絵をかくことと建築について
頭を整えるために書こうと思っています
わたしは7年間建築を学びました
と言ったらアカデミックなのですが
学んできたというよりも
もがいて落ち込んで褒められて調子に乗ってまた落ち込んで
いやでも好きでもつるんできたような感覚です
建築に携わる仕事も2年になろうとしていますから
もう建築の環境に身を置いてから9年になるということですね
特に学生時代をふりかえると、わたしが好きだったことは
作ることよりも構想を練ることでした
絵を描くことがいつのまにか制作の中心になっていきました
ただ、大学院に進む前のこの段階では
人に絵を見せるなんてすごく恥ずかしいことだと思えてなりませんでした
でもそんな恥ずかしいと思って溜め込んでいた絵を見せて
その反応を貰えることが純粋にうれしい、たのしいと思えたのは
わたしが大学院で出会った友人のおかげでした
さらに、描くことでイメージを共有する、発展させることの楽しさを知ったのは
大学院卒業時に助手さんのプレゼンを手伝ったことがきっかけでした
この時誰かと話しながら
修正液を片手にアイデアを更新し、あぁでもこうでもないと描くことがなんて楽しいことなのだろうと思ったのです
自分の絵の抽象度が
想像を膨らましてもらうのにちょうど良かったのではと
ある教授にわたしの絵の抽象性について指摘された時に感じました
下手でも上手でも
絵がアイデアのてがかりであったこと
もはやアイデアを絵にすることがすごくたのしいことに
気づけたのは幸福だったと思います
私が描くことはエンジニアリング目線ではなく
物語目線な事を最近自覚しています
だから物語のある依頼ほどものすごくわくわくしました
これは老夫婦が街並みを歩きながら
将来の家像を考えるという依頼でした
リフォーム会社のサイトに使用されています
こんなに楽しいお絵かきがあったでしょうか
仕事をくれた友達にとても感謝しています
いまはただただ、生涯見習いだと思い
何かつくりたいを模索しながら
描きたいと思い続けているのでした
ふじろーる
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