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アレクサンダーテクニーク(AT)の本を読むコツ

アレクサンダーテクニークに興味を持った方が最初にやることとして「本を読んでみる」があると思います。

でも本を読んでスッキリ分かった!ATを使いこなせるようになったと言う方はほとんどいないのでは?「難しい」「よくわからない」でモヤモヤして読むのをやめてしまう、もっとわかりやすいメソッドを探してしまう方も多いかもしれません。

モヤモヤしたらレッスンを受けてもらいたいですが、本をもうちょっと生かしたいという方に、今日はAT本の読み方のコツを書いてみたいと思います。

まずあきらめてほしいこと。
「分かった」「理解できた」感を得るのをあきらめましょう。
小説のように読破、ノウハウ本のように頭に知識を詰め込もうとするのをやめましょう。

AT本は書かれていることの意味をいちいち考えたり、実践していくものです。そもそもスラスラ読めないものなんです。

書かれている言葉に「これはどういうことだろう?」と考える。
身体について書かれていたら、読むだけではなく実際にやってみる。

「わからない」「できない」「これでいいのかな?」が沢山出てきます。そもそもATはこれまでの教育と逆をいくものなので、未知で未体験のものばかり。「?」が渦巻くのが普通です。

「?」をその場で答えを出そうとしないで、「?」は寝かせておく。実践したことが正しいかは別として、色んな場面でATを使ってみるのをお勧めします。学びが進んでくると、ある日突然腑に落ちたり、気がついたら肩こり腰痛が消えた、バテなくなったということも多いです。

わかりやすい本で馴染んできたら、アレクサンダーさんが書いた本を読むのもおすすめです。

大元のアレクサンダーさんの本に触れると、よりATについて理解が深まると思います。

沢山出ている中での一部紹介します。
わかりやすい実践型の本


アレクサンダーさんが書いた本。色々な翻訳があるので、合うものを読むのをお勧め。

どちらも一気に読んで本棚にしまうのではなく、すぐ読める場所に置いておきましょう。

ATは理解や身につけるのに時間がかかりますが、逆を言うと長く続けると良さを実感できるものです。

私が学び始めた頃、60代の先生が「ATをやってて本当に良かったと思う」とおっしゃっていました。その時はその意味がよくわかりませんでしたが、AT歴が長くなり歳を重ねるにつれてその意味がよくわかるようになってきました。

上達に時間のかかる楽器を練習できる方には、長い時間がかかるATは向いていると思います。本でもATに触れてもらえると、とても嬉しいです。

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