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早朝の奈良がおいしく表現された一冊

こんにちは、藤本です。

今日、ご紹介する一冊は、いぬじゅんさん『奈良まちはじまり朝ごはん』(スターツ出版、2017年)という作品です。

奈良まちはじまり朝ごはん

奈良が舞台の作品はできる限り読むようにしていて、奈良市の本屋さんで人待ちをしているときに、たまたま設置されていた奈良が舞台の作品ばかりを集めたコーナーに長居することになった。

様々な本が平積みされており、その中には仏像の写真集まであったのを記憶している。

仏像の優しい顔のすぐそばに、奈良からイメージできないオムライスのイラストが目に入ったのだ。

たぶん、ラノベというカテゴリーに入る本なのだろう。思わず手に取り、パラパラとページをめくると、非常に読みやすい文章で、すらすらと読めてしまう。そして、挿絵の料理もおいしそう。

物語は、奈良町にある朝ごはんしか提供しない町屋の定食屋さんを中心に展開する。なんと、1ページ目で主人公の南山詩織が社会人1年目の初日に失業しまう。

商店街

ここで、奈良町の場所を説明しておくと、近鉄奈良駅から東向商店街を進み、餠の早撞きで有名な中谷堂を横目に餅飯殿商店街、最後に下御門商店街のなだらかな坂を抜けた先が奈良町界隈です。ゆっくり歩いて約10分。途中、ものすごく美味しいかき氷屋さん「ほうせき箱」があるので、一度食べてみてください。かき氷の定義が変わりますよ。

奈良まち

さて、話は戻って、この作品は、どんどん物語に引き込んでいくタイプのあれだったんです。1話ごとにエピソードが変わり、それとともに登場人物のことが分かってくる。

気が付くと、半分ちかく読んでしまっていました。

こりゃ、購入しないと申し訳ないな、というわけで、購入した一冊です。

もしよろしければ、読んでいただき、落ち着きましたら、奈良へお出でいただければありがたいです。

美味しい奈良が舞台の一冊でした。


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