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「みんな主人公」は綺麗ごとじゃない(スキップとローファー感想13)
33話はナオちゃんの話。
これってみつみちゃんを主人公に据えたストーリーラインだけで考えると描写しなくてもいい話のはずなんだけど、でも「スキップとローファー」においてすごく大切な話だと思った…
「ナオちゃんはみつみちゃんのことが大好きだけど、充実した高校生活を送るみつみちゃんを見ているとたまに自分の青春時代がよみがえってきて辛くなる」
その「たまに」の瞬間にフューチャーした回
でもナオちゃんは
恋愛が美しいものでなくなってしまった時代に(スキップとローファー感想12)
30話31話では再びミカちゃんの恋について焦点が当たります
そしてここでミカちゃんは志摩くんになんと告白をします…!
初読の時は「え…えっ!?えらい唐突!?!?」と思ったけど、今読むとなんでこのタイミングでミカちゃんの告白が描かれたのかがわかる気がする
26話~28話で美しい利他の友愛とほんのりグロテスクな利己の恋愛感情を描いて「恋愛感情とは決して無条件に美しいものではない」を明示した後に、「
利他の友愛、利己の恋愛(スキップとローファー感想11)
28話は志摩くんのみつみちゃんへの気持ちに焦点が当たる回
「今年お世話になったみつみちゃんにプレゼントをあげたい」とハンドクリームを選ぶ志摩くんを迎井くん達は止める
なんだかいまいち釈然としてなさそうな志摩くんを見て向井くんは思う
なんでヘタクソなのかを考えると、志摩くんは色々な女の子に好かれて「どうかわすか」の処世術には長けてるけど、(友愛であれ恋愛であれ)好きな人とのコミュニケーションと
恋よりも恋としての友情(スキップとローファー感想10)
26話と27話のまことちゃんの恋から巻き起こる色々が好きすぎた…
ひょんなきっかけから文芸部の本多先輩と二人でお出かけすることになったまことちゃんとそれを応援するゆづちゃん…
そしてまことちゃんは本多先輩のことがちょっと好き!!!
でもこれは蓋を開けると本多先輩は完全にモブで主軸はまことちゃんとゆづちゃんの関係性にある!!!!!
というかまことちゃんとゆづちゃんの関係を引き立てる物&者としての
なんとかやり過ごして通り過ぎて行った日の感情を、なかったことにしないでいてくれること(スキップとローファー感想9)
20話からはみつみ達初めての文化祭!
お泊り会の時もそうだったけど、イベント事って身近な人達の知らない新たな一面を知れる機会だねという回
中学時代の友達と仲良くしてる姿だったり
いやなナンパのされ方をして顔が死んでる結月ちゃんの姿だったり
そしてそんな結月ちゃんに追い打ちをかけるように、初対面のまことちゃんの中学時代の友達に「陽キャ美人苦手だな~」の顔をされて表情が曇る結月ちゃん
その光景を
「みつみちゃんはみつみちゃんだ」(スキップとローファー感想8)
今回は18話から19話にかけての感想です
文化祭準備にはりきりすぎて仕事を受けすぎて結果クラスメイトからの頼まれごとを履行できなかったみつみちゃん。そんなみつみちゃんに対して愚痴を言う女子2人
…の話をたまたま立ち聞きしてしまったのをきっかけに落ち込むみつみちゃん
それを見て志摩くんは思う
そんなことを思いつつ、クラスメイトと気まずくないか心配する志摩くんの一方、立ち直ったみつみちゃんは力強
「誰かと本当の友達になれるチャンスなんてそうそうないのよ」(スキップとローファー感想7)
今回はScene15「いろいろの夏休み」について!
劇的な回!
みつみちゃん達は夏休みのお泊り会でぐっと距離が近づいて
結月ちゃんが上手くいかなかった中学時代の話とかを聞かせてくれて
たしかにお泊りって「学校じゃ話して来なかったこと話してもいいかな?」っていう気持ちになるもんね
誰かと仲良くなる瞬間って、本当に心の底から気が合うかどうかよりもそういうタイミングの方が大事なこと多いよね
「たま
「すてきです 先輩らしくて」(スキップとローファー感想6)
Scene12「パタパタの生徒会選挙」も大好きな回…
ずっと生徒会長志望だった高嶺先輩が、人気者の風上先輩に選挙で負けてしまう
高嶺先輩はそれでも気を取り直して風上先輩を前向きに応援しようと気を取り直そうとしているさ中、風上先輩はそんなに生徒会長業にそこまで思い入れはないらしいという話を偶然聞いてしまう…
落ち込む高嶺先輩
そう言って涙する高嶺先輩になんの言葉もかけてあげられなかった、とみつ
努力しないと得られないもの(スキップとローファー感想5)
ここまではみつみちゃんの視点を通して周りの人達にスポットが当たる話が多かったけど、9話10話11話では徐々に再び志摩くん、みつみちゃん、そして志摩くんとみつみちゃんの関係にスポットが当たっていく
10話ではひょんなことからみつみちゃんと志摩くんの間に気まずい沈黙が流れる…
旧知の友達クリスくんに「学校の友達を傷つけてしまったかも…」と話す志摩くん
それに対して志摩くんに言ったクリスくんの言葉が
"純粋でまっすぐに"な主人公でいられなくなってしまった女の子を、物語から排除しないということ(スキップとローファー感想4)
今回は第8話について
クラス優勝を目指すみんなのために、運動が苦手なみつみちゃんがバレーの練習をがんばる回!
