見出し画像

惚れた弱み


写真は、どちらも葡萄の木のマグカップです。


   写真右・手彫りをして形を整えたばかりのもの

   写真左・数ヶ月後、変化を遂げて、落ち着いた状態のもの


       と、お話をさせて頂きますと


みなさま一様に、

  " えっ! こういう形(左の写真のこと)に作ったものでは無いのですか! "と

  驚かれますが、


はい、そうなんです。


私が形を作るのは、右の写真のところまで

  あとは葡萄の圧倒的な生命力の為せる技、

言わば、

  最後の悪あがき(冗談です)とでも言うような、

     葡萄の木の独特な特性により形作られてゆくのです。


但し、ここへ至るまでには、脱落するもの多々有り・・・

これがまた"葡萄の恐るべし仕返し? "(冗談です)とでも言いましょうか?


まったくもって "手のかかる子ほど可愛い❤️?! "


"こちらの望むようには絶対になるもんか~! "と、

    どこまでもどこまでも自由奔放に曲がり曲がって歪みまくる(涙)


つまり、このような理由の為に、葡萄の木で作ったものは、

そのひとつひとつの全てが"同じ形には絶対に成りえない" ということ

であり、問題無しの完成品に至るまでのその数の希少さを考えていたら

とてもとても製作など出来るものではありませぬ。


ああ、これまでに何度口にしたことでしょう。

           "葡萄の木に惚れてしまった弱み" これに尽きます。

                                                        もう、決して離れられないのです。


追記・昨夜、はじめてコメントを頂戴致しました。文章を書くことが

苦痛でたまらず、そんな中で反響を頂戴しましたこと大変有難く

思っている次第であります。何か、感想等のコメントを頂戴できましたら

幸いです。どうぞよろしくお願いします。