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6月開催予定のアメリカでのワールドカップレースが10月延期とその対応について


2021年マウンテンランニングワールドカップ第1戦のアメリカのレース「Broken Arrow Sky Race」が当初の6/18(金)~6/20(日)から10/1(金)~10/3(日)への延期を決定した。

2019年に僕も出場したレースで、昨年はエントリーするも中止となりその参加権は2021年にそのままスライドされることとなっていた。


延期の理由

アメリカでは12月からワクチン接種も始まったがそれらの効果がまだ見えないこと。1月も引き続き感染状況が改善されていないこと。

アメリカでの感染状況だけでなく、世界で240万人の方がCOVID-19で亡くなっていること。

この状況で世界中から、Squaw Valley Alpine Meadows playgroundにアスリートを迎え入れることには抵抗がある。といった趣旨のことが書かれています(僕の英語力はたかが知れていますのでニュアンスとして受け止めてください)。


主催者の大会への思い

私たちがいつも言っているように、ブロークンアロースカイレースは私たちの一年のハイライトで、Squaw Valley Alpine Meadowsにある険しい高山のトレイルにコミュニティを集めることに他なりません。

以前にレースを走ったことがある人は、これが単なるレース以上のものであることを知っています。 Trails in Motion Film Festival、クリニックやセミナー、アスリートパネルディスカッション、ライブミュージック、シエラネバダからのおいしい飲み物、数少ない子供向けのレースなどが満載の集まりです。

時差スタートや、ハイタッチ、ハグ、エイドステーションがなく、週末のイベントもないBroken Arrow Sky Raceは、私たちの誰もが望む「Broken Arrow」ではありません。

レースディレクターとして、私たちは米国および世界中からブロークンアローに旅行する何千人ものアスリートにとって安全なイベントを作成する責任があります。トレイルランニングは、個人の楽しみとしてもレースとしても私たちに根付いていますが、レースは現時点では手に入れ難い贅沢であることも事実です。

参加者とボランティアの安全に加えて、この新しい日付で、あなたが知り愛するようになったブロークンアローの「体験」をすることができるはずです。


といった主旨のメッセージが参加者宛に送られてきた。19年に走ってみて、レース以外の時間にもイベントが豊富で退屈することなく過ごせたし、レースでなく1つのお祭りとして会場全体の雰囲気が作られており、とても素晴らしいイベントだと思ったので主催者の言わんとすることと目指すものは大いに理解できるし、きちんとメッセージを発信するということは重要だ。と同時に、完全な形での開催を目指すというのはなかなか難しいとも感じた。

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スポンサーの理解と対応策

タイトルスポンサーであるサロモンの寛大なサポートのおかげで、2020年のすべてのランナーを2021年6月のイベントに移行することが出来ました。登録されたすべてのランナーが10月に参加できるようになることを願っていますが、実際には、新しい日付になったために参加できない人も出てくるはずです。そこで、10月に参加できない場合は、さらに100%の移行(2022年まで)を提供します。

との事。


これはスポンサーのバックアップがしっかりしているからこそ出来る。スライドを続けるということは、開催できずとも事前交渉や準備は常にあるので経費はかかり続ける。正直、参加費収入のみで運営している僕のような小さな大会では出来ることではない。


なお、参加権を2022に移行したい場合は、期日までにエントリーサイトに宛てて移行の希望の旨を伝えるメールを送ればいいそうだ。

現在、10月の新たな日程に仕切り直して開催の準備を進めているが、万が一、その日程が不適切または安全でないと判断した場合、レースをキャンセルまたは延期する権利をするともある。これは大会参加者はもちろん、周辺の宿泊施設へも影響が出ることなのでなるべく早く決定し発信をするともある。

 

透明性の確保

レース開催に向けて、可能な限り丁寧な説明とまめな情報発信、そして、誠意あるメッセージは重要だ。読んでいて納得するメールであれば、やむを得ないと思い彼らの提案に従おうと思える。

もちろん、僕も彼らも何がベストかはわからない。けれど、関係各所と調整し、2022年への参加権移行とセットにした10月への開催時期延期という提案は現時点において限りなくベストに近いアイデアなのではないかと思う。

少なくとも僕は彼らの判断に賛同するし、チャンスがあれば参加したい。また、大会主催者としては彼らのメッセージは心に響いたし、とても良い事例となった。



今後の予定】 
4/11(日)第6回KANAGAWA Jr TRAILRUN in 逗子・神武寺

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2017-04-28 18.07.02 のコピー


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