦略でどのような手段を持って、一つ一つを実行していくのか、それが明らかになっていないのが当時の自分だったからです。学生時代はノリと勢いだけで突っ走ってきたので、いざ人に理由や根拠を聞かれると答えられない事が度々ありました。この話を別の知り合いとも話をする事がありました。その方には、「そこに囚われすぎなくても良いし、最初から明確な理由がある人の方が少ないからね。」と前向きな意見を頂きました。こういった意見は昔の自分だったら、この意識で進んで良かったと思います。昔は今より酸いも甘いも知らない状態ですから、とにかく経験を貯め込む時間も一時期必要だったと思います。今の自分の場合、次のステージへステップアップしていくためには勢いだけではなく、他の要素も必要になってきます。大事な事こそ、様々な人が関わる時こそより一層考えないといけないと社会人として、仕事を始めて感じ始めています。

不朽の問題作を作ろう

僕が本気になった瞬間、のめり込んだ瞬間ってどんな時だったかなあと振り返ってみました。いくつかあるのですが、今回は高校時代の文化祭について書いていきます。僕の高校では、クラス対抗で行うコンテンツがあります。僕はその中の三年間ずっとMOVIE部門に携わっていました。この部門は文字通り自分達で動画を撮影から編集まで行い、文化祭当日に放映するというものでした。3歳上の兄も文化祭でMOVIE部門に携わり、面白い作品を作っていました。だから、僕も他の部門には目もくれず、MOVIE部門にいち早く立候補しました。いずれの学年の時も脚本から撮影、動画の編集ほほとんどを僕が担当しました。こういう書き方をすると、僕が「一人で勝手にやっていたのでは?」という印象を持たれるのかもしれませんが、どちらかというと周囲のメンバーが僕に任せてくれたというスタンスに近いですね。高1の時から経験していたので、高2以降はMOVIE部門のメンバーが何とか頼むというスタンスで僕の作業のサポートをしてくれました。MOVIEの内容自体はとにかくふざけ倒しました。高2は逃走中をモチーフにし、高3は担任が家庭科の先生だったという事もあり、お料理対決にしました。動画を撮影や編集を進めていく中で、「これをやったら、絶対に面白い」、「先生にこれをやらせたら、絶対ウケるな」という風に自分の中で妄想を膨らませながら、作業をしていました。妄想を膨らませたら、他のメンバーにも話をし、「これやったら、面白そうじゃない?」と説明をし、撮影にも臨むようにしていました。結果的にこれがメンバー一人一人が面白がって、前のめりに動画の作業に取り組んでくれました。みんなのそういう姿を見ていると僕自身も期待に応えられるような作品にしなければという意識で取り組みました。編集の際に細部まで凝って作業もしていたので、動画の提出期限直前の時期は夜中の3時まで起きて、作業に熱中していました。こういったみんなの前のめりな姿勢や細部までの拘りが功を奏し、高2の時は優勝、高3の時は2位になりました。他の部門でも大健闘し、僕のクラスは高2、高3と二年連続で総合優勝しました。自分の得意な事で貢献できたのは今でも良い思い出です。高3の文化祭の準備をしている時に僕は他のMOVIE部門のメンバーに「不朽の名作ではなく、不朽の問題作を作ろう」と呼びかけました。今思うと、ある意味問題だらけの作品を作ってしまいました(笑)が、自分のやりたい事を精一杯やらせてもらえて、クラスの総合優勝に役立てたのは良かったです。

熱意は細部に宿る

最近、オンラインで商談だったり、仕事をするという事が多くなってきましたが、たまに聴くのが、「オンラインだと、気持ちとか熱意が伝わりづらい」という話です。僕はそんな事ないと思っています。オンラインだと伝わりづらいと思っている人は対面に持ち込めば何とかなりそうという幻想が頭の中にちらついているのだと思います。本気で何かしたいのであれば、それを言葉で明確に丁寧に分かりやすく相手に伝えれば、本気である事は伝わります。だから、本気度を伝えたいなら、とことん細部に拘るべきです。隅々にまで細部を手を抜かずに準備をするんです。細部にまで拘っていたとしても、相手は気付かない事もあるでしょう。しかし、それくらいやった事が自分に自信を持って振舞える事に繋がりますし、それが自然と熱意という形で表面化してくるものです。なので皆さん、熱意は誰にでもありますし、表現できます。そのためには細部にまでとことん拘って取り組んでみてはいかがでしょうか。

という事で、今回はこの辺で!

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