断れないメンバーに対しての声掛け

あるメンバーが、頼まれると断れない性格で、常に忙しくバタバタしています。そんな時リーダーであるあなたはこのメンバーを気遣い、声をかけます。

・「断ることは自分のためでもあるんだよ」

断らないと自分がパンクしてしまうよ。だから断るのは自分のためなんだよ。という意味でこんな言葉を伝えたとします。ですが、このメンバーは信条として、仕事において多少自分を犠牲にするのは仕方ないとか、我慢すれば大丈夫と、最終的にはそんな判断をして断らないことが多いです。だから「自分のために」という言葉は響きにくく、ずっと受け入れ続けストレスが溜まっていく可能性があります。

・「断ることは相手のためでもあるんだよ」

そんなメンバーにはもしかしたらこんな声かけがいいのかもしれません。仕事量が増えればミスをしたりしてパフォーマンスが落ちるかもしれない。そうすると同僚に迷惑をかけてしまう。そうならないためにも、自分のパフォーマンスを保つために断ることは大切じゃないかな、という意味を含めた声かけをするのもいいと思います。

もちろんそのメンバーの価値観によって前者が効果的な場合もありますが、概ね断れない人は「自分のために」という選択をしにくい人です。

理想的なのは、しっかり相手を見てあげて（理解してあげて）響く言葉を選択する、がいいですね。そのためには今回のように後者を選択する、もしくは別の引き出しを用意する。と自分の幅を広げておく活動をすることをおススメします。また、リーダーが仕事量をしっかり管理するのも一つの手です。

では今日もゴキゲンで。