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漂う色彩に落ち着く日常

目まぐるしく過ぎていく日々が少し落ち着く。久しぶりに何も予定がない日。洗濯物を干して、掃除機をかけて、ずっと気になっていた冷蔵庫の中を掃除した。この家に住み始めてから家事をするのが好きになった。自分がこだわりまくった好きなものしか置いていないからかもしれない。好きなものの状態はやっぱり綺麗に保っておきたい。


いただいていたデザインの納品を済ませて、新しい風景画の制作に取りかかる。今まではずっとA5サイズで描いていたのだけれど、描き慣れてきたこともあり、しばらくは大きめのサイズで描いていこうと思っている。大きくなるにつれて、全体のバランスは取るのが難しくなっていく。消失点などのガイドラインを描けばいいのだけれど、定規を使わないのもそうだし、なんだかそういった決められたものが好きじゃない。それらを使わないことによって生まれる若干の「歪み」へ作り手の魂みたいなものが乗る気がしていて、歪んでいないように歪ませるのが実はこだわりにあったりする。


夕方になって陽がだいぶ落ちた頃、買い物ついでに海へ行く。夏は暑すぎて海を眺めているどころではないため、夕方になってから行くことが多い。カップルが服のまま海へ入りリア充をキラキラ輝かせているのを横目に、水平線がピンク色に染まっていくのを眺めた。次第にそのピンク色は海面へと映り、幻想的な景色を演出していく。この時間帯にしか見られない海だ。後ろを振り返って山の方を見てみると、雲がオレンジ色に染まっていた。まるで3丁目の夕日のように(観たことないけど)レトロな街に哀愁が漂う。


寝る支度をしているとベランダへ猫が来て、寝始めた。最近は窓を閉めてエアコンをつけていたから見れていなかったけど、ここでよく寝ているご様子。お水しか出せませんがどうぞいくらでも寝てください。目の保養をし、起こさないようにそっと窓を閉めた。

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