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ピンチヒッターでの登壇~研修の現場から~

今日は研修の現場からのお話を書きます。

2日間の研修の2日目の担当でした。実は1日目の講師からチェンジしての登壇だったのです。1日目の講師は、どうもオンライン研修におけるオペレーションでいろいろとうまくいかなかったなど、問題があったようで、エンドユーザーからクレームが出て、急遽、講師を替えることになりました。そこで、スケジュールが空いていた私に白羽の矢が立ちました。

正直、前任の講師がどのような方なのか、名前すらもわからず、どのような進め方をしてクレームがついたのか、あまり想像ができません。ただ、前任がどうであれ、研修においてエンドユーザーの方々にご迷惑をかけるのが一番あってはならないこと。覚悟を決めて2日目、続きの部分から私が担当することになりました。2日目の研修だけをやるというのは、正直手探りな部分が多く、厳しいものです。久々に緊張度が高まりまして、午後からの研修でしたが、朝方は調子が悪くて横になっていたくらいでした。

ただ、そうはいっても、「やると決めたらやる!」です。ある程度二度寝をした後で栄養ドリンクを一気に飲み、着替えてスイッチを入れました。数日前から読み込んでいたテキストを改めて読み直し、準備をいたしました。

実は、この話をいただいたのは先週でした。研修会社の営業の方から珍しく電話で相談があったので、なんだろうと思っていたのですが、今回のような状況を話してくださって依頼してくださったのです。電話を受けて数日後、オンライン上で研修会社の方と打ち合わせをしたのですが、エンドユーザーの方からの不満はとても大きく、もう言いたい放題だったようです。講師のオペレーションから、講師から得るものがない、など、なかなか手厳しい言葉を聞かされて驚きました。

ただ、冷静になってきいていると、いつも通りの私のやり方でやれば大丈夫だということでした。それならば問題はなかったはずですが、そうはいっても事情が事情なので、やはり研修の日が近づけば緊張感はどんどん高まってきます。研修前日の金曜日は緊張感があって、他の事があまり頭に入らないような状況でした。そして、研修開始の1時間前には、心臓が飛び出そうなくらいに緊張していました。落ち着かないんですよね。

やがてzoomを開き、予定の時刻になったので研修開始です。カメラをONにしない方が5分の4はいて、これもまた緊張感を煽るような状況でした。前任の方が理由を述べずに「カメラをONにして!」と強く言ってかなり評価を下げたというのが、研修会社の方との打ち合わせで出ていたので、カメラの件はあまり強く触れないようにしました。「無理のない範囲で可能な方はカメラONでお願いします」と、いつも以上に丁寧にお願いしました。それでも、10数人の方がカメラONにしてくださったのがとてもありがたかったのです。「ありがとうございます。感謝します」と丁寧に繰り返しました。

緊張しながらも進行し、ブレイクアウトセッションを組むのも工夫を持たせつつ、いよいよグループワークへ。グループワークを見て回っていると、カメラOFFではあっても、受講者の方々がしっかりと議論されていたので安心しました。むしろ、カメラOFFでいた方が熱心にお話をしてくださっている様子も見られて、私としてはありがたかったです。

受講後のアンケートのコメントを拝見すると、「講師が明るくてよかった」「2日目の増田さんの話がとても良かった」「またどこかで受けたいです」「経験や具体例を話してくださってよかった」などなど、1日目でいろいろと問題があったとは思えないような、励みになるコメントを多くいただきました。直接声を出せない人は、チャットで、何度も感謝の言葉を最後に送ってくださった方もいました。それがまた嬉しさを倍増させるもので・・・達成感がいつも以上に大きかったですね。Zoomを閉じて終わった瞬間は本当に脱力。久々に大きな安堵感に包まれましたね。

この経験で、自身が一段成長したような気がしています。どんな状況であっても、自分で考えて、エンドユーザーの方々の気づきの促進のために取り組むことが必要です。画像にある師匠の本も読み直して、オンラインコミュニケーションの基本にも立ち返り、笑顔と承認の言葉をかけ続けた結果、無事に研修をやり終えることができました。

ただ・・・講師の交代って、あらゆる立場の方にとって辛いですね。何より一番申し訳ないのはエンドユーザーの方々に対してです。その受講者の方々に笑顔で感謝を言ってもらえたこと、感謝の言葉を複数の人からも個人的にいただけたこと、財産にします!

感謝感謝。

追記

私の師匠、藤咲徳朗先生の本は、10月12日火曜日に発売。オンラインコミュニケーションでとても参考になり、おすすめです!


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