と同時にミカちゃんが"そうなっていった"理由について触れられる回でもあります
そして体育館の使用ルールを無視した男子の先輩に遭遇し、それに抗議するみつみちゃんが先輩たちに無視されるのを見て、ミカちゃんの頭には「過去のトラウマ」が頭をよぎる
でも別の先輩が
と先輩たちを注意をしてくれて
「先読みのし過ぎなんて意味の無いことは止めて 今日はおいしい物を食べようよ」(スキップとローファー感想3)
2話3話がちょっと殺伐としたところもあるけど第4話はちょっとそことは対照的なお話しで印象的
みつみちゃんのクラスメイトの誠ちゃんに初めてフューチャーされる回です
という思想(?)を持っている誠ちゃん
ミカちゃんが「攻撃は最大の防御」と積極的な方向で自己防衛しているとしたら、誠ちゃんは「自分と合わなさそうな人達とはあらかじめしっかり線を引いておこう」という消極的な方向で自己防衛するタイプだ
な
みつみちゃんのマッチョじゃない鷹揚さがもたらしたものと、ナイーブなミカちゃんが陥りかけている蟻地獄について…スキップとローファー感想2
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第一話に出てくる言葉
これが結構「スキップとローファー」の物語(少なくとも9巻刊行の時点で)を象徴している気がする
みつみちゃんは実家や地元の友達というセーフティネットを持ちつつ、入学初日にゲロを吐いても、勇気を出して後ろの子に話しかけたらちょっと雑にあしらわれたとしても、その後もいろいろ傷ついたり戸惑ったり傷つけたりしてもなおそれでも、「やっぱ楽しまなくちゃ
純真無垢でいられなくなってしまったらもうヒロインにはなれない?…「スキップとローファー」感想1・江頭ミカちゃんについて
恋や青春、若さがいかに暴力性をはらんでいるかということに気づいた日から上手く少女漫画が読めなくなってしまったし、恋からも青春からも若さからも降りてしまったという感覚があった
17歳の頃
世は恋愛至上主義時代で雑誌全盛、男性誌女性誌問わず「モテ」という単語の踊る表紙がコンビニに溢れる
クラスメイトが嬉々として語るジャニーズの話にもごくせんROOKIESテレビドラマの話にもなんにも乗れず、学校どころ
「自分さえよければいいの?」のどかとダルイゼン【ヒーリングっど♥プリキュア全話視聴後感想】
2020年に新型コロナウイルスの影響で放送が休止するまで見ていて、その後なんとなく視聴をフェードアウトしてしまっていたヒーリングっど♥プリキュア!をやっと全部見たのでその感想について書きます
ネタバレでしかない感想なので未視聴の方はご注意ください
あと自分の記憶のみに基づいて書いてるのでセリフや場面描写の説明などは実際の作品との相違が絶対にありますごめんなさい!!!
のどかとダルイゼンに対する第
物語から現実へ【さなのばくたん。 -王国からの招待状-Powered by mouse】
イベントを見終わって、何より"良く生きたいな"と思った
誰かや何かに勝ちたいとか見返してやりたいとか成功したいとかバズりたいとか偉くなりたいとかよりもずっと
私が例年3月に開催されている名取さなさんのお誕生日イベント「さなのばくたん。」を最初に見たのは初回の2021年、「さなのばくたん。-ていねいなお誕生日会- Powered by mouse」だった
当時私自身がリアルイベントの開催を検討し
「推し活」をやめて人間関係をはじめよう
元々女性アイドルやメイドカフェのオタクだった私は「ファンの私とアイドルの彼女の誠実な関係の築き方」を考えるタイミングがこれまでに何度もあった。
恋愛スキャンダルをきっかけに引退する女性アイドルを見るたび、そうじゃなくても実力があるのに20代でステージから降りることを選ぶ人が多いこと、アイドルブームに乗っかってアイドルの運営を始めた劣悪な芸能事務所からの待遇に苦しむアイドルの話を聞くたび、握手会商法