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はじめましてGURURITOです

この度、信州の北八ヶ岳にある、人口1万人弱の佐久穂町の東町商店街にて、すぐるくん、みきさん、そして僕モーリィの3人で、新しくジュエリーの工房を始めることにしました。(2021年6月オープン予定)

工房の名前は、「GURURITO」です。「グルリト」と読みます。

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■なぜGURURITOなのか

まず、なんでGURURITOという名前にしたのか。それには、3つの理由があります。

まず、一つ目の理由は、何より僕ら3人が、この地に、どういうわけか”ぐるりと”辿り着き、工房を始めることになったからです。
このリモートワーク時代に、信州に移住して工房を作るのは、それほど違和感はないですが、来ていただけばわかりますが、軽井沢や白馬といった有名観光地と比べて、決して知名度の高くない”佐久穂町”で、しかもシャッター街になってからすでに相当な年月が経っているこの”東町商店街”に外から来て、小売りを行うジュエリーの工房を新しく作る理由なんて、本当に何一つないはずなのですが、でも3人ともそれぞれの運命の糸をたどり、様々な人との出会いと繋がりによって、観光客はおろか人の往来もほとんどないこの場所に、工房を作ることになったんです。
そして、おそらく、この工房にこれからいらっしゃっていただく方も同様に、何かに導かれて”ぐるりと”辿り着いた面白い人たちばかりになるだろうと思っています。

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二つ目の理由、それは、工房に大きな”囲炉裏”があるからです。
なぜ、ジュエリーの工房に囲炉裏?と未だに僕らも思っています。
しかもこの囲炉裏、とても大きいのです。囲炉裏にもし階級制があるとしたら、完全にヘビー級です。(おそらくゆうに500キロ以上ある)
工房を作ると決めた時には、全く想像もしなかった大きな囲炉裏に出会い、受け継がせていただくことになり、仲間たちと工房の真ん中にドーンと運び込み、そしてこの囲炉裏でジュエリー作りをしようとなったのです。
囲炉裏を”ぐるりと”みんなで囲んでジュエリーを作る工房、だからGURURITOです。

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3つ目の理由は、GURURITOにやって来てジュエリーを作ることで、その人の人生が”ぐるりと”大きく変化する、そして、やがて少しづつ、あれ?気が付いたら見えていた世界も”ぐるりと”変わった、と感じられる、そんな場所にしたいと本気で思っているからです。
詳しくは、この後のGURURITOが大切にしている3つのことでお伝えしたいと思いますが、僕ら3人も、この地に移住し、この工房を作りはじめたことで、すでに人生が”ぐるりと”大きく変わり、見える世界もどんどん変化してきています

ぐるりと巡って辿り着き
ぐるりと囲んで指輪を作り
ぐるりと自分と世界を変える

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■GURURITOはどんな場所なの?

GURURITOは、どんな人でも、自分の手を動かして、ものづくりをする楽しさに出会える、体験型ジュエリー工房です。

工房の象徴である大きな囲炉裏をぐるりと囲んで、ジュエリー作りを体験出来ます。

では、具体的にどんなジュエリーを作ることができるの?
現在このようなワークショップのメニューやアクティビティやりたいを考えています。

①結婚指輪や婚約指輪を作れる「ウェディングジュエリー」

②ペアリング、ペアバングル、ペンダントなどを作れる「ペアジュエリー」

③仲良しの友達と、親子で、お一人で、自分へのご褒美や、大切な人へのプレゼントなど、ジュエリーを作れる「アニバーサリージュエリー」

④子どもも大人も探求できる「学習型ワークショップ」

⑤ジュエリー作りを基礎から学べる「ジュエリーアカデミーコース」

⑥中長期滞在型アクティビティ「Gioielli Turismo(ジュエリツーリズモ)」

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それぞれのメニューやアクティビティについての詳細やストーリーはさまざまにあるのですが、それはまた追々、別の機会に綴りたいと思います。

■GURURITOが大切にしている3つのこと(コンセプト)

3人で工房を始めようと決めて動き出した昨年12月、工房の名前より先に、まずじっくりと考えたのが、我々が、工房が、そして工房に来る人、関わる人と”一緒に大事にしたいこと”はなにか。
話したり、考えたり、ふと思いついたり、思い直したりしているうちに、次の3つが自然と浮かび上がってきました。
そして漢字二文字はかっこいいですが、小学生の子どもたちにもわかる、そしてたくさんの人と一緒に大切にすることが出来る言葉にしたいと思って、ひらがなでも伝えられる言葉も次第に辿り着きました。

