フィンランドと言えば、優しい味の「ロバーツコーヒー」
皆さん夏のバカンスはどのように過ごされただろうか。私はと言えば、毎年恒例となった父と姉とのすねかじり海外旅行にて、北欧はフィンランド、デンマークを訪れた。
フィンランドと聞いて思い浮かぶものは何だろう。言わずとしれたフィンランド生まれのキャラクター、ムーミンだろうか。それともサンタクロース?いやいや、近年日本で大流行のアラビア、イッタラなどの高級食器だろうか。
しかし、私の旅の目的はそのどれでもない。コーヒー消費大国でカフェを訪れること! カフェラテを飲むこと! そして優雅な時間を過ごすことである!
カウッパトリ近くで、静かなカフェタイムを愉しむ
さて、ヘルシンキ観光と言えば外せないのはマーケット市場。野菜や果物や魚、工芸品や土産物のテントが所せましと並ぶ。フィンランドでは観光よりも買い物を楽しみたかった私たちは、なんとこの旅行で三度もこの市場を訪れた。毎日出店している人にならなんなら顔も覚えられていそうである。
今回紹介するカフェは、この市場を訪れた初日に利用した。先述の北欧食器や有名ブランド店の入ったデパート『STOCK MANN』からエスプラナーディ通りを歩き、噴水広場へと抜ける道にある。その名も『Robert's Coffee』!
これはフィンランドだけでなくデンマークでも思ったことなのだが、テラス席の椅子が向い合せに配置されていないのがお分かりいただけるだろうか。もしも友達や家族とテラス席を利用したとしても、現地の人々はお互いの顔ではなく、賑やかな通り沿いを眺めながら食事やお茶を楽しむ。おそらく陽射しは大敵とされる日本よりも日光浴が愛されているのだろうが、ほんとうにどこのテラスを眺めてもこのように配置されていた。真冬には15時に日が沈み、日照時間が6時間しかないというから、彼らにとって夏の太陽はいとおしく尊いものに違いない。
写真ではわかりづらいが、店内もかなり広々としている。メニューはコーヒーや紅茶、チャイなどの飲み物のほかにサンドイッチなどの軽食も。今この写真を見て気付いたのだが、グッズも売っていた様子。買えばよかった…。
アイスクリームもおいしそう。フィンランドのレストランはどこも一皿のボリュームが多く、満腹だったので今回はカフェラテSサイズのみを注文。
環境と人に優しいコーヒー
またまた写真ではわかりづらいが、一番小さいサイズを頼んだのだがカップの大きさは日本でのLサイズと言ったところ(大げさだろうか…)。別の記事にも書いた通り、私はカフェインが苦手な体質で、カフェラテでもあまりたくさんの量を飲むとふるえや動悸などの拒否反応を起こしてしまう。でもどうしてだろう、こんなにたっぷりの量を飲んでも身体は好調である。
これは今この記事を書くにあたり調べたことなのだが、フィンランド人は日常的にコーヒーをたくさん飲むため、この店のコーヒーは優しい味になっているらしい。そういえば、父がホットコーヒーを頼んだときもアメリカン(薄め)で出てきた記憶。カフェインに弱い体質の私にも飲みやすいコーヒーだったのだ。
更にロバーツコーヒーは環境に負担をかけない経営をモットーに、廃棄物となるコーヒーの果肉を再利用し、石鹸やジュースを作っているんだとか。(wikipediaより)エコ先進国のフィンランドらしい理念である。
飲みかけの写真で申し訳ないが、度々登場するこのコーヒー豆のキャラクターも何とも愛らしい。彼(彼女?)は扉やトイレの鏡などにもひっそりと描かれていた。
北欧のセンス溢れるおしゃれな店内
北欧インテリアの魅力といえば、統一された色味とシンプルなデザイン性。店内にはテーブルやチェアをはじめ様々なインテリアが置かれているが、異なるデザインでも一貫されたモチーフが全体のまとまった印象を与える。
こちらは内側にフィンランドの地図が描かれたガラステーブル。コーヒー豆が敷き詰められているのも小にくい!
コーヒーよし、インテリアよし、つたない英語しか話せない私たちにも笑顔で優しく接客してくれる店員さんよし!と、大満足のロバーツコーヒー。ちなみに、ここはフィンランド国内に44店舗を構える大手チェーン店。北欧諸国にも展開しているほか、なんと日本では福岡県に進出しているらしい! 今後日本国内でも流行の予感。
海外旅行に食事の失敗はつきものだが、フィンランドでは飲み物・食べ物ともにまずいと思ったものがひとつもなかった。日本人には好みが分かれると言われる名産のトナカイ肉も、ラム肉などクセの強い肉を好む我々には絶品であった。サウナに入れなかった悔いは残るが、次回、フィンランドを離れデンマークのカフェを紹介したい。
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