最近読んだおすすめの本:ミステリー

こんにちは、ヒラタです。お年玉を貰う側からあげる側になりつつあります。

はじめに


当ブログは私が最近読んだ本を紹介していく誰得なコーナーです。詳しくは前回の記事を参照。

タイトルにもある通り、今回は「ミステリー」のジャンルからいくつか紹介していこうと思います。平成生まれの私が友達とミステリーの話をすると、たいていは名探偵コナン、金田一少年の事件簿あたりの話になります。

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平成の死神たち

子供の頃は手に汗握る展開に心躍らされたものですが、こういったシリーズ物の探偵漫画はいずれ飽きがきてしまうのもまた事実。毎回殺人事件が起きて、容疑者のアリバイを検証し、トリックを見破り、探偵が謎を解き、「犯人はあなただ!」と指をさす...。定番の展開に嫌気が差して読まなくなってしまったという人も少なくないでしょう。

かくいう私もその一人でしたが、ある映画を見てから一気にミステリーの世界にハマりました。

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「実に面白い」

福山雅治主演のドラマ「ガリレオ」はほとんどの方がご存知でしょう。映画「容疑者xの献身」はガリレオシリーズの長編ですが、細かい設定を知らない人が見ても十分楽しめます。見たことねえ!って人は今すぐブラウザバック。GO TO アマプラ。



ここから本題


そろそろ本の紹介が始まります。評価基準は例のごとく5段階です。

おすすめ度
★★★★★:とてもおすすめ!
★★★★☆:割とおすすめ
★★★☆☆:面白いけどオススメする程でも
★★☆☆☆:あれば読むかな
★☆☆☆☆:読みたければどうぞ()

読みやすさ
★★★★★:中学生でも楽に読める
★★★★☆:高校生以上なら余裕
★★★☆☆:一般的な文学作品レベル
★★☆☆☆:ゆっくり読めば分かる
★☆☆☆☆:1回じゃ到底理解できない


というわけで今回は以下の3冊を紹介します、、、まずは1冊目。

1.卒業(講談社文庫) 東野圭吾


おすすめ度:★★★★☆
読みやすさ:★★★★☆

前述のガリレオシリーズと同じ作者の作品です。東野圭吾はいわゆるはずれ作が少ない作家だと思います。読みやすさ、トリックの奇抜さもさることながら、人の想いを描くのが非常に上手いです。

この本と同じ主人公が登場する作品は他にもいくつかあり、まとめて「加賀恭一郎シリーズ」と呼ばれています。ガリレオシリーズの主人公(湯川)は冷静沈着な合理主義者なのに対し、加賀は頑固ながらも人間味あふれるキャラです。

「卒業」は加賀恭一郎シリーズ第1作目ということもあり、純粋推理に重きをおいている印象を受けます。読みながら謎解きがしたい!って人に特におすすめの1冊です。


ちなみに、あらすじはこんな感じです。

7人の大学4年生が秋を迎え、就職、恋愛に忙しい季節。ある日、祥子が自室で死んだ。部屋は密室、自殺か、他殺か?
心やさしき大学生名探偵・加賀恭一郎は、祥子が残した日記を手掛りに死の謎を追求する。しかし、第2の事件はさらに異常なものだった。茶道の作法の中に秘められた殺人ゲームの真相は!?


…なんだか面白くなさそうですね。まあ、あらすじを読んでも面白い作品かどうか判断がつけにくいというのはミステリー系でよくあること。本当に面白いかはあなたが実際に読んでみない限り分からないのです。


2.告白(双葉文庫) 湊かなえ

おすすめ度:★★★★★
読みやすさ:★★★★☆

湊かなえのデビュー作です。湊かなえは「読んだらイヤな気持ちになるミステリー」略して「イヤミス」と呼ばれる作品が多いため、「イヤミスの女王」とも呼ばれています。上で紹介した東野圭吾とは対極的な作家でしょう。

この作品も典型的なイヤミスですが、私は読了後、イヤな気持ちになるというより作者の筆力に脱帽しました。というのも、この作品では愚か者の思考が非常に巧みに描かれているのです。作者が一定以上の頭脳の持ち主ならば天才キャラの思考を再現することはできますが、聡明な作者ほど愚か者の考えを描くのは難しいのではないでしょうか。

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アホでも考える

この作品の舞台は中学校で、愚かな行動をとる中学生が何人か出てきます。しかし、彼らも脳死でその行動を選択しているわけではありません。ちゃんと考えているのです。彼らがこれまでの人生で培った人生観に基づき論理を組み立て、その結果選択を誤るのです。

展開や描写は結構エグいものがありますが、一読の価値アリです。


3.名探偵の掟(講談社文庫) 東野圭吾

おすすめ度:★★★☆☆
読みやすさ:★★★★★

最後に変わり種を一つ。この本はミステリーに分類されてはいますが、正確にはミステリーではありません。

この本の登場人物は自分が小説世界の住人だということを知っています。そして、事件に巻き込まれると「また密室か、この作者は芸がない」などと言い出すのです。

名探偵の掟

ドラマ化もされました

「そんな作品面白いのか?」という声が聞こえてきそうです。確かにこの作品には魅力的な主人公も驚きのトリックもありません。この作品は、「わざわざ山奥の館で事件を起こすのはなぜか?」「どうして犯人が分かってもすぐに捕まえないのか?」といったミステリーではお約束(掟)とされることに対する筆者の文句をコミカルに著したものです。そのため、ミステリーあるあるネタが通じない人にはおすすめしません。

ミステリーをよく読む人ほど楽しめる1冊と言えるでしょう。



おわりに


やっと大学の課題が片付いたので、noteを更新できました。他のジャンルもぼちぼち紹介していく予定です。ミステリーはトリックに既に面白さがあるので、本を読むのが苦手な人でもハマりやすいジャンルだと思います。読書を始める最初の取っ掛かりにいかがでしょうか。

それでは良き読書ライフを。

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