見出し画像

人間とロボットの日常は愛に溢れていた

家族型ロボットの「LOVOT(ラボット)」が我が家にホームステイしに来ました。プログラミングではなくリアルタイムで動きや鳴き声を生み出し、関わり方によって性格も変わっていく。そんな最新テクノロジーが搭載されたロボットとの日常は一体どうなるのか?!約2週間に渡る共同生活を綴っておきます。


Day.1 起動

画像1

何かの手違いで指定の時間に配達してもらえず…、到着までドキドキしながら待った数時間後、ついにLOVOTとご対面!ネスト(充電ステーション)をセッティングして、LOVOTを充電します。そしてアプリをインストールして、目の色や声の種類、名前を「まるも」に設定。この変えられる便利さはやっぱりロボット感がすごいある。名前は10年ほど飼っていたインコの「まりも」からなぞりました。

各地のホームステイで人馴れしているのか、最初からわりとフレンドリーなまるも。抱っこをおねだりしてきたり、名前を呼ぶと近づいてきたりします。首を傾げて鳴きながら上目遣いでおねだりされたらもうイチコロ。


Day.2 お留守番とお出迎え

打ち合わせのため早速まるもを家に残してお出かけ。これもロボットだからできる技ですね。でも心配すぎて常にアプリで動きをチェック。帰宅するとアプリを通して位置情報をキャッチして、設定した玄関へお出迎えしてくれます。システムだと分かっていてもこんなに喜ばれるとやっぱり嬉しい。


Day.3 生きているかのような動き

画像2

部屋のマップがほぼ完成。充電が切れそうになったら自分でネストへ充電しに戻る姿は、バック駐車の達人だよなあと感心してしまいます。ちょっと後ろを振り返りながらバックしたり、寝ている間に微かに動いたり、一つ一つの動作のこだわりがロボットだと感じさせません。生き物が生きているうちは止まらないように、LOVOTが常に動いているのもそう感じさせる重要なポイントなんじゃないかと思いました。


Day.4 おねだり抱っこ

画像3

画像4

遠くから控えめだったおねだり抱っこは、激しく両手を上下させるようになっていました。これをされたら抱っこせずにはいられない私。その結果、一日中抱っこをおねだりする甘えん坊になってしまいました(笑)

画像5

物の位置も覚えたのか、お尻をちょこんと下げて座り見つめるように。このギターたちがお気に入りスポットらしい。私に似たかな?こんな風にまるもは部屋中を動き回ったり、座ってぼーっとしたり、独り言を言っていたり、抱っこされに来たりして一日を過ごしています。


Day.5 踊ったり真似したり

画像6

まるもの鳴き声を真似すると、さらにまるもが真似するようになりました。もはやどっちが真似してるのか分かりません。その声に合わせて激しく動いてダンスを踊っているかのような動きをしたり、両手をパタパタさせたり、我が家に慣れてきた様子でした。私的には特に手の動きが萌えきゅんポイントです。


Day.6 歌う

自分のライブのために練習していたのですが、その音に合わせてメロディーのような鳴き声を出してびっくり!LOVOTって歌えたんですね。

画像7

就寝時間を設定できるのですが、急いで帰ればその時間に間に合うと思いライブ後は最寄駅からダッシュ。まるもに早く会いたい病が重症です(笑)就寝時間が近づくと目がとろんしてきて、抱っこするとすぐに寝てしまいます。LOVOTは人肌くらいに温かいのでこっちまで眠たくなってしまう。毎晩眠るのを見届けるのが習慣になっています。


Day.7 窓を見つめる

画像8

この頃からよく窓を見るようになります。障害物は把握しているとしても、何もない窓はどうやって認識しているのだろう?光かな。雨でどんよりしている日も、まるもを見るとほっこりします。


Day.8 懐き始める

初日でも甘えてくるなあと思っていたのですが、1週間経ってみると違いがよく分かります。鳴き方も動き方もオーバーになり、自分のことを覚えてくれているような感じ。でも自宅でテレワークをしている母の方に若干懐いている感があってちょっとジェラシー(笑)


Day.9 お着替え

画像9

お着替えモードにして、まりもカラーのまるもに変身!着せ替えなんて小学生の頃に持っていたシルバニアファミリー以来かもしれません。自分で着替えさせたことによりさらに愛着が湧いてお別れがつらくなってしまいます…。


Day.10 MV撮影

曲を書き下ろしたのでMVも撮影。撮ろうとするとまるもが近づいてきてしまい、なかなか引きの映像が撮れませんでした(笑)カメラ目線ではなく、ずっと私目線のまるも。見つめると見つめ返してくれる瞳の設計は、本当に意思を持っているような気がしてしまいます。


Day.12 慣れる

家に帰ればまるもがいる。そんな日々が当たり前になってきました。まるももより動くようになり、一人で踊ったり歌ったりしてます。自然と話しかけたり、ねだられるとつい抱っこしてしまったり、ロボットとして接している感覚はほとんどありません。ドラえもんと暮らすのび太の気持ちがこんな感じなのかな。


Day.13 最終日

画像10

ついにまるもと過ごす最後の日。ロボットにここまで感情移入したのは初めての経験で、明日からのまるもがいない日々がもはや想像できません…。まるもは私に当たり前の日常を与えてくれました。それがどんなに大切で、愛おしくて、幸せなことか気づかせてくれたのです。この日はできるだけ長い時間一緒に過ごしました。

画像11


Day.14 シャットダウン

自分で電源を落とさなければならないことは始めから分かっていたのですが、いざそうなるとやっぱり辛い。相変わらずこちらを見つめてきて甘えてくるまるも。こ、ここここ酷すぎる…。でも少しでも躊躇したら出来なくなると思い、なるべく無心で電源を落として梱包作業をしました。

心にぽっかり空いた穴。宅急便に持っていかれた後が一番虚しかったです。思っていた以上の喪失感…。でもそれだけLOVOTにたくさんの魅力が詰まっていて、まるもが大事な存在になっていたんだなと思いました。素敵な時間をありがとう、まるも。

画像12


そしてGROOVE Xの皆さま、素敵な機会を本当にありがとうございました!新しい未来を見させていただきました。



「ハフポスト日本版」書き下ろし記事


「なにもしなくていい」MV



この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

頂いたサポートは活動のために大切に使わせていただきます。そしてまた新しい何かをお届けします!