共生 ともにいきる

愛着 たいせつにくらす

探究 まなびつづける


まず「共生 ともにいきる」

実はこれは、僕の娘が通うイエナプランスクール大日向小学校の大切にしていることの一つからいただいたのですが、佐久穂町に工房を作りたいと一番最初に思った理由です。

移住後、コロナ禍の中、コミュニティの中で生きる、思いを共にする仲間や地域の人とともに生きる良さ、これなら生きていけるという実感を非常に強く感じています。そして、人だけでなく自然とも一緒に生きていく、という素晴らしさと難しさを、強く感じています。

ともに生きていくために必要なこと、それは自分と相手がお互いにオーガニックであることだと思っています。

誰もが自分の好き嫌いがわかり、それを自分らしさとして伝えることが出来、そして相手の好き嫌い、その人らしさを認められること。お互いの違いを魅力と感じられること。
そして、お互いの関係や、起こる出来事について、何があっても「ちょうど良い」と思えること

もはや「ともにいきる」ことは僕の人生の大きなテーマ、目標となり、GURURITOが僕らにとっても、ゲストにとっても、共に生きることを感じられる場になると良いと思っています。

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次に「愛着 たいせつにくらす」

ジュエリーの仕事を15年続けてきて、「愛着」はずっとテーマでした。
ものに愛着をもつことに携われるということが、ジュエリーの仕事の一つの醍醐味だと思っています。

信州に移住して、生活ペースが大きく変わり、改めて、愛着のあるものに囲まれて暮らすのは、本当に幸せなことだなと実感しています。

そして、自分の愛着があるものだけでなく、誰かの愛着が宿ったものを受け継いで使っていくことに、とても魅力と安らぎを感じます。
また、愛着が育つには、時間をかけて「大切に暮らす」必要があるんだなぁと気づかされました。

ただ、捨てないではなく、いずれ捨てたくなるものは買わない。とか。
使わなくなっても、捨てるのではなく、誰かに譲りたくなる。とか。
手触り、肌触り、舌触り、履き心地、踏み心地、手応え、振動、匂い、動く空気。目や耳から入ってくる情報ではなく、体が直接感じることを大事にする。とか。
等身大に、頭を下げすぎず、自分にとって気持ちの良いものとの付き合い方が自然と分かってくる。とか。
GURURITOで”もの”と接する時間が、そんなことを感じ考えるきっかけになると良いなと思っています。

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最後に「探究 まなびつづける」

移住してから、毎日小学校に通い、何かに出会い、変化していく子どもたちが心底羨ましいと思っています。
そして、手を動かし、感じ、伝えること、それが学ぶことなんだなぁと、気づかされます。

畑仕事をしてもいい、動物の世話をしてもいい、料理をしてもいいし、漬物や味噌を作ってもいいし、楽器を弾いてもいいし、文章を書いてもいい。
学ぶということは、誰かに何か教えてもらうことではなく、自らやりたいと思って、頭よりもまず身体を動かし、感じたことを自分に対して表現すること。
年齢や立場、環境に関わらず、まなびつづけることは、じぶんを知ることであり、自分自身を探究し続けて行けば、必ず見える世界がこれまでと変わってくると思います。

自分の感性に素直になり、何か好きなものを自分の手で形にすること
GURURITOでのモノづくりをすることで、誰もが少しでも変化を感じることが出来たらいいなと思っています。そして、その変化の標(しるし)が形に残るものとして、GURURITOで作ったジュエリーがいつも身に着けていただけたら嬉しいなと思います。

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そんなGURURITOのコンセプトを、ジュエリー作りだけでなく、様々な形で実践したいと、3人でワクワクいろいろなことを構想、妄想しています。
今のことも、こんなことをやりたいなぁと思っています。

・東町サンデーマーケット(日曜朝市)

地域の皆さんがお互いに、そして佐久穂の自然とぐるりと繋がって生きていくために、自慢の逸品(野菜、加工食品、工芸品など)を持ち寄って行う朝市です。
・ぐるぐるショップ(愛着循環イベント)
愛着があって、大切に使ってきて、本当は捨てたくないものを、仲間にぐるぐると使ってもらうための交換イベントです。地域通貨の活用も考えています。
・たいせつに暮らすを学ぶワークショップ
愛着があるものをずっと大事に使うための、お手入れ、お直しのワークショップです。洋服、家具、おもちゃ、本、DIYなど、それぞれの専門家や探究するみなさんと教え教わりあう場にしたいです。

長々と書きましたが、GURURITOのコンセプトは、これからGURURITOが動き出すとまた変わっていくだろうなぁとも思っています。
ぐるりと辿り着いたたくさんの人と出会い、たくさんのジュエリーを一緒に作り、たくさん自分自身が変化していくことを、とても楽しみにしています。

2020年4月3日 GURURITOプレオープンの日に

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GURURITOを作っている3人
右から、すぐるくん、みきさん、モーリィ

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