「面白い景色」を見るにはどうしたらいいか
こんにちは!藤田と申します!
マネーフォワードでイベントマーケティングやったり、マネージメントやったり、部署のカルチャー醸成をしたりしています。
いまから3年以上も前に、社内の情報共有ツールに投下したポエムについて、いまだに「あれ、たまに読み返しています」「新人にあの記事紹介しました」と言っていただけることがちょこちょこあり、せっかくなので世に公開してみます。
(以下2018年の社内向け記事)
「面白い景色」を見るにはどうしたらいいか
先日のMTGで、「こうしてほしいではなく、自分でかえてやる!と思ってほしい。また、そう思える機会を作る必要がある」と、Yさん(副本部長)からのメッセージがありました。
ここ最近、読んだ本や出会った人からなんだか同じようなメッセージを感じることが多かったので、今日もダラダラ書いてみようと思います。
よければお付き合いください。
私は新卒で入社した商社を4年目で辞めました。
その時、統括理事との面談で言われたことがずっと頭の片隅にあります。
「もっと面白い景色がある。それを見せてあげられなかったことが残念だ」
当時は、「いやいや、そんな景色、ここにあるようには見えませんけど。石の上にも3年は古いんですよ。」と思ってました。
ですが最近、やっと、その理事が言わんとしたことがわかる気がしています。
「石の上にいてほしい」ということではなかったんだと思います。もっと純粋に、仕事の面白さに気がついてほしかったんだと思います。
そして仕事の面白さに気がつくには、主体的に動くしかないと感じます。
私の身の回りにも「面白い景色」を見ている人は何人もいると思いますが、
冒頭の言葉をくれた副本部長のYさんと秘書のKちゃんもその一人です。
私達は飲みに行っては熱く語ります。恋愛の話とか愚痴ばっか話しているように思われるかもしれませんが、99%仕事の話です。
それが良いのかは別として、そしてその時、二人の口から「こうしてほしい」なんて言葉は出てきません。
常に「こうしたい、こう変えたい」です。「会社をもっとこうしたい」という話ばかり。仲が良いから称えているわけではありません。純粋に尊敬しています。暑苦しいですが。
今日はKちゃんの話をしてみます。
Kちゃんは、秘書です。辻さんのスケジュールを調整したり、講演資料のアシストをしたり、重要なお客様を迎えたり、そういうイメージ通りの秘書の仕事も、もちろんしています。秘書のプロです。
でも、秘書という与えられた仕事を超えて、この会社をもっとよくするために自分が何ができるのか、常に考え、本気で当事者として向き合って行動に移しています。
今回の自社カンファレンスでも、マネフォのプレゼンパートがよくなるよう、お客様に良さが伝わるよう、夜遅くまで残って練習に付き合ったり、改善していました。
それは別にKちゃんに指示された仕事ではありません。
私は、Kちゃんは辻さんの秘書という立場を越えてマネフォの経営を支えていると思います。自分で面白い景色を見に行こうとしています。社会人のプロです。
数年前、「面白い景色、あるなら早く見せてみなさいよ」と思ってた私、若かったな~。そのときの自分のことを振り返ると、完全に「こうしてほしい野郎」だったと思います。
何者でもない自分に焦り、何者かになりたくて、何者かになる方法は目の前には見当たらないけど、誰かが与えてくれるのだろうと思っていました。
ちなみに私は、マネフォに入ってからも、やっぱり何者でもない自分に苛立っていました。今考えればその状態に納得できます。
「もう営業も一通りやったし。飽きた。自分が何を目指せばいいのかわからない。目標になるものがない。」と、当時、同世代ですでに部長だったSさんに何時間も話を聞いてもらいました。
彼女から出てきた言葉は「言ってることは凄くわかる。でも、自分でとことんやることでしか答えはでないと思うよ。一通りやった、じゃなくて。」でした。
元アスリートのSさんは自分が主体的に動くことで見える景色を知っていたのかもしれません。
それから2年たちました。今も、すごい能力を身に着けたわけでも、すごい結果を出しているわけではないけれど、でも「面白い景色」がちらちら見えるようになってきました。
