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私のメモ(その1)

 「今回仕事で学んだこと。」
から始まる自分のメモがスマホにある。
去年悩んだ末、仕事を辞めた後に残したメモだ。
主に3つあるのだが、とりあえず1つ紹介したい。

「初めは焦らず張り切り過ぎないこと。自分を良く見せようとしない。少し静かめぐらいでいい。」

 そんな事?と思われるかもしれないが、ここにたどり着くまで随分と時間がかかった。

 仕事に限らず、初めての人や場所にひどく緊張し、それを隠すように、無理に元気で明るい人を演じてきた。私が受けてきた学校教育なのか、親の教えによるものなのか、とにかく口角を上げて、笑顔で元気に挨拶!声は大きくはっきりと!と、変なスローガンみたいなものが私の中にある。

 それで上手くいくことはほとんどなく、余計に疲れてしまい、自分で自分のハードルを上げ、関わらない方がいい人を引き寄せてしまうこともあった。

 どこか学生気分を引きずったまま、仕事をしていたのかもしれない。職場の人達と仲良くなることが、とても大事に思えた。もちろんいい人間関係があった方が、仕事はしやすいとは思う。でも、プライベートでも遊べる、友人作りをする場ではないと、いろんな経験をして分かってきた。

 職場で仲良くなった人達と、仕事が変わっても関係が続いていくかと言えばなかなか難しい。10人いたら、1人続けばいい方だ。あんなに毎日一緒にいて、すごく気が合うと思っていたのに、どんどん疎遠になっていく。

 私が今まで出会った仕事ができる人達は、一言で言って、淡々としている。Googleで検索すると「淡々とは、こだわりがない・冷静な判断ができる・物静か。 あっさりしていることや落ち着いていることを意味する表現である。」とある。まさにそれである。

 基本、物静かで落ち着いている。淡々と仕事をこなしている。一定の距離を置いているからか、職場のトラブルに巻き込まれることもない。人のプライベートにも踏み込まないし、自分のプライベートもさらさない。私と真逆だと今書いていて思った。

 私も淡々と仕事をこなせる人になりたい、と思っている。ちょうどいい事に、今の職場が雑談を一切しない職場で、みんな黙々と仕事をしている。直属の上司以外、名前も顔も分からないくらいだ。ちょっと物足りない気もするけれど、今の私にはちょうどいい環境なのかもしれない。

 朝の通勤電車の中、「焦らず張り切り過ぎない、自分を良く見せようとしない、少し静かめで」と、自分に言い聞かせながら、今日も仕事に向かっている。

#仕事のコツ

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