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オーストリア滞在記⑮~アフターレース~


レース後

レースを終え、フィニッシュエリアではスポーツドリンクやフルーツが配られる。

山頂からの景色を眺めながら思い思いにレースを振り返りあちこちで話に花を咲かせる選手たち。同時に、山小屋では酒盛りが盛大に行われていた。

僕も友人たちと合流し、お互いの健闘を称える。

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速報は掲示されていなかったが、フィニッシュした位置から入賞していないのはわかっていたし、ベストを尽くせたのでこの時はどうでもよく思えた。僕より速い人は沢山いて敵わなかったけど、それは昨日今日でどうにかなることではない。だから、彼らを超えたければ今後の努力の話になってくるし、それ以上に一緒にレースを走ったことが楽しく、友人たちは入賞したのでそのことがただただ嬉しかった。


宿へ戻って

下山して、宿まで送ってもらい、一息。

前後して、webからリザルトが出ていると教えてもらった。

結果は12位。子どもにメダルを取って見せてあげたいという僕の願いを叶えるにはまだまだ相当な努力が必要だ。そう思ったら、悔しさが湧いてきた。けれども悔しさはこれからの活力になるのでこの思いは大切に育てようと思う。

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ランチ

宿に戻ったもののTelfesには食べるところがない。レースのセレモニー会場を除くと、飲食ブースが営業していたのでシャワーを浴びてからそこで遅いお昼を取ることに。

「先週のBlegenzのレースに出ていたよね?」と声をかけられたり、挨拶を交わしながら、ランチを食べていると、また声をかけられた。スペインチームのメンバーが一緒にお昼を食べようと言ってきた(と言っても彼らは食べ終わっていたのだけど)。日本人がこうして1人なので珍しくいろいろ話を聞きたいと思ってくれたみたいだ。

レースの話、お互いの国の感染状況の話、オーストリアに来てマスクがいらないことに驚いたことなど、どんな仕事をしているのか?スペインにはきたことがあるのか?などなど

お互い英語が母語ではないので、その意味では英語圏でない人話をする時はお互い様感があるのでカタコト同士でも結構盛り上がったりするから面白い。

「スペインに来たことがあるか?」と聞かれた時に「バルセロナとその近くに行ったよ。ただ、この辺りはカタルーニャ地方で伝統的にスペインではなくカタルーニャだと考える地元の人もいるよね、まさに僕の友人たちはそのタイプだったよ。」なんて話もした。こういったその国の事情を知っていると大変喜んでもらえる。僕たちが自分たちの国のことに関心を持ってくれる人がいたら嬉しいように。

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表彰式と閉会式

18時からはクロージングセレモニーと表彰式が行われた。上の年代から順に表彰がおこなれたのだけど、一番上のカテゴリーはM75(つまり75歳以上男子の部)。この歳になっても夢中になれるものがあるって素敵だ。新たな目標が生まれた気がした。

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こちらが75歳以上男子TOP3表彰


個人の表彰が順に行われる。友人たちが表彰されるのを見て悔しい気持ちもある。けれど、彼らの努力の成果であって僕がそこに立ちたければもっと努力しなきゃ。だから僕はこの想いをこの悔しさを大切にする。

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M40表彰。優勝した選手は歳によってはワールドカップでも優勝できちゃうくらい。強い選手は40代に入ってもまだまだ強い。それを示している。だから僕も自分なりに目標を定め、コンディショニングとトレーニングを見直すことでまだステップアップできると思う。ただし、自分のことは自分がよくわかっているので、彼らと同じことはできない。だから、僕なりに最大限の努力とチャンスを掴むための最大限の工夫をする。


マスターズでは3名を1チームとして国単位でも順位を争っている。現在は僕一人でチャレンジをしているがいずれ同い年かすぐ近くの年齢の仲間を見つけ団体戦でも勝負したい。正直、僕がメダルに絡むにはこの方法がマストだ。とはいえ、上位3国は全員top10に絡むような選手で構成されているのでチームを組んでもそう簡単には行かないのだけど。それでもチャンスがあるなら狙っていきたい。

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M40団体表彰


表彰式が終わると三々五々流れ解散となる。もちろん会場では宴が続くのだが、にヨーロッパの場合そのまま帰路についたり、次のレース(この大会は土曜開催なので日曜に別レースを入れている選手もちらほら。その環境が羨ましい!!)へ移動したり。またどこかのレースで会えるのを楽しみに名残惜しいけど、徐々に人が減っていく。

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ぼくはMarcoとセレモニー後に色々な話をした。日本ではマナー問題があるけど、オーストリアではどうか?マウンテンランニングの歴史について、今後出たいレースについてなどなど、あたりが暗くなって冷え込むまで話し込んだ。

僕も翌朝帰路に着く、その準備もあったので頃合いで宿に戻る。部屋に戻ると寂しさがどっと押し寄せた。久しぶりの大会、久しぶりの渡航、久しぶりの再開。たかが2年、されど2年。日常を取り戻しつつあるオーストリアの暮らしと刺激的な1日はあまりにも楽しかっただけにその反動が一気に押し寄せた。

寂しいのは僕だけではない。だって、別れ際の友人たちとのハグや握手が今までにないくらいみんな力強かった。きっと思いは誰しも同じだ。僕は住んでいるところが少し離れているけど、ただそれだけ。また次に笑顔で会えるのを楽しみにしよう。そして、精一杯競い合おう。


レースを走ったみんな入賞したみんなおめでとう。
今回の渡航とレースはいつも以上に色々と準備が大変だった(帰国後も含め)そんな中、送り出してくれた家族を初め応援してくれた皆さんありがとう。

帰路に着きますが、滞在記はもう少し続きます。


【今後の予定】
9/26(日)第6回NAGANO Jr TRAILRUN in 富士見高原
10/10(日)トレイルシンポジウム2021

10/17(日)第13回TOKYO Jr TRAILRUN兼-U15ジュニアトレイルランチャンピオンシップ
11/7(日)逗子トレイル駅伝2021兼U-12ジュニアトレイルランチャンピオンシップ
11/23(火祝):Duo Espoir 20周年記念リサイタ(8/28から延期開催)
11/28(日)大楠山ミニマウンテンマラソン2021(予備日2022/1/30)

「RUNNING ZUSHI」
逗子市内池子の森自然公園内400mトラックを拠点にしたランニングチームです。
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2021-06-25 06.27.50のコピー


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