私の場合、それは「リーダー」や「部長」の仕事を任せてもらえたことがキッカケかもしれません。
「自分が何者かになりたい」という意識より、「このチームを、この組織を、この地域をどうにかしたい」という感覚が芽生えたことが大きかったと思います。
「課題」は文句の矛先ではなく、解決すべきものと捉えられるようになりました。(常にじゃないです、愚痴言いたい時もありますw)
「一生結婚できなかったらどうしよう」という不安に襲われる時はありますが(笑)、「自分が何者でもないことへの焦りや不安」はなくなりました。
そんなことを考えること自体、忘れてた今、「私はここを、こう変えたい」と課題や目標に対して向き合ってる自分が、人生で初めて、ほんの少しだけ、何者かになりつつあると感じます。
私はDeNA南場さんの「事」に向き合え、という考え方が大好きなのですが、ちょっとだけ、体現できたのかなと思います。
私のコンプレックスで盛り上がってしまって若干ずれちゃいましたが、何がいいたいかというと、「自分で変えてやるんだ」と目の前の挑戦や課題と必死で戦ったときにだけ、成長し、「面白い景色」を見れるようになるんだと思う、ということです。
仕事は面白い。
それは「辛いことや理不尽なことが無い」という意味ではないけど、面白い。
そんな話を今日、本部長との1on1で話したとき、「本当にそのとおり。そういう感覚を皆に持ってほしいんだ」とおっしゃってました。みんな、私達のボスは理解してくれているし、応援してくれているよ。
私には新卒で入った商社にずっといても、その「面白い景色」を見るチャンスはあったのかもしれません。あったんでしょう。
でもこんなに早く(とはいえ31歳w)、「面白い景色」がちらつくこともなかったのだろうなとは思います。
会社とは完璧なものではないと思います。想像以上に手作り感満載です。
でもできるだけ良いものにするために、その中にいる人が動いた会社だけが成長し、生き残っていくんだと思います。
そうやって良いものにする過程に「どんどん参加していいよ!」って言ってくれる会社、組織、そんなに無いと思うんですよね。
「面白い景色」は新卒の方だって、ジョインしたばかりの方だって見ることができると思います。
私は入社から3年、新卒から数えれば8年かかったけど、皆さんにはもっと早くみてほしい。
そういった機会の創出は、マネージャーだったり、在籍歴が長い人の役目でもあると思うので、まだ少ししか体現できない私ですが、それを手伝いたいと思っています。
でも、ほら結局、自分で見に行く人にしか「面白い景色」は見れないのでね。
夜中に一人熱くなってしまいました。私が2015年11月に入社して以来、今の組織が一番好きです。
もっと良くして、一緒に「面白い景色」見よう!
(「面白い景色」がどんなものなのかは、見てのお楽しみでございます、あしからず。)
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この記事を書いたのが2018年、当時は関西支社長(兼部長)をしていました。
実はそのあと部長を他の方に交代することとなり、3ヶ月帰り道で悔し泣きする日々を送ったり(笑)
その後着任した新しい上長に大きな学びをもらったり、そしてまた1年後には愛すべき関西を離れ東京本社に戻って営業からマーケへキャリアチェンジ、といろいろありました。
いろいろありましたが、どこにいても面白い景色を見れるようになりました。
毎年、「こんな景色もあったのか!」と。
2022年現在、当時と比べて人数も4倍以上増えたマネーフォワードですが、今も面白い景色を見ている仲間、見ようとしている仲間に溢れたナイスな会社です。よろしければ覗いてみてください。
追伸。
せっかくなので記事中に登場していた皆さんのnoteもご紹介。
(「Yさん」、「Kちゃん」とイニシャルトークしておきながら)
今は採用部マネージャーのKちゃんの記事↓
今は新天地でまた爆進しているYさんの記事↓
今もMy Big ボスの竹田さんの記事↓
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