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チーム フジコ

 近所のかかりつけ医達を、私は「チーム フジコ」と呼んでいる。イメージはF1のピットインだ(実際に見たことはないけれど)。体調が悪いなと思ったら、とりあえず検査して直して、そしてまた走り出す。私が走り続けられているのは、このチームのおかげだ。
 
 子どもの頃、田舎だったこともあり、徒歩圏内で通える医者は、それぞれ1軒くらしいかなかったと記憶している。どんなに嫌でもそこに行くしかなかった。昭和という時代もあり怖い先生が多かった。怒鳴られたり嫌味を言われたり。すっかり病院嫌い、医者嫌いになってしまった。
 
 そんな私も大人になり、今の場所に住んでおよそ10年。少しずつ自分に合うチームができてきた。そして今日気づいたことが、自分は無意識に小児科(大人も受診できる)を選択していたことである。小児科は、先生やスタッフの言葉遣いや態度がやさしい。また、内装も明るい色合いにウサギや青い空が描かれていたりする。絵本やぬいぐるみが置いてあったり、ジブリやディズニーの作品が見られたりなど、少しでも不安を取り除くことができ、私にはとても合っている。がんばっている子ども達を見て、微笑ましかったり、私もがんばろうと思えたりもする。
 
 今日もチームに支えられ、また次のレースへと走り出す。ただの病院通いの中年と思うよりは、なんだかかっこよくはないだろうか。とりあえず、先生達いつもありがとうございます。本当に感謝しています。

画像参照 https://www.ghibli.jp/works/ponyo/


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