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野球の国際大会を調べてみたら、暗澹たる気持ちになった話

昨日、プレミア12という野球の国際大会で、日本代表が優勝しました。

国際大会を見るたびに野球の未来に暗澹たる気持ちになるのですが、それは日本代表がどうこうと言うよりも、野球が国際レベルにある国の偏りと少なさ、そして、国際大会を開催しても増えていかないことになのです。

サッカーでいえば、南米とヨーロッパだけだった時代から、日本も頑張っているし、アフリカからも強豪国が出てきたように、世界への広がりを感じますよね。予選参加国が多いのは知られている通り。

今年、日本人が目覚めたラグビーは、W杯日本大会参加国を見ても、これまでの旧イギリス圏だけではなくなりつつあることを示した大会でした。決勝トーナメントでティア1とティア2の差があることが歴然としていましたが、それでも世界的な広がりを感じます。代表のあり方が国籍だけではないと言うのも目新しかったと思います。


その点、野球は、結局、今回プレミア12に出場した国以外に広まっているのだろうかと言う不安があります。

メキシコ、アメリカ、キューバ、ベネズエラ、ドミニカ、プエルトリコ、カナダと言う北中米と一部南米の、大リーグ予備軍な国々。

日本、韓国、台湾、と言う東アジア3國と地域。

オランダ、オーストラリアが強いのは、アメリカの影響か日本の影響か。

さらにいえば、オリンピック。12年ぶりの開催となる東京五輪では、6カ国しか参加しない。北京五輪までは8カ国だったから減らされたわけです。

参加経験がある国も、延で16か国しかない。

そのうち、1992年のスペイン、2004年のギリシャ、2008年の中国は開催国。

オリンピック出場経験がないプレミア12参加国はベネズエラだけ。

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)と言う国際大会もありますね。

こちらも、大会参加国は16か国ですが、参加経験のある国は20か国。

イスラエル、ブラジル、スペイン、コロンビアが1回だけ。

開催4回とも参加しているのが14か国。そのうち今回のプレミア12に参加しなかったのは、イタリアと中国です。

いかに、野球で世界大会に参加した経験がある国が偏っているかがわかります。

これでは、IOCが野球の開催を嫌がるのも仕方がないかもしれません。世界規模の競技とは言い難いし、開催時間は長いし、中継は難しいし、知らない人からわかりにくいし。なんか、映えないんだよね〜とか言われそう。

道具のせいなのか、ルールのせいなのか。あのユニフォームのせいなのか、アンダーストッキングのせいなのか。グラウンドのスペースが必要なせいなのか。野球というスポーツが世界に広がるには何が必要で、何を変えればいいんでしょう。

まあ、それでいうとクリケットというイギリス発祥なのに世界に広がっていないスポーツもあるわけですが。サッカーもラグビーもゴルフも世界規模なのにね。やはり、あの出で立ちとかルールとか長い時間がかかるとか、そういう諸々なんでしょうか。

日本が優勝して嬉しいのですが、一方で、野球ってこれでいいのかという気にもなるのです。




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