永遠の謎 少年の謎 つづき
先日、小山へ登りました。小山、いや、あれは展望台でしょう。
登り始める前には侮っていたら、案外、高度が高く、しかも急な道のりでした。
あまり登る人がいないのか、途中には幾つも幾つもの蜘蛛の巣が有り
それを見るなり極自然に傍らへ落ちていた小枝を拾い、それをくるくると
回しながら
『蜘蛛の巣を払うのが山を行く者、その先頭に立つものの定めなのだ。』
と語ったら
『その習慣こそが、少年たちがなんでもかんでもくるくると回す
その発祥なのでは?』という指摘を受けました。
そうかも、しれません!!
私が少年の頃の遊び場は山と川。それしかなく、それがすべて。
少年は皆、集団になって山をゆく。その先頭に立つものは片手に小枝。
それを、くるくる。
そうして蜘蛛の巣を払い道を切り開く。後から来る者のために。
そのかつての習慣が
そのまま今もって尚、少年たちのDNAに脈々と受け継がれ・・・
なぁんてことが有るはずも無いのですが。
あたりまえのように、まるでついこの間まで、そうしていたかのように
木々を縫う道のりをゆく、その行手に蜘蛛の巣を発見したら、すかさず
私の片手が足元の木々を拾い、くるくるくるくると回していたのでした。
もうとっくに大人になっても尚、我が身に残る少年の頃の習慣。
柄にも無く、すこし懐かしいような気持ちになったりしましたよ。